From:ダン・ケネディ
From:ダン・ケネディ
前回はマインド・キャプチャー(心を掴む)をテーマにお送りしました。今回は「亡霊」についてです。ひと昔前に流行った映画『ビートルジュース』や『ゴーストバスターズ』を覚えていますか。ゴーストを追い出すのに四苦八苦していましたね。ほとんどの家にそれぞれいろいろな亡霊が住みついているようです。
映画の中でもそうでしたが、どうやら、亡霊たちに家から出て行ってもらうことはかなり難しいようです。
アメリカの昼のテレビ番組『モーリー・ポヴィッチ・ショウ』の人気コーナーに、劇的な変身を遂げた女性たちが登場するコーナーがあります。
その昔、ひどいブス、ペチャパイ、出っ歯、デブ、ニキビ面、根暗などのせいでいじめられっ子だった女性たちが、何キロも痩せてスレンダーボディになり、豊胸手術によって巨乳を手に入れ、コンタクトレンズや近視矯正手術によって分厚いメガネを外し、歯の矯正で真っ直ぐな歯を手に入れ、ストレートヘアーの超美人に生まれ変わって現れるのです。
変身した女性たちは、そのスタジオに中学生当時のクラスメイトを呼びます。彼らは自分をないがしろにしていたいじめっ子たちです。卒業以来顔を合わせていなかった彼らに、変身した姿を見せつけて、土下座するほどの謝罪を求めるのです。
改造された超美人の中にはストリップダンサーもいれば、普通の職業の女性もいます。
職業は様々ですが、彼女たちの全員が、15年~20年もの間ずっと、そのときのクラスメイトに対して屈辱や憤りを感じ続けていました。“中学生時代の経験”という忌まわしい亡霊にとりつかれていたのです。
私たちは皆、レベルの差こそあれ、同じことをしています。誰もが何らかの亡霊にとりつかれているのです。
そして誰もが、近所の人、同級生、同僚、兄弟、その他まわりの人間に対して、「私は成功した! あなたは間違っていたんだよ!」と見せつけてやりたいのです。
亡霊の全てが悪者だというわけではないので、神経質になる必要はありません。厳しい批評家にあなたの成功を見せつけて反応を楽しむというのも、自分へのご褒美として、たまにはいいでしょう。
しかし、年がら年中亡霊に取りつかれていることは有益とは言えません。亡霊はやはり取り除くほうがよいでしょう。
とは言うものの、お化け屋敷に住みついているお化けの場合と同様に、私たちの精神に住みついた亡霊を追い出すことは、至難の業です。
このような問題を解決してくれるのがサイコサイバネティクスです。セルフイメージを正しく変えることによって成功するためのスキルを身につけることができるようになります。
できるだけ多くの亡霊を追い出し、牽制するために、私自身もサイコサイバネティクスの実践に多大な労力を注いできました。それは今でも変わりません。
気を付けてください!多くの亡霊が、あなたの成功を邪魔していますよ!
次回をお楽しみに。
ダン・ケネディ
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