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素早くコピーを書く10のコツ

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From:寺本隆裕

From:寺本隆裕

ダイレクトレスポンスをやっていると、セールスレターなどの「コピー」を書く機会がめちゃくちゃ多くなります。そしてダン・ケネディは

「ダイレクトレスポンスマーケティングとはコピーライティングのことだ」

と言ったことがあるくらい、コピーとDRMは密接に関わっています。コピーライティングのスキルがビジネスの成果を決めると言っても過言ではないでしょう。

つまり、ダイレクトレスポンスで成果を出すためには、「コピーのクォリティ」とそれを書く「アウトプットのスピード」がとても重要になってくるわけですね。

その2つのうち、いつもは「コピーのクォリティ」の話をしているので、今日はそのうちの「アウトプットのスピード」を上げる10のコツを話しましょう。

1.話すように書く

友達や家族と話をするとき、あるいは得意分野について話すときには話が途切れないのに、文章を書こうとすると手が止まってしまうという人は多いです。一つは声で。一つは文字で。という違いがあるにせよ、どちらも、あなたの頭の中にある事をアウトプットする作業のはず。なのになぜ、書くときだけ手が止まってしまうのでしょうか?

それは、書いたものは編集できるから、です。

口から出てしまった言葉を後で編集する事はできませんが、書いたものはいくらでも編集できます。そしてこれが、書く事を妨げてしまう最大の原因なのです。「書く」ことと「編集する」ことは全く別ものです。書く事はアクセルを踏む事、編集する事はブレーキを踏む事です。スピードを上げるためにはアクセルを踏まなければいけません。当然ですがアクセルを踏んでいる一方でブレーキを踏んでしまうと、スピードは落ちてしまいます。

だからまずは、編集する事は考えずにひたすら頭の中に思い描いた事を文章としてアウトプットしてください。最終的に世に出すコピーに仕上げるために、あとでたっぷりと編集することになるので、編集はそのときに任せて、まずはひたすら書きましょう。ドラフトのドラフトのドラフトだと思って、話をするように書き続けてください。

やってしまいがちな「編集」は例えば、、、

・言い回し、表現方法、文法など

こういう言い方だったら伝わらないかな。とか、こういう例えの方がいいんじゃないか。とか、これ、主語と述語があってない・・・などなど。こういうのはあとで修正しましょう。自分で書いた文章なんだから、後で見れば、何が言いたいのかはわかるはず。わかりやすい文章に修正するのはあとまわしです。

・誤字脱字、漢字の変換ミス、タイプミスなど

パソコンを使っている場合は、変換ミスはよくあります。また、純粋にタイプミスをしてしまうこともあります。そういうものも、できるだけ後で修正しましょう。変換ミスを修正している間に、せっかく頭に浮かんだアイディアを忘れてしまったり、次の言葉に詰まってしまう場合があります。勢いを止めるともったいないので、無視して先に行きましょう。

実際僕も、パソコンで書いている場合などは、デリートキーを押して「編集」してしまうことがあります。100%編集せずに書き続ける事は正直難しいです。が、、できるだけ避けるようにしましょう。ポイントは手を止めない事です。頭と手を直結させましょう。

ちなみに僕は、途中で手が止まりそうになったら、10行くらいの改行を入れて、後でそこを埋めるようにします。例えばヘッドラインを書いたあとオープニングが思いつかなければ、オープニングが入るべき場所に改行を入れておきます。そして次のストーリーの部分などを書いていきます。

2.書きやすいところから書く

コピーは頭から順番に書いていく必要はありません。書きやすいところから書けばいいのです。ストーリーボードを作ったなら、コピーの各パーツがそこに表現されていると思うので、例えばブレットが書きやすければブレットを最初に書けばいいし、PSが書きやすければそれを最初に書けばいいのです。

そうすることで、書くための「はずみ」がつきます。

3.環境を整える

コピーを書くにはかなりの集中力とまとまった時間が必要です。そして、弾みを付けてその勢いを保つ事がとても重要です。なので、まずは誰にも邪魔されない環境に身を置きましょう。喫茶店でも、会議室でも、自宅でもどこでもいいですが、邪魔が入らない場所に「逃げる」ことが重要です。

場所だけではありません。できれば、携帯の電源もオフにして、インターネットへの接続も遮断しましょう。邪魔は全て排除です。たった1分、コピーを書いているときに邪魔が入ると、元の集中力、元のコピーを書いているスピードに戻るのに、かなりの時間を要します(一説には、一度邪魔されると1回あたり15分程度、元の集中力に戻るのに時間がかかるそうです)。

これは例えると、F1のピットインに似ています。ピットインで停止している時間は数秒かもしれませんが、またその止まっている状態から加速して、元のスピードに戻るまでに時間がかかります。それと同じです。「1分の邪魔は15分のタイムロスだから、4分の邪魔は1時間のタイムロス」と思って、外的環境を整えましょう。

4.コンディションを整える

また、あなた自身のコンディションを整える事も重要です。体調不良はもちろんのこと、寝不足にも要注意です。とても集中力が必要なので、眠かったり疲れていたりすると、持ちません。

個人的にはこのライティングの仕事は午前中の時間帯をお勧めします。午後になって、午前中の仕事で疲れた状態でやるよりも、まずはこの重要なライティングの仕事は午前中のパワーがあふれている時間帯の方がはかどります。「いや、俺は夜の方がいい」という人はそれでもかまいませんが、僕の場合、午前中に集中して大事な仕事を仕上げてしまい、午後からは人と話したり、本を読んだり、商品のリサーチをしたり、メールをチェックしたり、という時間に充てるのが効率がいいです。

