From:小川忠洋
大阪のスタバより、、、
去年、コピーライティングのワークショップを開催した時の事。このワークショップの準備をしている時も、最近、コピーライターの卵たちのレビューや、指導をしている時も、考える事がある。それは、どうすれば、最も短期間で、着実に、この技術を身につける事ができるか?・・・という事。
今日は、どうすれば、この技術を着実に身につける事ができるか?という話をしようと思う。その答えは、昔からある日本の武道で伝えられている事だった。つまり、、、
守・破・離
これに尽きる。最初のステップは『守る』つまり師匠から言われた事をただただ、マネしてひたすら繰り返す。次のステップは『破壊』師匠から教わったルールややり方などを壊してみる。そして、最後のステップが、『離れる』つまり、師匠から教わった事から完全に離れて自分独自の手法を開発していく・・・
コピーを書くのもこれと全く同じプロセスだ。
最初はマネ。次はちょっと壊す。そして離れる。しかし、僕が指導している卵ちゃんたちや、いろいろな人のコピーをレビューしたりしていると、必ずしもこれがなされていない事が分かる。
どういう事かというと、最初から『離れ』ようとしているコピーが多いのだ。つまり、最初から、自分独自の方法、自分独自の表現方法、自分独自のパターンなどを作りだそうとしている、、、、
バカか!そんなのやめちまえ!
その結果として、どんなものができるか?というと、なんだか微妙なコピーができあがる。何故こんな事がおきるのか?答えは簡単だ。それは、ライターのエゴにすぎない。つまり、いいコピーを書いて『すごい』と思われたい。『カッコいい』と思われたい。『読んだ人をはっとさせたい』というエゴにすぎない。 エゴはコピーライターにとっての最大の敵である。
我々の目的は、商品を買わないような傍観者から、『すごい』と思われる事ではない。何度も、何度も、何度も言っているが、、、、売ることだ。どんなにヘンテコなコピーでも、どんなにしょぼい表現方法だとしても、それが売れていれば、それが正しい。以上だ。
何故だろうか?ライティングという仕事は、創作の仕事だからだろうか?みんなエゴが出てくる。最近、レビューした部下のセールスレターも彼独自の表現方法やパターンが満載だった。もちろん、コピーを書き始めて数カ月の人間の独自の表現方法なんて、どーしょーもない。だから、こう言った、、、
『お前のアピール方法なんてどうでもいいから、黙ってコレを写せ!』
と、スワイプファイルをひとつ渡した。結果、一回目に書いたものの半分以下の時間で、なかなかの出来のセールスレターができあがった。短期間で、いいものが出来上がるんだったら、、何故、自分のエゴを出す必要があるんだろう?
ワークショップでも伝えた事がある。
あなたが今、どんなレベルにいようと、おそらくやるべき事は『守る』ことだ。徹底的に、真似をすること。真似をし続けて、それが、自分の動きになるまで、マネをする事。それから、その広告の背後にある心理などを知って、さらにマネを深めるようにする事。
自分を出そうとすると、時間もかかるし質はさがる。
武術では、守破離とあるが、コピーライティングでは、果たして『破壊して』『離れる』必要があるんだろうか?と思う。反応が取れて、売上があがっていればいいワケで、何も、新しい、新境地を開拓する必要はない。
ワークショップで、僕はネタばらしをした。僕が書いたセールスレターで、今、一番反応が取れているモノ。それが、どの広告を真似したのか?どうやって真似したのか?それを見た人は、かなり内容が酷似している事にきっと驚いた事だろうと思う。
だから、あなたもセールスレター書いて20年になります・・・みたいな感じでなければ、マネをすればいい。テンプレートを使えばいい。全て、テンプレートを使って、それを組み合わせるだけで、いい広告はできあがる。
オールインワンWEBコピー2.0というものを作成したが、単純に言うと、これはテンプレートの嵐だ。ヘッドラインのテンプレート、オープニングのテンプレート、クロージングPSのテンプレート、パターンのテンプレート。この題名を『テンプレート・コピー』にしようかと迷ったくらいだ。
昔のオールインワンWEBコピーを買った人が、どんどん結果を出す事ができたのも、きっとテンプレートで使いやすかったからだろう。
今、2.0が無料で提供されている。
これを使って、結果を出したら、次へ、次へとどんどんステップアップしていけばいい。まずは、これで小さな結果を出してみてはどうだろう?
ー小川忠洋
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