From:小川忠洋
大阪のスタバより、、、
たくさんのコメントありがとう。月曜のメルマガで話していたキャッチコピーの話思った以上にコメントが来てたのでちょっとビックリ。そんなに僕の投げキッスが欲しいのか・・・と自分のクチビルの価値について感心してしまった。
※ちなみに他の人がどんなキャッチコピーを作っていたのかを見てみると、勉強になるので面白い。
さて、前回のおさらいをすると、課題はルンバというロボット型の掃除機。これがかなりの高性能らしく、評判が高い。小川家でも導入が検討されている。機能は、ルンバの公式HPに行けばだいたい分かる。それを元にいろいろなキャッチコピーが出来上がったみたいだ。
***サンプル****
「朝起きたら、ルンバが部屋を掃除してくれていました」「お掃除が大好きなルンバが、あなたを二度寝に誘惑します」「きれい好きのあなた、どうかルンバに嫉妬しないでください」「新型UFOルンバが、お部屋のごみをキャトルミューティレーションします」
Byイコさん
「掃除をするのはもうやめにしませんか」
By海老原豪さん
「これで彼女を迎えに行ける」「腰の痛みが取れました」「花嫁修業不要」
ByTatsuさん
『掃除が好きな人は見ないでください』『何でいつも部屋がきれいなの?』『「せっかくの休日も掃除でつぶれちゃう」・・・ことは無くなります』『掃除が大好きなパートナーをあなたに』『家に帰るのが楽しい!、だっていつもキレイだから』
By mizoさん
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などなど。面白いキャッチコピーが他にもエントリーされていた。さて、正解は何かというと、、、
あれ??
確か、その広告を写真に撮ったんだけど、その写真が見当たらない。お!ない。どこだ?色々なところを探してみたが、結局その写真は見当たらなかった。しかしどんな広告だったかはだいたい覚えているので安心して欲しい。それは、、、、
自由な時間をプレゼント
みたいな感じだ。そう。ポイントは自由な時間。なるほどなって思った?これ、何で僕がいいなって思ったか、そして何でこのレスポンスで話す価値があるかと思ったかというと理由は簡単。
このキャッチコピー、商品の特徴とは全く関係ない事をアピールしている。どこにもロボットだから自動的とか、充電が簡単とか、段差にも対応とか、、、そんな事は書いてない。
ここでアピールしている事は、たったの一つ。時間である。そして、このアピールは商品目線ではなく、見込み客の目線に完全に立っている。考えてみよう。掃除機を買うのは誰だろう?主婦だ。主婦は忙しい。ご飯を作って、洗い物をして、掃除をして、洗濯して、お風呂をわかして、子供の面倒を見て、、、自分の時間なんてほとんどない。
そんな見込み客の心情を見抜いたかのごとくのこのキャッチコピー。素晴らしい。そして、さらには、これ商品のベネフィットを考え抜いた結果でもある。
掃除機が自動のロボットになるとどんなベネフィットがあるのか?
という質問を考え抜いた結果、掃除が楽になる。部屋が勝手に綺麗になる。掃除しなくて済む。その分の時間が取れる。という事になる。言われてみれば当たり前のように感じるかもしれないが、実際それが自分の商品でできてるかどうかは別問題。
ほとんどの人は、自社の商品の事ばかり考えている。自社の商品の特徴、自社の商品がもたらすベネフィット。そして、それが、見込み客の生活にどんなインパクトを与えるのか?どんな変化を与えるのか?という事を考えていない。
それを考えるためには、誰がターゲットなのか?どんな人がこの商品を買うのか?という事を明確に知らなければいけない。相手がどんな人かを知らずにその人が抱える問題を知る事はできない。
ルンバを買うのがニートだったら、自由な時間をプレゼントなんてのは何のアピールにもならない。だってニートは腐るほど時間あるからだ。しかし、本当に忙しくて自分の時間が取れない人、たまには自分の時間が欲しい、、、と思っているような人にとっては、最高のメッセージになる。
さあ、自分のサイトを見直してみよう。自分のセールスメッセージを見直してみよう。商品中心のアピールになっているだろうか?見込み客中心のアピールになっているだろうか?そもそも見込み客は一体誰なのか?
教訓:商品のベネフィットは、顧客あってこそ
ー小川忠洋
PS:投げキッスの写真を撮ったものの、自分で見ていて吐き気がしたので、こんなものをインターネット上に流出させるのはどうかと思い、デリートした。この判断は正しかったのだろうか?
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