トップ > ブログ >  > 男運がない女性の話…

男運がない女性の話…

2016.9.13 | ,
  •  

From:山田光彦

「浮気ばっかりされるんです…」

これは、ネットを見ていて、たまたま見つけた恋愛相談の記事。なんでも、この女性は付き合う男性にはいつも浮気をされる。その結果別れる。そんなことを繰り返しているようでした。

なんで自分はこんなに男運が悪いのか、、、どうすれば、いい人が見つけられるようになるのか。こんなことを続けていたら、いつまでたっても結婚できない。

そんな悩みをネットで相談していました。この悩みについて、相談を受けた人はこんな感じでアドバイスをしていました。

「それは男運が悪いんじゃない。そういう男性にあなたが惹かれているのが原因です。もちろん、浮気をするところに惹かれているんじゃない。浮気をする男性が持っている積極的なところなどに惹かれているんです」

そして、アドバイスをしている人は、こう続けました。

「あなたが男性に惹かれた時、一度、立ち止まってこの人でいいのか考えてみてください。同じ間違いを続けないために」

セールスとしてはダメ。でも、、、

このアドバイス。
あなたはどう思いますか?

セールスの観点でいくと、このアドバイスのやり方は、ほめられたものではありません。

なぜなら、この女性は浮気をする男性に大きな不満・フラストレーションを感じています。男性が浮気を何度も繰り返すことにウンザリしています。その不満・フラストレーションの原因が、あなた自身にある(あなたの男性の好みが原因だ)と伝えているわけですから、あんまりいい気持ちはしないでしょう。

なので、この女性がアドバイス通りに動く可能性は低くなってしまいます。

もし、アドバイスをする前に、、、

「男って、なんで浮気ばっかりするんでしょうね」
「本当に大変でしたね」
「こういう悩みを抱えているのは、あなただけではありませんよ」
など、、、

女性の話に言葉に耳を傾け、感情に共感したあと、アドバイスをすれば、女性はもっと気持ちよくアドバイスを聞く気になったと思います。

でも、この記事で伝えたい事は、そこではありません。

というのも、僕は恋愛の専門家ではないので、このアドバイスが正しいかどうかというのは、よくわかりません(個人的には、合っていそうな気はします)。

でも、このアドバイスが正しいなら「男は浮気する生き物だからどうしようもない」「私は男運が悪い」と、この女性が解決することができずに、あきらめていた状況から抜け出せるようになる、とてもいいアドバイスだと思ったんです。なぜなら、、、

問題解決の基本:影響の輪(7つの習慣から引用)

世界的な大ベストセラー「7つの習慣」。あなたも持っているかもしれません(ちなみに、スゴい名著です)。

その中に出てくる話のひとつに「影響の輪」というものがあります。図にするとこういう感じです。

影響の輪というのは、自分がコントロールできる(もしくは、大きく影響できる)範囲のこと。
関心の輪というのは、興味は持っているけど、自分ではコントロールできない範囲のこと。

典型的なものとしては、自分の行動はコントロールできるので影響の輪の中にあって、他人の行動はコントロールできないので関心の輪の中にある。そんなイメージです。

そして、人は影響力の輪の中にあることしか変えることはできないので、関心の輪の中にあることではなく、影響の輪の中にあることに集中した方がいいですよ、という話。

そして、今回の女性で考えると、「なんでこんなに男運が悪いんだろう」「男性はこんなに浮気するんだろう」と思っていると、この問題を解決することはできません。なぜなら、男運というのは変えることができないですし(占いとかならいけるのかもしれませんが)、他人である男性の行動を変えることもできません。関心の輪の中にあることなので、問題を解決することができないんです。

もちろん、浮気する人と浮気されて困っている人だったら、浮気した人の方が悪いと思います。でも、相手が悪い、運が悪い、、、と責任を自分以外のなにかのせいにしてしまうと、自分ではその問題を解決することができなくなってしまいます

でも、このアドバイスのように、自分の男性の好みの問題と考えれば、それは自分の問題、影響力の輪の中にあることになります。そうなると、自分で解決することができる問題に変わるわけです。こう考えるまでは、解決することができない問題だったにも、かかわらず、、、です。

たとえば、「自分の好みの男性が現れた時に『本当に、この人で大丈夫かな』と考える時間をとってみる」「今まで付き合ったことがない男性とデートくらいしてみて、本当に魅力を感じないか確かめてみる」とか、自分の行動で解決する可能性がでてきます。

もちろん、アドバイスが正しければ、、、という前提はありますが。

『責任=人生の手綱。
「自分の責任ではない」と口にするたびに、
手綱から手を離しているのだ』
By ダン・ケネディ

ビジネスでも、自分が思っていたようにうまくいかないこと、なんてよくあります。そのうまくいかないことを「自分の責任ではない」と言ってしまうと、その問題は、自分では解決できないものになってしまいます。ダン・ケネディの言葉を借りると、、、

・景気が悪いから、会社の業績が悪い
・部下(上司)が悪いから、うまくいかない
・◯◯のせいで、、、

そんな言葉を使うたびに、自分自身の人生をコントロールする力(人生の手綱)を失っていきます。

でも、なかなかうまくいかないことの責任を引き受ける強い精神力を持っている人は、そう多くはいないでしょう。「他人の責任だ」と言ってしまった方が楽だからです。ザ・レスポンスを読んでいるあなたのように、会社などに頼らず、自分でビジネスをやって、自分の収入やライフスタイルをコントロールする。自分の人生をコントロールしている人(しようとしている人)はごく少数派です。

ですが、、、責任を自分が引き受けること。
それが、問題解決や自分の人生をコントロールするために必要なことです。

たとえ、自分が責任を負った問題を解決するための方法を、今はまだ知らなかったとしても、、、です。それは、「今はまだ」知らない、というだけ。誰でも最初は初心者です。最初からやり方をわかっている人なんて、ほとんどいません。

最後にもうひとつダン・ケネディの言葉を。

『私はこれまで、それが何であっても「やり方がわからないから、始めるのをよそう」と思ったことは一度もない』
by ダン・ケネディ

山田 光彦

【ザ・レスポンス】の責任者兼チーフ・セールスライター。以前は、司法書士として事業をやっていたが、顧客を集める重要性を痛感し、セールスライターへ転身。現在、ダイレクト出版のマーケティング部門の事業部長を務める。

山田光彦の記事一覧

ブログ一覧へ戻る

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

【ザ・レスポンス】の最新記事をお届けします

ページトップへ
Loading