From:ダン・ケネディ
From:ダン・ケネディ
前回は、ビジネスで改善すべき8つの要素についてお話しました。引き続きこのトピックについてお話しますが、今回はもう少し掘り下げてみましょう。
皆さんは、「80対20」の法則、「95対5」の法則をご存知でしょう。パレートの法則です。しかし、それらをどれだけビジネスに上手く適用しているでしょうか?
あなたが抱えている問題や苛立ち、悲しみなどの内80%は、あなたを取り巻く世界、顧客、売り主、仲間、雇用者の内20%から生じていることをご存知でしょう。しかし、それら20%を排除しようと頻繁に行動を起こしていますか?
あなたの成功の80%は、あなたの行動の20%からもたらされていることをご存知でしょう。では、どれくらいきちんと、それ以外の非生産的な作業を失くすよう管理していますか?
利益の80%は、あなたの顧客トップ20%から生み出されていることをご存知でしょう。彼らをきちんと確保できていますか?
あるクライアントは、彼のトップの顧客層を上手く活かすため、真剣に投資しています。「95対5」の法則は、全てのケースにおいて「80対20」の法則の中で活きてきます。
喫煙する太った医者は、それが健康に良くないことを知っています。もちろん、その事実を学んできています。
しかし、知っているだけでは不十分なのです。そして、その知っている内容・ルールを、不定期に、気が向いたときだけ何気なく適用するだけでは不十分なのです。
大富豪ドナルド・トランプ氏のテレビ番組『アプレンティス』を見ていると、彼の“気の短さ”がよく分かります。
「忍耐」というのは、子どもへの教えや昔のおとぎ話では美徳とされています。
しかし、起業家の世界ではそれは「悪」なのです。「美徳」となるのは「緊急性を帯びた行動力」なのです。
大多数の人は、今日でなくてもよいことは明日やろうとします。だから裕福でないのです。
全てのものの中で成果が出る5%に今すぐ焦点を当て、ずっと絶え間なく焦点を当て続けましょう。そして、それ以外の95%を容赦なく排除しましょう。
“知っているだけで終わる人”を卒業しましょう。そうすれば、試合は上手く運びます。ビジネスにおいても、人生においても。
さて、次回は、「限界」についてお話しましょう。
次回をお楽しみに。
−ダン・ケネディ
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