From:小川忠洋
大阪のオフィスから、、、
コピーを書く。モノを書くと言うのはとても集中力の要る作業である。
この世には、2つの種類の人がいる。広告のコピーを書いた事がある人と、ない人だ。一度も書いた事のない人は、この仕事がどれだけエネルギーの要る仕事かは分からない。
最近、久しぶりにセールスレターを書いた時に、どうも何か、しっくり来ない感じがした。何だか、いつもと違うような感覚だった・・・ 自分の書いているコピーが何だか、つまらなく感じた。何だろう?この感覚は・・・?何だか、いつもみたいにコピーを書いている時のエネルギーが感じられない・・・
そんな時があった。
振り返ってみると、それはきっと集中力が下がっていたんだと思う。集中力が下がって、エネルギーの低い状態でいるにも関わらず、〆切りがあるから、コピーを書かなきゃ行けない・・・そんな状態だったのだ。
コピーを書くと言う事は、とてもエネルギーの要る作業である。
体を動かして、肉体労働するのにはエネルギーが要るのは説明しなくても分かる。しかし、何かを書くと言う事は、イスに座って、キーボードをカチカチやっちているだけだが、とてもエネルギーを消費する仕事なのだ。
2%>>98%
研究によれば、脳は体全体の重さからすれば、たったの2%くらいしかないが、25%の酸素を消費すると言う。それだけ、脳を使う仕事は、エネルギーを消費する。
なので、いいコピーを書く秘訣は、テクニックだけではない。技術や知識だけでは、片手落ちだ。もう一方、体のコンディションが最高の状態になければいけない。
我々のようなコピーライターも全く同じ。
これからコピーを書くと言う時に、眠い、疲れた、ボーットする、、なんて状態では、とてもいいコピーなんて書けっこないのだ。あなたもやった事があれば分かると思うけど、疲れている時に、コピーを書くと言うのは、(それが広告じゃなかったとしても、、)とてもしんどい作業なのだ。
コピーだけで、7000億円以上の商品サービスを売った、生きる伝説、テッドニコラスと言う人がいる。彼は、広告を書く際には必ず、エネルギーが高まるようにアファーメーションをしている。アファーメーションとは、自分に対する宣言のようなもの。
『気分は最高だ!』
と言うような10個の言葉で、自分のテンションを上げると言う。そして、テンションを上げて状態を良くしてから、コピーを書き出すと言う・・・
このように一流のコピーライターは、自分が仕事に入る時に、最高の状態にあるように、日々、自己管理をしている。特に僕がオススメしているのは、
1日7時間以上は寝る
と言う事。当たり前のように感じるかもしれないが、コピーを書くと言う事はエネルギーを消費するので、そのエネルギーを回復させないといけない。睡眠でだ。
寝てたら、仕事が進まないじゃないか。と言う心配をするかもしれない。しかし、睡眠の良い所は、(こんな事を説明するのもおかしな話だが、、)寝ている間も仕事が進むと言う事だ。
つまり、寝ている間にも、あなたの潜在意識は、答えを探し求めて、脳の中をサーチしている。そして、目が覚めたら新しいアイディアが浮かんだり、、いいヘッドラインが出来たりとか、、色んないい事がおきる。(寝る前に課題について考えておくとより効果的だ)
特にアイディアと言うのは広告にとって命だ。そして、それはリラックスした時に生まれる。仕事で行き詰まった時、そのまま、ずーーーっと続けていても、いい結果が出る事は少ない。それよりも気分転換した方がいいのだ。
儀式?新手の宗教?
もう一つは、コピーを書く時に必ずやる儀式のようなものを作る事。新手の宗教ではない。
テッドニコラスは、アファーメーションだった。ある人は、コーヒーを飲む事だったり、テーブルの周りをぐるぐる回る事だったり、、、一見バカバカしいように思えるような事でも、毎回やる。
毎回やる事によって、その儀式が、『さあ、これからコピーを書くぞ!』と言うサインを脳に送ってくれる。そうする事で、準備なしで、集中力の高い状態に自分を持って行く事ができる。
コピーを書く。と言う仕事は、とてもエネルギーの消費する仕事だ。
この世で一番、しんどい仕事かもしれない。しかし、だからこそ出来上がった時には最高の気分になれる。そして、たくさんのお客をあなたの代わりに引き寄せてくれるのだ。
だからこそ、我々は常に、最高の状態で、コピーを書けるように日頃からいろいろな事に気をつけておかなければいけない。ちょうど、アスリートがシーズンオフ中でも食べ物や睡眠に気を使っているように・・・
ー小川忠洋
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