From:小川忠洋
From:小川忠洋
大阪のオフィスから、、、
先日、webマーケティング・コンサルタントの北岡さんとインタビューを行った。北岡さんは、上場企業から小規模ビジネスまで幅広く、コンサルティングをしている人。インターネットでビジネスを展開するやり方を教えている。ま、分野的には僕と同じである。
しかし、個人的には、インタビューの内容はめちゃめちゃ面白くて、色々な発見があった。ここで公開されているので、是非見てみてほしい。(クリック!)
何が一番、面白かったかというと、インターネットでのマーケティングがいかに一般に知られていないか?という事だ。北岡さんが言うには、おそらく、中小企業のうち、3~4割くらいは、ホームページすら持っていないんじゃないか?との事。
ホームページないの?
そして、ホームページを持っているとしても、それで、収益を上げるとか、見込み客をつかまえるとか、そんなレベルには至っていないらしい。だから、僕らにとって普通の事をやるだけで、業績が一気に上がるのだと言う・・・
例えば、ランディングページを作って(この言葉さえ知らない人がほとんど)見込み客のメールアドレスを獲得して(サイトでメルアドを獲得するなんて事もほとんどやってない)その人たちにステップメールでフォローアップをかけて(ステップメールって何???の状態)店舗に誘導するなり、商品購入に至らせる。
こんな事は、ミラクルだそうだ。
しかし、僕らにとっては、こんな事は基礎中の基礎。マクドナルドに入ったら、『ご一緒にポテトもいかがですか?』というくらいの基礎。(もちろん、アップセルなんて概念もない、、、、ましてやフロントエンド、バックエンドなんて、、、)
面白い話が、例えばクライアントの不動産屋さんがいた。不動産屋と言うのは、物件の図面とかをathomesとか、sumoとかにアップするのをいちいち、一個、一個手作業でやっているらしい。そして、それがめちゃめちゃメンドクサイとのこと。
だから、北岡さんの知り合いのプログラマーが一括で入力できるプログラムを作ってあげた。そしたら、、、
『すげぇぇぇぇぇ!!!』
『革命じゃぁぁぁぁぁぁ』
と神様のような扱いを受けたらしい。しかし、これも、プログラマーやシステムエンジニアにとっては、『なんで、最初からそうしないの?』というくらい当たり前の事。
天才の称号
また、別のクライアントでは、ホームページにアクセスがあったものの、全くメールアドレスの取得とかができてなかったので、『ホバーウィンドウでも入れてみたらオモロいかな?』と思って、ホバーウィンドウを入れた。すると、メルアド獲得数は、その日から3倍くらいになって、北岡さんは天才の称号を得たという・・・※ホバーウィンドウとは、一昔前に流行ったもので、ポップアップブロッカーでブロックできないポップアップ。DHTMLでできている。
『え!?ホバーウィンドウ?』
『あの、DHTMLでやるやつでしょ?マジで!?あれ3年くらい前に流行ったやつちゃう?』
そう。やってる人は3年前くらいにこんな事をやっている。そして、グーグルアドワーズがこういう試みを嫌うので、流行が去っていったものである。(ちなみに、ホバーウィンドを日本ではじめてやったのは多分、僕だ。5年以上前、誰もやっていない時にやったら効果絶大だった。ふっふっふ。ただの自慢である)
感覚的には、僕らがやっているマーケティングと、4、5年くらいの開きがあるような気がした。北岡さんにその事を言うと、、、
『そうなんですよ。クライアントでもスゴイところは、めちゃめちゃ凝ってやってるんですけどね。ほとんどは、そんなもんです。』
『だから、僕の仕事はそのギャップを埋めてあげる仕事なんです。ダメダメなホームページを普通のレベルにまで持っていくだけで成果は上がるんです。そして、感謝されるんです』
マジで!?いいな!その商売。ウチなんか最前線で戦っている感じやで!プロダクトランチやら、グーグルとの戦いやら、そんなものは必要ねぇーと。そういうわけだ。
楽して稼ぐ方法
冒頭にも言ったが、僕も北岡さんも同じフィールドで仕事をしている。しかし、遥かに北岡さんの方が、楽して稼いでいるような気がした。(ま、言葉に語弊はあるが)めちゃめちゃいいやん!と、インタビューの間中、連呼しっぱなしだった。
何が違うのだろうか?
同じ商売をしても、あるところは比較的、楽に稼げるのに、あるところは、めちゃめちゃがんばらないといけない。何が違うのだろう?北岡さんとのインタビューから、どんな教訓を学ぶことができるだろうか?
教訓:ターゲット
答えは、ターゲットである。誰を顧客にするか?によって、ビジネスのやりやすさというのは、全く変わってくる。僕と北岡さんは、同じ知識で、同じノウハウで商売をしている。しかし、僕のクライアントはめちゃめちゃ情報を持っていて、色んな競合の選択肢にさらされている。簡単に言えば、ある種、すれている。
が、北岡さんのクライアントは、簡単に言えば、ウブである。ホバーウィンドウ入れて天才扱いなのだ。一括入力フォームを入れて、神様になれるのだ。だから、簡単に言えば、常識を教えてあげるだけで、成果がでる。
ターゲットである。
誰を顧客にするか?によってビジネスは全く変わってしまう。さらに言えば、誰を顧客にするか?という質問は、最初に決めるべき事である。ビジネス戦略の最初の一歩は、誰を相手に商売をするか?だ。北岡さんの判断は、彼のビジネスキャリアの中でも最高に賢い判断だったわけだ。
あなたの顧客は誰か?
もとい、あなたの理想の顧客は誰か?
-小川忠洋
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