From:ダン・ケネディ
古くからあるセールスライティングの秘訣とは、いま見込み客が関心を持っているトピックを内容に盛り込むことです。
そのトピックが何なのかを知るには、世間が話題にしていることに目を向けるのが一番簡単ですよ。
「USAトゥデイ」誌は、2013年のGoogleのトップ検索ワードは南アフリカの元大統領で人権活動家のネルソン・マンデラと俳優のポール・ウォーカーの2つ、続いてiPhone 5と俳優のコリー・モンティスがランキングしたと報じました。
Yahoo!発表の2013年検索トップランキングは、マイリー・サイラスの「トワークダンス」、ドラマ「ダック・ダイナスティ」、映画「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」のキャスト、そしてまたテレビドラマの「ウォーキング・デッド」でした。
これらのトップ検索ワードは見込み客の関心トピックを知るヒントになりますね。
iPhone 5以外の検索ワードの共通項に気づきましたか?
そうです、すべて有名人関連の話題なのですよ。
みんな有名人ネタが大好きですよね。誰もが有名人のことが気になって仕方ないのですよ。ほかにどんな重大なニュースがあっても、有名人の訃報は常にメディアのトップニュースを独占しますからね。
間違いなく世の一般人は有名人の動向に興味津々で、その傾向はこの先も変わりそうにありませんね。変わらないばかりかますます強くなる傾向にあります。そして、不可解なことに世間の人たちは有名ならば信用できると思い込んでいるのですよ。
マーケターならこれを上手く利用しない手はありませんね。
有名人のお墨付き商品の売上は、年間数十億ドル(数千億円)にも上ります。有名人が食べる物、飲む物、着ている服や乗っている車はよく売れます。そして有名人がすること、ショッピングする場所、住んでいる場所、どんなビジネスをしているかが話題になるのです。有名人を上手く活用すれば、マーケティングの超強力兵器が手に入ります。
そして、やり方は意外と簡単です。
地方に限定してビジネスをされているのなら、コストをかけずに比較的簡単にローカルの有名人になれます。全国でビジネス展開されていてもニッチなマーケットなら、比較的低コストで有名になれます。
自ら記事や本を書いてあなたの名前を知ってもらいましょう。それからセミナーを開催して、業界内の交流を活発にし、地域行事に積極的に参加しましょう。また、広告やビデオやウェビナーにご自身で出演してください。ラジオやテレビの取材を受けて、音源や動画を自社のウェブサイトに載せるのもいいでしょう。
PR(広報)と宣伝手段としてのコマーシャル広告の線引きが、昨今あいまいになってきていることに注目するのですよ。
少し前にラリー・キングの番組で、権威ある代替医療の専門家がインタビューを受けているのを見て気付いたんですよ。ヘルスケアの専門家2人が同じようなインタビューを受けているインフォマーシャルを見たことがあるな、と。
別のインフォマーシャルでは、テレビリポーターのリーザ・ギボンズが自己啓発家のトニー・ロビンスにインタビューしていました。これもテレビ番組「エンターテイメント・トゥナイト」さながらに素晴らしかったですよ。いや、むしろこちらの方がためになる話が聞けて良かったかもしれません。
もしも、あなたの広告にNFLスーパーボウルで3度優勝経験のあるエミット・スミスが出てくれたら、有名人を使ってない広告より注目を浴びるのは当然ですよね?
かつての宣伝やPR手段の他に、今は新聞や雑誌の記事広告の使用、ラジオやテレビで有料タイアップ枠を買う、自費出版をするなど、様々な手段を能動的に使って情報を拡散できます。この場合、生放送のインタビューで事前に質問内容を知らされなかったり、編集内容もわからず、そもそもあなたの話がカットされるかもしれなかったりするのとは違います。すべてのプロセスであなたが采配をふることができるんです。しかも従来の取材より納期はずっと短くてすみますよ。
あなた自身が有名になってもいいですし、有名人にあなたの製品とサービスを推薦してもらってもよいのです。有名であることは紛れもなくマーケティングの最強の切り札となりますよ。
この切り札を出すことで、あなたの製品やサービスはより多くの人々の目に止まり、顧客の購買意欲とロイヤルティを高めてくれます。また先に書いたように、信頼できる企業として認知されるでしょうね。
ぜひ有名人を利用したマーケティング戦略にトライしてみましょう。あなた自身が有名になるか、もしくはあなたのビジネスを勧めてくれる有名人とのコネクション作りから始めましょう。
-ダン・ケネディ
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