(ただ実際には、「オレは夜型だ」と言っている人の大部分はただ早起きができない怠惰な人だというのが僕の経験です。そもそも、エネルギーは1日で朝起きた時から寝るまでの間にトレンドとして下がってくるものですし、起きてる間には次々に色んなインプットが入ってくるので、起きてから時間が経てば経つほど、頭の中はごちゃごちゃしてくるもの、だからです。)

5.ウォーミングアップをする

いきなり、ゼロから真っ白い画面に何かを書こうとするのはつらいもの。朝起きてすぐに100メートル走を走るようなものです。

集中力を高めて、「書く」モードに入っていくために、まずはウォーミングアップをしましょう。例えば僕は、いきなり書けないと思ったときには、こんなウォーミングアップをしています。

・書きかけのコピーの編集から入る

「書く」よりも「編集」の方が楽です。なので前日に書いた書きかけのコピーを「編集する」ことからスタートします。このためにわざと、書きかけの文章を作っておいたりします。例えばメルマガのネタがいくつかあるなら、それを一部だけ書いておいたものを作っておく、とか。

セールスレターを数日かけて書いているなら、その編集から入ってもOKです。

・お手本となるコピーを手書きで写す

優れたコピーを手書きで写す、というのは聞いた事があると思いますが、それを書く作業の前にやるのもおすすめです。もし何か、あなたが書こうとしているコピーの「スワイプファイル」があるなら、それを写すのが一番いいでしょう。手書きで写した後は、ライティングの作業も手書きでするのがいいかもしれません。あなたオリジナルのやり方を見つけてください。

6.PCのブラインドタッチをマスターする/軽いPCを使う

コピーライターとして、パソコンのタイピングが遅いというのはかなり不利です。ブラインドタッチは2日くらいでマスターできる簡単なものなので、もしあなたがキーボードを見ながらちょこちょこタイプしているなら、ぜひマスターしてください。2日間の投資が、今後何年、何十年に渡っての時間の節約になります。

動作が早く、軽いPCを使いましょう。ソフトを入れすぎたり、すぐ固まったりする動作の遅いPCは、生産性を落とします。ちなみに、大きいディスプレイで作業すると、生産性がアップするそうです。

7.33.33

あるトップコピーライターの集中力を長時間にわたって保つテクニックがこれです。33分33秒でストップウォッチを設定し、その間はひたすら書き続けます。時間が来たら、たとえどんなに中途半端な状態でも、書くのをやめて、5分間程度、何か書くのとは別の事をします。例えば、トイレに行くとかコーヒーを飲むとか、リサーチした資料を眺めるとかその辺を歩くとか。。。

そういう風にしている間にも、あなたの脳はコピーに書くべき事を探していますし、休憩にもなります。5分間程度のインターバルを置いたら、また33分33秒で設定し、ひたすら書き続けます。こうすることで、長時間集中力を保つ事ができ、長い時間書き続ける事ができます。

8.読書感想文の法則

「書くのが遅い」人でも、小学校のときの読書感想文の提出前夜には、ものすごいスピードで「書く」事を経験した事があるんじゃないでしょうか?つまりぶっちゃけ、やればできるのです。書くのが遅い原因の一つには、締め切りまでの期限が「ない」あるいは、「長い」ために、ダラダラしてしまうということがあります。

「5日間でコピーを書いてください。」と言われたとき、多分最初の数日よりも、最後の5日目の方がだいぶ書くスピードは速いでしょう。締め切りの直前になればなるほど、スピードアップしていくのです。であれば、この状態を意図的に作り出せばいいということになります。

それは例えば、10分ごとや5分ごとや1分ごとに書かなきゃ行けない文字数や行数などのノルマを決めておいて、こまめにチェックするという方法です。こうすることで例えば、10分ごとに「締め切り」が来るので、必然的にスピードはアップします。あなたの書く標準的なライティングのスピードよりも、少し早く書かないといけないくらいのノルマを設定して、ほどよい「焦り」を作り出しましょう。この程よい焦りは、集中力にもつながります。

9.書く事に慣れる

「コツ」なのか?と言われるとそうじゃないかもしれませんが、でも重要なのでここにのせておきます。コピーを早く書くためには、書く事に慣れておく必要があります。

今までメールの返事くらいしか書かなかった人が、いきなり長文のセールスレターを書くというのは、とても大変な作業です。なので書く事に慣れておく事はとても重要な事です。ブログやメルマガをスタートして、毎日少しでも何かを書くという事を習慣にする事をお勧めします。それが日々の「筋肉トレーニング」になります。

もしくはコピーを写すという作業も「慣れる」意味ではおすすめです。

10.スワイプファイルを活用する

スワイプファイルを使うのと使わないのでは、スピードにも差が出てきます(そして出来上がったコピーの反応にも差が出てきます)。スワイプファイルは過去に成果の出た素晴らしい「武器」です。この武器を正しく使う事で、素早く書けるようになります。

スワイプファイルを使ってコピーの成果を上げる3つの方法はこちら
↓↓
http://www.theresponse.jp/swipe-file-introduction/

DRMにおいて、ライティングのアウトプットの数は実行できるアイディアの数とほとんど同じです。今日の記事を参考に、短時間でたくさんのアウトプットを出して、成果に結びつけてくださいね。

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寺本 隆裕

ダイレクト出版取締役。セールスライター兼マーケター。クライアントのためにセールスライティングを請け負う場合、プロジェクト1件で、一流企業のエリートサラリーマンの年収を軽く超える額をチャージ。さらにそこから売上からのロイヤリティがかかる。これほど日本で最高クラスの料金設定にもかかわらず「書いてください」という人が後を絶たない。著書には『ウェブセールスライティング習得ハンドブック』『ダン・ケネディから学ぶ「稼ぐ社長」の作り方』(集英社)がある。

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