From:小川忠洋
From:小川忠洋
大阪のスタバより、、、
我々のような起業家は、アイディア・マシーンである。次から次へと新しいアイディアを生み出す事ができる。世の中にない商品、サービス、のアイディアもそう。あるいは、こんなマーケティングやったら売上ががんがん上がるんじゃないか?なんていうマーケティングのアイディアもそう・・・
起業家はアイディア・マシーンだ。
そして、起業家のアイディアこそが、この経済を引っ張っているエネルギーそのものである。起業家がアイディアを出さなかったら何にも動かない。誰も前に進むことができない。しかし、、、
しかしすべての起業家が成功できるわけではない。アイディアをたくさん出すことはおそらく起業家の誰もができる事。しかし、そのアイディアを実践に移して、ビジネスを成功させることができるのは、、、アイデイアの数から言ったら、、、ほんの一握りである。何が違うのか?
成功するアイディアと失敗するアイディアは何が違うのか?
あるいは言い方を変えた方がいいかもしれない。アイディアを成功させる起業家と成功させれない起業家は何が違うのか?・・・そこには2つの違いがある。
2つの違い
1)プランB
成功する起業家は、1つのアイディアに依存しない。たった1つのアイディアを持って起業して大成功した・・・なんて話はとっても耳障りがいいし、聞いててワクワクする。しかし、それは幻想だ。少なくとも現実的ではない。たとえ、あなたが今までそんな話を聞いた事があったり、本で読んだ事があったりしても、それは少数派だ。逆に言えば、少数派だからこそ、本になったりメディアが取り上げたりするのだ。
メディアなどで目立っているものは基本、例外だと考えよう。宝くじにあたった当選者だと考えよう。宝くじに当たって一晩で億万長者になった人がTVに出てたからって自分も同じように宝くじで一発当てよう・・・なんて事は考えないだろう。それと同じ。
宝くじで当てるのはめちゃめちゃ確率が低い。同じように、1つのアイディアに賭けてビジネスを成功させるのは、めちゃめちゃ確率が低い。
本当に成功している人は、1つのアイディアに賭けつつも、それが駄目だったときのプランBを用意している。そして、Aのアイディアに失敗して、Bプランを実行するときには、プランCを考えながらやっている。
だから、今、ビジネスが上手くいっている人は、過去にいくつものアイディアを失敗させてきているのだ。しかし、あなたの周りでも統計をとればわかるが、ビジネスを成功させた人は、このような人のほうが圧倒的に多い。
つまり、1つのアイディアに惚れ込まない事。プランBを用意する事。
2)失敗が怖い
もう1つ、アイディアを実現できる人と実現できない人に違いは失敗に対する考え方。成功する人は失敗をプロセスの一部だと捉えて、失敗することを恐れない。しかし、なかなかアイディアを実現できない人は、失敗を怖がる。失敗を怖がるので、なかなか行動できない。
現実的には、ビジネスを成功させるためには、アイディアを成功させるためには、数えきれないほどの失敗を経験しなければならない。だが、彼らは、それを受け入れたがらない。
そもそも失敗とは何だろうか?
なぜ、失敗をそんなにも怖がるのだろうか?これは自己評価やセルフイメージの問題でもある。セルフイメージが高い人は、失敗してもそれを受け入れる事ができる。なぜなら、失敗と自分は別だからだ。しかし、セルフイメージが低い人は、失敗すると、自分=失敗人間と混同してしまう。だから、失敗が怖い。失敗を受け入れることができない。
大切なのは、失敗を出来事、ただの結果として捉えて、自分の自己評価とつなげない事。
また、日本人に強い考えとして、”恥”という文化がある。”恥ずかしい”という気持ちだ。失敗したら恥ずかしい・・・そう思う気持ちが行動にブレーキをかける。しかし、考えてみよう。何故、恥ずかしいのか?
何故、恥ずかしく感じるのか?
失敗すると何が恥ずかしいのか?自分の能力がないということの証明になるのか?一体何故、恥ずかしいのか?もし、あなたが自分の中でこれに対するハッキリとした答えを見つけることができれば、きっと行動力が今より圧倒的に上がるだろう。
考えてみよう。赤ちゃんは、歩くのに失敗しても何も恥ずかしいと思わない。僕の娘は1歳半だけど、よく転んで泣いている。そこに恥ずかしいなんて感情はない。彼女の行動を止める感情はない。。。。でも何故、今、大人になるとそんな感情が出てくるのか?
これは是非、考えてみてほしい。
「成功する起業家の共通の資質、それは、アイディアから行動までの時間の短さだ」
とある有名なマーケッターが言っていた。成功する起業家は、誰の承認もなく行動できる。しかし、成功しない人は、誰かの承認「そのアイディア、うまくいくんじゃない?」なんてのを待っている。そうすれば、失敗したとしても、失敗を自分と混同しなくてもいい。要するに責任転嫁みたいなもん。
忘れてはならない。
鍵はアイディアではない。素晴らしいアイディアがあるから成功するのではない。世の中でスゴイ、ビジネスになっているのは普通のアイディアばかりだ。アマゾンはネットで本を売った。グーグルは検索にもっともっとフォーカスした検索エンジンを作った。スタバは、プレミアム・コーヒーを売った。どれも大したアイディアではない。
しかし、どれも実行するのは至難の業である。
優れたビジネスとは、簡単なアイディアを真似するのが嫌になるくらい上手にやったものである。
ー小川忠洋
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