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業界トップを追い越す為に不可欠な2つの要素

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From:マイケル・マスターソン

「リーダーのことを尊重して下さい。彼から学び、観察し、研究するのです。崇拝するのではなく、彼を超えられると信じて下さい。その先に行けると信じるのです。」

−デービッド・ジョセフ・シュワルツ

成功しているあるセールスライターが、私のクライアントに雇われて書いた広告のヘッドラインを修正する機会がありました。私は自分でも満足できるようなものを書き上げたと思いました。彼が送ってきた広告文句は退屈で、よくあるものだったので、私は自分の改訂版の方が新鮮で力強く優れているという自信がありました。

しかしクライアントに送信した後に私がかなり修正してしまったので、その彼が気を悪くするのではと心配になりました。もしかしたら彼は侮辱されたと感じ、拒否するかもしれないと思ったのです。

私の広告を使えと強制することはできません。もし彼が自分の広告を使うと主張したらクライアントはきっと困ってしまうでしょうね。私の広告を使ったら将来性のあるセールスライターを怒らせてしまうかもしれないし、かといって出来が良くない方を使ったら売上が落ちてしまうかもしれません。

幸いクライアントはどちらも選ばずに済みました。彼は私の新しいヘッドラインと提案を受け取った後にこう書いてきたのです。

「読んだ後に思いましたよ、どうして私はこんな風に書けないのだろう?と。でもその後に、だからあなたはこんなに成功しているのだと気が付いたのです。私の為に時間を割き、力を貸していただき光栄に思います。これからのチャレンジは胸を張れるような、あなたが書いたような力強い広告を書くことです。」

この話には2つの教訓があります。

1つ目はうぬぼれとその反対にある謙虚さです。私たちが人生でぶつかる最大の試練は、常に自分の中にあるものです。セールスライティング、社説、ブログ、電子雑誌、書籍など複雑なライティングスキルを習得する時に、それを妨げるものは「傲慢」です。

「傲慢」とはアリストテレスの言葉で、過剰で強すぎる自負心のことです。オイディプスからリア王、スカーフェイスまで悲劇のヒーロー達は皆、この「傲慢」の為に失脚したのです。
セールスライターが自分のライティングは非の打ち所がないと必死で信じようとしている限り、彼らが上達することはありません。

そしてこのことはセールスライターと同様に音楽家、テニスプレーヤー、サルサダンサー、相撲力士、スケートボーダーたちにも当てはまるのです。「私はもっとできる」と言える人はもっとできるようになります。「自分が一番だ」という人はまもなく転落するでしょう。

キャリアに必要なことは、崩れるようなプライドではなく達成感から来る自信なのです。

彼からの賞賛は光栄に思いましたが、私が本当に嬉しかったのは彼が「この広告のほうが良い、私もこのように書きたい」と思ってくれたことです。

それでは最初のレッスンです。

(1)あたながどんなに優れていたとしても常に他人から学ぶことがある

あなたの長所、素質、能力の中で目標達成のためにもっとも重要なことを考えてみて下さい。そして「自分のスキルに自信があるか?この世界には自分より優れた人たちがたくさんいることをわかっているか?」と自問して下さい。

もしあなたの一番のスキルでも限界があると認めることができるなら、あなたはそれをどこまでも上達させて行くことができるでしょう。

次は2つ目のレッスンです。

(2)スキルを改善するには練習するしかない

スキルの改善についての本を読むことは確かに役立ちます。話し合うことも良いかもしれません。しかし話したり考えたりというのは、習慣的に行う集中した練習に比べたら効果はありません。

それは彼がセールスライターとしての将来を考える上で知らなければいけないことでもあります。もし自分の間違いや他の熟練したセールスライターのスキルから学び続けることができたなら、彼は99%以上の確率で素晴らしいセールスライターになるでしょう。

それは確信が持てます。

なぜかって?今までに何度も見てきたからです。この10年間、私は12人以上のセールスライターたちと仕事をしてきて、未熟だった彼らがかなり良くなり(彼は今ここです)、「かなり良い」から「とても良い」に上がり、そして更に良くなりトップを追い越すのです。それに必要なのは練習だけです。

練習と学び続ける意欲があれば彼は間違いなく業界のトップ・セールスライターたちを追い越すでしょう。それは時間の問題です。屋台のボール入れゲームだと思えば良いのです。1時間練習に費やすごとに、もう1つボールが入ります。たくさんのボールが入るほど上達する、単純な話ですよね。

人間は練習を通して良くなっていくものなのです。歩行から会話、協奏曲の作曲まで全てのことは練習によって上達します。練習は指の動きを速め、心臓の鼓動を高め、脳の働きを良くします。全ては練習なのです。

マイケル・ジョーダンやタイガー・ウッズがキャリアについて語る時に何て言うと思いますか?彼らは並外れた素質を持っているわけではなく、競争相手より努力してるだけなのです。

自己改善というのは一時の流行語ではなく、人間としての目的でもあるのです。

私の最終的な考えはこうです

万物は流転しています。あなたが上達していないのなら逆行しているということです。

それは私が続けているサブミッション・レスリング(打撃のない総合格闘技)に関しても言えることです。私には素質が無いですが気にしてませんし、レスリング仲間はみんな今56歳の私の半分以下の年齢ですが焦りもありません。過去の失敗や現在の未熟さも気にしません。ただ取り組み続けるだけなのです。

継続していけば必ず上達すると確信していますし、今のところそれは証明済みです。5年前に柔術を本格的に習い始めた頃の私は全く酷いものでした。一緒にトレーニングした仲間たちのほとんどが私より遥かに上手でしたから。何人かは今でもそうです。でも私は彼らに追いつき何人かは追い越しました。どうやったかって?私にはまだまだ成長する余地があると思い練習をし続けただけです。

もしあなたが自分がなりたいようになれていないと感じているなら、このことを覚えておいて下さい。

・自分の限界を受け入れるのは良いこと、そうでないと上達は難しい

・謙虚さは能力を培う力になる

・自信は努力の後についてくるもの

・傲慢やプライドは足手まといになるだけなので持たない

最重要:意識して注意を払いながら練習してください、そうすればいつかはあなたが憧れている人までも超えてしまうでしょう。

マイケル・マスターソン

年商100億円以上の会社を2社、50億円以上の会社を2社、10億円以上の会社を10社以上保有、ダイレクト・レスポンス・マーケティングの世界で屈指の実績を誇るスーパー起業家。その事業構築の手腕は多くの起業家、マーケッターから高く評価され、推薦分などを書くことがないジェイ・エブラハムが著書に序文を寄稿するほど。AWAIのファウンダーの一人であり、450,000人の会員を誇るメールマガジン「Early to Rise」のファウンダーでもある。

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