From:小川忠洋
From:小川忠洋
大阪のオフィスより、、、
しょーもないモノが見えた…先日、オフィスをふらついていた時、部下の後ろを通ったらセールスレターのしょーもないヘッドラインが見えた。「なんだコレ、、、」と一瞬思い、彼の顔を見ると、、悩んでいる様子…
「しょーもないな。コレ」
「悩んでいるですよぉ~~」
そりゃそうだろう…と思いつつ…心の優しいわたくしめは彼にアドバイスをしてやる事にした。普段だったら、「こんなしょーもないヘッドライン書いてんじゃねぇー」とMACbookAirを叩き割って、彼に会社の備品を壊したとの事で賠償金を請求するところである…
さてこのヘッドラインどんなやつだかったかというと、、、
「ついに◯◯が、裁量トレードを
継続的に公開…」
みたいなヘッドラインだった。◯◯には、彼の担当している投資のアドバイザーの名前が入る。ま、あなたが見ても明白だと思うが、このヘッドラインしょーもない。
なぜしょーもないか?
ここがポイントだ。さぁ考えてみよう。。。ってか考えるまでもないか。恐らくあなたがデイトレーダーでもない限り、このヘッドラインの意味が分からないだろう。。。
参考までに言うと、”裁量トレード”ってのは、普通のトレードの事だ。”システムトレード”の対照としてこう表現しているようだ。(僕の理解が正しければ)そうだとすれば、”裁量トレード”なんて普通の人は言わない。普通に”トレード”って言うだろう。なので完全に意味が分からない。
こういう意味の分からない言葉をヘッドラインで使ってはいけない。相手が普段使わない言葉を使ってはいけない。
他人がやってるのを見ると、「アホだなー」と思うかもしれないが、きっとあなたもどこかでやっている。誰もがこれはやってしまう可能性がある。
彼だってアホだからこういうヘッドラインを書いてしまったわけではない。もちろん、見た目はアホっぽく、年上の彼女と別れる時も相当アホな事をしたっぽいが、彼は若い割にはなかなかのコピーライターである。その辺のやつらよりはずっと上手い。勉強熱心で知識もある。そして、ひとりよがりで書く事なく、上司にもきちんと相談している。
誰もが犯す初歩的なミス
ところが、なぜ彼がこんな初歩的なミスを犯してしまうのか?なぜそれに気づけなかったのだろうか?上司にレビューしてもらってもなぜ気が付かなかったのか?
答えは簡単だ。相談の相手を間違っていたのだ。つまり彼も彼の上司も、投資の事がとっても詳しく、年がら年中その事ばかりを考えているような人たちである。毎日、専門用語を使い、専門用語で会話して、専門用語で考えている…
そういう人たちは時に自分たちが専門用語を使っている…自分たちの言葉が、素人には通用しない、、、なんて事を忘れてしまいがちだ…
インサイダーすぎるのである‥
だから気づかない。自分たちがフツーに使っている言葉を相手が知らないなんて事に気づけない…例えば、われわれだってLPOとか普通に使うが、LPOという言葉を知ってる人は非常に少ない。ベネフィットとか言っても素人には通じない。。。
ヘッドラインではその”分からない言葉”を説明する余裕が全くない。ほんの一瞬の時間、ちょっとした気力(エネルギー)しか見込み客は使ってくれない。なので、そこで分からない言葉があると一瞬でつながりが「切れて」しまう…
あなたもやってしまうだろう
あなたは間違いなくあなたの商品において、超専門家であるはずだ。なので、専門用語をたくさん使っているはず。そして、いつの間にか、それが「昔は自分も知らなかった…」なんて事を忘れてしまう。専門家になったら、初心者の気持ちを忘れてしまうのだ。
そして、「こんなのフツーだろ」という顔して、難しい言葉で説明してくる。。。(ところで専門用語や難しい言葉というのは利点がある。少ない言葉で深みのある表現や多くの情報を伝えることができる。なので人は専門用語を使う傾向にある)
子供に対して会計用語でお金の話をするようなもんだ。
初心を忘れてはいけない。素人の気持ちを忘れてはいけない。 そのためには、会社の中で「内輪」で相談していてはダメだ。外に出て、素人の意見を聴かなければ、、、
-小川忠洋
PS:
ところでヘッドラインでも意味不明な言葉を使った方がいいケースもある。どんな時だろうか?考えてみるといい。
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