From:小川忠洋
From:小川忠洋
大阪のスタバより、、、
『読者がスタジアム一杯にいるように思ってはいけない。スタジアム一杯の群衆に語りかけるように書いてはいけない…
…人があなたのセールスレターを読む時には、彼はたった一人なのだ。だから、彼らと1:1の会話をしているように書かなければいけない。一人の人間と、もう一人の人間の会話だ』
広告の神様デヴィッド・オグルヴィはこう言っていた。しかし、大抵の人は、広告メッセージを作る時に、何千人、何万人の人に語りかけているように書いてしまう…まるで政治家の演説のようなセールスレターになってしまう…
実際の状況をイメージすると…
オグルヴィの言葉を考えてみるといい。よくよく考えて、100人であなたのメッセージを読むなんて事はありえない。僕らは、インターネットでページを見る時だって、99%一人で見ている。まれに、同僚にページを見せたりとか、、、そういう時もあるが、基本は一人だ。
チラシを読む時も、ダイレクトメールを読む時も、雑誌や新聞の記事を読む時も、そのとなりにある広告を読む時も、全て、たった一人で読んでいるのだ…
そして、あなたが書いた「言葉」を頭の中で読み上げているのだ。頭の中であなたの話を聞いているのだ…そんな時に、、、政治家の演説のような話をされたらどうだろうか?一瞬で、切れてしまう…
あなたと読者の間にできるはずの”つながり”ラポールが一瞬で切れてしまう。もちろん、それ以降、読者が、感情移入してくることはない。読者の気持ちが動かなければ、手も動かない。財布も動かない。
僕はよくメンバーの書いたセールスレターのレビューをしている。そんな時、この手の話を、何度も何度も、何度もする。しかしなかなか治らない。なので、必ず注意することがある。それは、、、
みなさん
と言う言葉を削除する事。「みなさん」という言葉は、スタジアムから大衆への演説である。なので、この言葉が1~2個でも入っていようもんなら、、、、それは、書き手のマインドが「スタジアムの演説」なのである。
「そんな、ちょっとくらいいいじゃん」
と、ビギナーはこれに戸惑う。確かに「みなさん」を削除したり「あなた」に変える事で、コンバージョンが上がるか?と言えば、きっと大して変わらないだろう。しかし、そういった細かい事にこだわることが大切なのだ。
細かいところから、マインドが生まれてくる。違ったマインドで書けば、全体が違ってくる。なぜなら、全体は、細部の集合だからだ。そのための第一歩として、まずは、ちょっとした「みなさん」というたった1ワードを修正するところから始まる…
自分自身を振り返ってみても「みなさん」という言葉を使ってしまう事がある。でも、その時に必ず「あっやっちゃった」と気がついて、修正することができる。そして、そのたった1ワードの言葉の修正は、頭の中でイメージしている読者像を、スタジアムから、一人の人間に移してくれる…
言葉は力である…
言葉は強い。正しい言葉は、相手の気持ちを変えるし、正しい言葉は相手を動かすことができる。細かい話と思うかもしれない。だが、簡単に考えてはいけない。。。。
次にあなたがなにかのコピーを書く時には、「みなさん」という言葉を見つけたら、この話を思い出して欲しい。それはたった1つのワードじゃない。見込み客のイメージの話なのだ…
-小川忠洋
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