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プライドについて

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From:寺本隆裕

大阪のプライベートオフィスより、、、

ライターには、筆が進まないときがある。
いわゆる「ライターズ・ブロック」ってやつだ。

たとえば、インプットが不足してるとか、エネルギーが不足してるとか、集中モードに入れてないとか、、、

原因は色々あるけど、
僕が色んな人にライティングを教えてきた経験上、
書けない大きな原因のひとつには「プライド」というものがありそうだ。

つまり、

いいもの書かないと!
みんなをあっと言わせるようなものを書かないと!

という気持ちのこと。

たとえばメルマガでもブログ記事でも、
いいか悪いかは、実際には出して、読んでみてもらわないとわからない。

こっちがどれだけ頑張ったかどうかは、
相手には全く関係のないことだ。

良し悪しは読者が決めることであって、
自分でコントロールできるものではない。

僕も、練りに練った記事が大外れしたり、一方で10分くらいで書いた記事が大ウケしたり、、、なんてことはよくある。

でもこの「プライド」という言葉。

「誇り」という意味もあるけど、実は原義は「高慢」という言葉だ。
そのため”pride”は「うぬぼれ」とか「横柄」といった、非難するときにも使われる単語。

たとえば、ウチの社内でプライドの高いセールスライターがいた場合。

彼はどんな行動を取るか?
(ちなみに「彼」は架空の人物。念のため)

自分で書いたセールスレターを、
レビューを持ってくることなく、誰にも見せることなく、そのまま「こっそり」リリースする。

なぜなら彼は自分の仕事に「誇り」を持っているから。

・・・ではなく、
ただ、自分の仕事を誰かに批判されるのが嫌なのだ。

(あるいは彼は勉強するばかりで「書かない」ということもあるかもしれない。
でも彼のアイデンティティはセールスライターだし、実際に「知識」は豊富だったりする。)

彼は自分の仕事が批判されるのが嫌なために「高慢」になっている。
結果、当然多くの場合、そのセールスレターは成果を出さないし、何より彼は成長しない。

本来であれば、「誇り高い」セールスライターなら、最大の関心事はその「成果」であるべきだ。

であるなら、
「売れるセールスレターをつくり上げる」ということ。
その「目的」に対して手段を尽くすべきだ。

本当の意味でプライドが高いセールスライターなら、先輩ライターであれ、後輩ライターであれ。マーケティングの素人の見込み客であれ、、、レターを見せて意見を聞いて、それを謙虚に受け入れて改善を行うはずじゃないだろうか?

一般的に、

批判されるのを嫌がったり、
人の意見に耳をかさなかったり。

という人のことを、人は「プライドが高い人」と言う。

一方、

大勢の前で自分のレターを「公開レビュー」で指摘されまくっていたり、
色んな人に意見を聞きまくる人のことを、

人は「プライドが低い人」と言う。

でも、本来であれば逆だ。

前者は単に「高慢」なだけ。
後者は成果に真剣な「プロ」だ。

高慢な人は、自分のアウトプットに意見されることが、
イコール自分自身を否定されているように感じる傾向にある。

このヘッドラインが駄目だ。
訴求がダメだ。

と言われているのを、

「お前がダメだ」

と言われているのと勘違いしてしまう。。

勉強をして成果につながる人とつながらない人の違いは、こういうところにある。

たとえば、「正解」を求めて、勉強が終わったらまた次の勉強をするのか。
それとも、とりあえずアウトプットしてみて、フィードバックをもらうのか。

といった行動の違いに表れたりする。

そしてその違いは、

ほんとうの意味でのプライド=「プロ意識」があるかどうか。

だと思う。

さて。

あなたのプライドは、どっちだろうか?

寺本 隆裕

ダイレクト出版取締役。セールスライター兼マーケター。クライアントのためにセールスライティングを請け負う場合、プロジェクト1件で、一流企業のエリートサラリーマンの年収を軽く超える額をチャージ。さらにそこから売上からのロイヤリティがかかる。これほど日本で最高クラスの料金設定にもかかわらず「書いてください」という人が後を絶たない。著書には『ウェブセールスライティング習得ハンドブック』『ダン・ケネディから学ぶ「稼ぐ社長」の作り方』(集英社)がある。

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