From:小川忠洋
西宮のスタバより、、
「優れたセールスコピーを書けるようになると、何でも売れるのか?」
われわれのようにダイレクトマーケティングを学んでいる人間にとっては、「セールスコピー」が命というのは半ば、常識のようなもの。商品を売るためにはセールスレターが必要だし、それを売るための見込み客(リード)を集めるためには、リード獲得のためのランディングページを作らなければいけない。
ランディングページにアクセスを集めるためにはPPC広告の「広告文」を書かなければいけない・・・
まぁ、およそダイレクトマーケティングで何かを売るためには、最初の接触の時点から、最後の上得意客になるまで、、、全てのプロセスで、セールスコピー、つまり「言葉」が必要になる。
(もちろん、そのプロセスで対面販売するとかならセールスコピーは必要ない、、、ってのは嘘で対面販売するとしても、てきとーに会話のノリで売る、、なんてバカな事をしない限り、販売プレゼン用の台本が必要だ。それはセールスコピーそのものである)
そんなワケで、あなたもきっとセールスライティング※を学んでいることだろう・・・
※普通はコピーライティングというがウチでは敢えてこういう言い方をしている。その方が実態に合ってるので
ってか学んだほうがいい。セールスライティングの技術やノウハウってのは、言ってみれば100年も前からあるわけで、そんじょそこらの「最新のノウハウ」とは歴史が違うわけである。。。
しかしこんな危険性も、、、
んで、セールスライティングを学んでいくと、基本的には顧客心理をどう動かすか?という事なので、なんだかとてつもないパワーを手に入れたように感じる。。。そう冒頭に出たように「何でも売れるように」感じてしまう・・・
これは大きな勘違いである・・・
まぁ、基本的に世の中にある商品のほとんどが、いいセールスコピーがあれば、売れるようになる。しかし、それはなぜかというと、「その商品が持つ良さ」が伝わっていないからだ・・・
ここ重要なのでもう一度言うけど、「本来、その商品が持つ良さ」が相手に伝わっていないので、その「良さ」つまり価値を伝えることができれば、たいていの商品は売れるようになる。
なのでセールスライティングを学ぶと、何か魔法のような力でも手に入れたかのように勘違いしてしまい、、、”これ”さえ分かってれば、儲かる!と思ってしまう・・・
だからセールスライティングにハマった人はーぶっちゃけ面白いのでハマってしまう。ぼくも中毒だ(´Д`)ーその技術に惚れ込んで、商売の上で大切なことを忘れてしまう・・・
それは顧客だ。
その商品を買うのは顧客だということ。それに対してお金を払うのは顧客であるということ。だから、顧客が欲しい、お金を払ってもいい、という欲求、願望こそが全ての商取引の源になっているにも関わらず、、、そんな事を忘れてしまう、、、そんな事を忘れて、心理トリガーやらテクニックを使って売ることしか考えなくなる。
エスキモーに氷を売ることは、本のタイトルにはあっても現実的には不可能である。同じ氷だったら、砂漠にいる人に売った方がはるかに売れるし、相手のためにもなる。カンカンに晴れてる日にビニ傘を売るのは不可能なのである。タダでくれるって言われても受け取らないだろう。
ところが、どしゃ降りでカバンの中のパソコンが浸水しそうな日には、1000円でも売れる。
セールスライティングとは「その商品が本来もつ価値」を伝えるのが本来の役目である。顧客が欲しいと思っていないーそれはつまり顧客から見た価値がないーものは、どんなに凄腕のプロフェッショナルがやったところで、売れないのだ。俗に言う、
「いらんもんは、タダでもいらん」
のである。その「いらんもん」をどんなに必死に、セールスコピーの技術の粋を尽くしてアピったとしても、いらんもんはいらん。どんなに凄腕のセールスマン、マーケターが現れたとしても、どんなに強烈なオファーで攻めてきたとしても、ぼくに口紅を売ることはできない。だっていらないから。。。
振り返ってみよう。
現在、売れ行きが悪い商品、、、本当に顧客は欲しているだろうか?根本的なことをもう一度、考えてみてはどうだろう?
ーおがわ
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