From:ジョン・カールトン
From:ジョン・カールトン
読者の注意を引き、そして彼らをあなたのストーリーに引き込む技術は、トップライターと平凡なライターを分けるカギのひとつです。そして、そのために重要な役割を果たす「フック(釣り針:読者の注意を引く仕掛け)」を、セールスライターは常に研究し続けなければなりません。今日はそのフックの見つけ方についてお教えしましょう。
数年前、アメリカンメディア社は28年にわたって出版してきた「ウィークリー・ワールド・ニュース」誌の廃刊を決定したと発表しました。
その時、私は涙が止まりませんでした。
私がセールスライターとしてのキャリアをスタートした頃、ライティングのスキルを強化するために決まってやっていたことのひとつに「ニューススタンドに立ち寄る」ということがありました。
ニューススタンドで私は、コスモやリーダーズ・ダイジェスト、プレイボーイ、そしてもちろんウィークリー・ワールド・ニュースやナショナル・エンクワイアラーといった雑誌を眺めながら、私の好奇心を刺激するヘッドラインを探してはストックしていきました。
私が知っているトップクラスのセールスライターは誰でも、こういったお世辞にも上品とは言えないような出版物をチェックすることに時間を費やしています。ただし、私たちはヘッドラインを眺めるだけで、雑誌の中まで読むことはあまりありません。
なぜそのヘッドラインは魅力的に感じるのか?そのヘッドラインは読者のどんな感情を刺激しようとしているのか?ライターや編集者が読者に記事を読ませるために芸術的なまでに練り上げたヘッドラインに使われている、優れたフレーズやパワーワードに興味があったのです。
それが「フック」です。
私の講義を聞いたことがある人なら誰でも、私がセールスライターにこれと同じことをするように勧めていることを知っているでしょう。優れたフックを見つけることができれば、あなたの商品そのものが魅力的かどうかに関係なく、多くの見込客をあなたの広告に引きこむヘッドラインを作ることができます。
フックが読者の心にうまくヒットした時、その雑誌は飛ぶように売れていきます。一方で、フックが退屈なものだと、読者は完全にその雑誌を無視します。
この方法は、今までも、そしてこれからも、セールスライターが常に心がけておくべき、そして繰り返し学ぶべき重要で基本的なレッスンです。
こういった雑誌のライターや編集者は、読者の心の無防備な部分を熟知し、そしてそれをうまく突く方法を知っています。セールスライターにとっては、読者が無視することのできない「言葉の強烈なパンチ」とは何かを学ぶために雑誌以上に学べる媒体はないでしょう。
私のお気に入りのヘッドラインは、「少年、自分で自分の頭を食べる」や「牧師が説教台で自爆」などです。私は最初の広告を書いた時からずっと、雑誌を参考にしてフックを見つけ、そして数々の大ヒットヘッドラインを作ってきました。例えば、私の「片足ゴルファーの驚くべき秘密」の広告は、そのおかげで20年以上にわたってヒットしてきました。
優れたフックというのは多くの場合きれいごとではありません。しかし、それが読者の好奇心や欲求を刺激することができたなら、あなたの仕事はほぼ成功したようなものです。
雑誌はフックのネタの宝庫です。ぜひあなたもこのレッスンをやってみてください。
John Carlton
【ザ・レスポンス】の最新記事をお届けします