From:寺本隆裕
From:寺本隆裕
コピーライティングを勉強している人によく聞かれることがあります。あるいは、コピーを書いてある程度成果を出している人に、チャレンジをふっかけられることがあります。
それは、、、
「成約率何%くらいだったら合格なんですか?」
あるいは、「私、成約率**%のコピーを書いたことがあるんですが、寺本さんの最高は何%ですか?」
確かに、コピーライティングの目的は、より多くのコンバージョンを獲得すること。成約率を高めるスキルとコピーライティングのスキルは、ほぼイコールの意味に使われています。
そして実際僕だって、自分が書いたコピーが高い成約率を叩きだしたときは、とても嬉しい気持ちになります。
が、しかし、、、これは一方でとても危険な副作用を引き起こすことがあります。
コピーを少しでも勉強したことがある人であれば、コンバージョン率(成約率)を高めることそのものは、実は難しいことではないことに気づいているかもしれません。
例えば、「通常1万円で販売している商品を無料でプレゼント!」というような強烈なオファーを作り、見込み客を集めれば、一般的には高い反応が得られるでしょう。
もちろん、「なぜ、1万円のものが無料なのか?」ということについて、正直でかつ、見込み客にとってメリットがあり、十分に信じられる理由とセットであれば。という前提が付きますが。
それに、リストを絞って少ない数にすれば、簡単にコンバージョン率は上がります。
例えば、何度も来店してくれているお得意さんに、「今月来店しませんか?」というコピーを送れば、間違いなく「広告」よりも高い反応が得られるでしょう。というわけで、成約率を高めたいと思えば、その方法は色々とあるわけです。しかし、、、
コンバージョンを高めることよりも重要なこと。
それは、、、「どんな顧客とビジネスをしたいのか?」ということです。
赤字覚悟の出血大サービスで、強烈なオファーを作って商品を売った。しかしそうして獲得した顧客が繰り返し購入してくれないような人だったり、
その顧客が、あまりあなたが好きになれないような人だったり、依存度の高い人だったりすれば、、、
結局、仕事だけが増えて、儲からないばかりか、本当は付き合いたくないお客のことを四六時中考えることになって、ビジネスそのものが辛いものになってしまいます。
安くしないと買ってくれないとか、金を払ったんだからこっちが偉い、という態度で来られたりとか、不当な要求やクレームを言ってくるとか、、、いくら「成約率」が高くても、そんな顧客を集めてしまって、「成功」だといえるでしょうか?
いいコピーとは単に、成約率が高いということではなく、どれだけ「いい顧客」を獲得して維持することができるか、なんじゃないでしょうか?
あなたは、あなたのやりたいようにビジネスをやる権利があります。ぜひ、今日、あなたのコピーを見なおしてみましょう。そのコピーで、あなたの理想の顧客は反応するでしょうか? そのコピーは、あなたの理想とするビジネスを作ってくれるでしょうか? 実は付き合いたくない顧客を、反応させようとしていませんか?
コンバージョン至上主義に、要注意。
fasdf
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