From:北岡秀紀
FROM:北岡秀紀
ある商品の販売ページの表現を「購入してください」から「申し込んでください」に変更したら成約率が10%アップした・・・
「無料ビデオ」ではなく「無料動画講座」したら、ランディングページの成約率が23%あがった・・・
「限定数がいっぱいになりますので、お早めに振込をお願いします」から「限定数がいっぱいになり、手に入れられないという事態を防ぐため、お早めに振込をお願いします」と振込催促のメールを変更したら未入金率が40%改善した・・・
ヘッドラインをブルーにしたら・・・登録フォームを右寄せにしたら・・・顔写真をやめたら(載せるではなく)・・・
集客を生業にしていると、こういうホンのちょっとした違いが大きな成果の違いになる事象によく出会います。
これはもちろんインターネットだけでなく、オフラインのビジネスでも同じです。
例えば、先日聞いて、私が「へぇ~」と感心した話。
「名前は知らない、でもよく来てくれているお客さんには、 挨拶の前に『あ!』をつけれるだけで特別感が演出できますよ。」と友人の接客コンサルタント鈴木比砂江さんが教えてくれました。
「あ!いらっしゃいませ」「あ!こんにちは」みたいな感じです。ほんの0.3秒の手間をかけるだけで、満足度、売上が大きく変わる好例です。
そんなネタはたくさんあるけれど…
こういう「こうやればこうなった」みたいな事例(今風にいえば、TIPsでしょうか)をクライアントに教えてあげると「ほぉ~」と喜んでもらうことができます。
ですので、私自身コンサルの現場でもこういうネタはちょこちょこ出すようにしています。
また、多くのマーケッターやコンサルタントがリップサービスとして、もしくは成果自慢のために、こういう話をすることがあります。
また、仲間内でも「いや~、この間、Youtubeの動画の最後にURLを入れたら、アクセスが伸びたよ~」みたいな話をするとウケます。(みんなドヤ顔が凄いことになります)
でも、その方法をそのまま自分のビジネスにあてはめた時、同じ結果が得られるでしょうか?ほとんどの場合は「NO」です。
上記で言えば、「『あ!」をつける」方法は、手間もかかりませんしやったほうがいいでしょう。でも、それ以外は、一定の手間はかかりますし、成果が変わるかどうかもわかりません。結果は実際にやってみないとわかりません。
そんなことしていていいの?
神は細部に宿る、とよく言います。それは集客でも全く同じだと私は思います。でも、それは些細なことも見逃すな、ということではありません。
細かなところまで心配りできていますか?という姿勢を示したものに過ぎません。
自分のビジネスでその成果を変える「細部」はどこなのか?それを見つけるのは簡単ではありません。経験者ならわかると思いますが、ページやセールスレターを作ると、後で変更したい点なんて山ほど出てきます。正直、無限といってもいいくらい。では、その変更をひとつずつテストしながら確かめていくのでしょうか?
もちろんそれで成果を生み出す「細部」を見つけることができれば、これほど気持ちいいことはありません。しかし、ビジネスの目的はお金を稼ぐことであって、気持ちいいことをすることではありません。
そういう小さなところにこだわると、全体として得られる成果は小さくなります。例えば、「購入してください」から「申し込んでください」に変更したと、どれくらいの人が気付くのでしょうか?数字が10%以上あがっているから、ここの結果だけみれば良好なんでしょう。しかし、この変更にいたるまでに、何回ムダな変更をしているのか?
時間的な投資対効果は低いと言えるでしょう。
私のようなコンサルなんかは自分の検証結果をクライアントに示す必要がありますから、こういうムダな変更も含めて意味がある仕事だと言えます。しかし、あなたはコンサルではなく、何らかの商品・サービスを販売しているのですよね?
あなたが本当にやるべきこと
ならばなかなか成果が変わらないところにこだわるより、もうひとつ商品を出した方がよほど儲かります。
40点を60点にするのは簡単。でも、60点を80点にするのは難しい。 同じ20点アップにも関わらず、です。ましてや、80点を100点にするなんて難度が高過ぎます。
そして、ビジネスは学校のテストと違って1教科にこだわる必要がありません。「60点を2つ取ったら合計120点!」なんてことができます。
「小さな変更でドカンと売上があがる」というのは楽しいものです。でも、それはエンターテイメントと割り切って、もっと大きな変更点を探しましょう。
【邪魔の入らない週末こそ!社長のためのアクションプラン】
こだわりすぎて、前に進んでいないことはありませんか?すぐにやめて、次の行動をとりましょう。
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