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コピーライティングはそんなに重要じゃない。

2009.6.12 | ,
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From:寺本隆裕

From:寺本隆裕

セールスレターなんて誰も読まないし、逆に長いレターはうさんくさくて逆効果だ。

「コピーが大事」「コピーが大事」ってみんなが言うから、自分も大事だと言ってたけど、実はそんなに大事じゃない。

コピーの勉強はとてもしんどい上に、技術を習得するのにめちゃくちゃ時間がかかる。その上、意味がない。それならもっとサイトにアクセスを集める仕事をやった方が、はるかに簡単で稼ぎになる。2倍のアクセスが来れば、売上は2倍だ!

極秘のアンケートの結果、、、

以前やった極秘のアンケートに、コメントをもらいました。

自分ではコピーライティングが重要だとは思っているが、まわりから「大事じゃない」とか、「そんな事やっても無駄だ」と言われるたびに、実は重要じゃないんじゃないか・・・と不安になる。コピーの技術はとても難しいし、勉強は大変。上達している実感もわきにくく、辛い。

そんな感じのコメントでした。

僕はコピーライターとして、コピーがビジネスの成功要素に占める割合は、とても大きいと思っています。そして、最も重要な要素のひとつだと思っています(だから、この技術を日々鍛錬しているわけですが・・・)。

しかし、「コピーライティング」について、間違って理解している人が結構たくさんいて、それが色んな議論を巻き起こしているケースがあるようです。そしてその間違いは致命的なものでもあります。それは、

コピーライティングは「文章を書く」技術だ、という間違い

です。

語弊があるかもしれないから、一応断っておきますが、最終的に文章などのアウトプットにすることはコピーライターの仕事です。何においても、アウトプットのない仕事は仕事ではないですから。。。

ですが、「反応の出る言葉集」とか、「テンプレート」などを使って、何か文章を作るというような作業「そのもの」のことを、コピーライティングだと思うのなら、それは違っています。「書く」という作業はコピーライティングの一番最後のフェーズなのです。

では、コピーライティングで「書く」前に、コピーライターが習得しておくべき(多くの人が勘違いしている)重要な技術とは何でしょう?それは、、、

「人間の行動心理を理解すること」。

どういう心理的な要因で、人は反応するのか?ということを、追求する技術を含めて、コピーライティングの技術になるわけです。

コピーを学んだ事のある人は、リサーチの重要性が必要だということは知っているハズです(トップのコピーライターは、ライティングのプロジェクトの半分程度の時間を、リサーチに使っています)。そこでリサーチすべきなのは何か?

一つは商品やマーケットについて。そしてもう一つは、ターゲットとしている「人間の心理」についてです。

ターゲットとする見込み客は、どんな欲求を持っていて、何に興味があって、どんなことに罪悪感を感じていて、何に怒っていて、どんな信念を持っていて、何を恐れていて、何に不満を持っていて、どんな痛みを持っているのか・・・?

そして、それに対してどういう部分の心理的な要素を突くのが有効なのか、、、それを追及していくわけです。そして最終的にそれを言葉などの形で表現していくのです。

例えば、USP。

ドミノピザは、「アツアツで出来たてのピザを30分以内にお届け。間に合わなければタダ」というUSPを作って大ヒットしました。「おいしいピザを30分以内にお届け。間に合わなければタダ」ではたぶん大ヒットしなかったはずです。なぜならそのコピーは、(その当時の見込み客の)心には響かないからです。

この2種類のコピーをパソコンでタイプする時間はそれぞれ数秒で、ほとんど同じくらいですが、それによってもたらされる結果が全然違うというなら、タイプする(=書く)作業が、コピーライティングの技術の本質じゃないことは明白でしょう。

ちなみに、コピーライティングが「書く」技術だと間違って理解している人は、コピーの中にUSPを入れない、というミスを犯します。文章(=コピー)は人を動かすことができますが、大事なのはそのコピーで「何を言うか=どういう心理的な要素を刺激できるか」です。例えばUSPは、何を言うか、の中心的な役割を果たします。

セールスレターには必ずUSP(ビッグ・プロミスやマジック・ブレットなどと表現することもあります)が必要です。ターゲットとする人間の心をグッと掴むUSPを作り上げ、それを、文章を書くという作業で表現していくわけです。

言葉(=コピー)の持つパワー:サンプル

コピーライティングが、単に文章を「書くだけ」の技術じゃないことをおさらいしたところで、言葉の持つパワーについても、おさらいしていきましょう。 

テッド・ニコラスのケース

テッドは、ダイレクトレスポンスマーケティングのコピーライターで、もう相当なおじいちゃん。でも今でも現役で、「生きる伝説」とか言われたりしています。彼の書いたコピーは、今までに6千億円だか7千億円だか、とにかく相当の金額を売り上げています。

彼がコピーの重要性に気づいたのは、彼がコピーライターになる前の少年時代。店でキャンディーを売っていたのですが、そのキャンディーの説明用「ポップ」の文章を変えるだけで、確か最大で15倍も売上に差が出たということがきっかけになったようです。

店のレイアウトも商品の内容も、まったく同じ。違いはポップに書いた文章だけ。つまり、言葉(=コピー)がお金を引き寄せたことに気づいたわけです。そして彼はその言葉を「お金を引き寄せる魔法の言葉」と呼び、コピーライティングの世界に入って行きました。
(テッドの「お金を引き寄せる魔法の言葉」はここから無料で試せます ⇒ http://www.123marketing.jp/ted/magic_word_new.html

今日の記事を読んで、「コピーについて、ちょっと勘違いしてたかなー」と思ってくれたなら、コメントをもらえるととてもうれしいです。

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寺本 隆裕

ダイレクト出版取締役。セールスライター兼マーケター。クライアントのためにセールスライティングを請け負う場合、プロジェクト1件で、一流企業のエリートサラリーマンの年収を軽く超える額をチャージ。さらにそこから売上からのロイヤリティがかかる。これほど日本で最高クラスの料金設定にもかかわらず「書いてください」という人が後を絶たない。著書には『ウェブセールスライティング習得ハンドブック』『ダン・ケネディから学ぶ「稼ぐ社長」の作り方』(集英社)がある。

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