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絶対に採用してはいけない人材の共通点

2020.2.12 | 
  •  

今日の質問

「絶対に採用してはいけない人材の共通点とは?」

今回は元日産のグローバル人事部長だった人事コンサルタントの山極さんをお招きして、「絶対に採用してはいけない人材の共通点」について話をしていただきました。

これから人材を採用しようと思っている、もしくは今、面接をしていて採用しようか迷っている人がいるなら、とても参考になる内容となっています。

▼動画で見たい方は、こちらから

中小企業で起こり得るダメな採用方法

採用してはいけない人材というのは、基本的に大企業であっても中小企業であっても共通して同じタイプの人です。

その前に、採用の仕方を考えたとき、大企業の場合は募集枠に対して応募数が多いですから、選別していけばいいわけですが、中小企業の場合は少し違ってきます。

中小企業が募集する時は、業績が上がってきて人手が足りないといった困っている時に、募集をかけるケースが多いです。

そういった背景から、面接の当落線にいるような人でも採用しちゃう。
これがあとから大変なことになる理由です。

人手が足りず採用しなければならない状況のときに、「採用をしてはいけない人材」について考えていないとマズいんです。

自分を正しく理解できている人に応募してもらうべき

会社によって求める人材像は違います。
ダイレクト出版の「こんな人は来ないでください」みたいな面白い募集の仕方がありますけど、これはある意味、大正解。

多くの会社はこの逆で「こんな人材像を求めています」とかやっていますが、これがよくありません。

会社が求める人材というのは、いわゆるスーパーマンみたいな、誰でも欲しくなるような人材像であることがほとんどです。

そのような募集告知を見て応募してくるということは、どういうことなのか。

自分がスーパーマンのように何でもできると考えている人が応募してくるということです。
ですが、その人はスーパーマンではないですからね。

人事の言葉で言うと「自己認知能力」が備わっていないということ。

ソクラテスが、知恵者などの仲間と話しているときに、自分の知識が完全ではなく、知らないことがまだまだあることに気づいていた、という話があります。

そのことが、知恵者と自認している相手よりも、わずかに優れていると考えたわけです。

人は常に学習するもので、たとえ社長の立場でも新しい学びを得ていくものですし、そもそも知らないことだからけなんです。

そのことを知っているか、知らないか、ということはとても大切なことです。
自分が知らないという事実を、自分が知っているかどうかです。

頭のいい人を採用してはいけない

「こんな人材像を求めています」という募集を見て応募してくる人は、傾向としては頭のいい人が多いです。

ですが、正しく自己認知できていない人もまた、頭のいい人が多いです。

つまり勘違いしているということですが、そういうタイプの人は、人から学ぼうとしなかったり、仲間を見下すといったことがあります。

なぜなら、自分はできる人間だと思っているからです。
仲間の話を聞かなかったり、上司のフィードバックに耳を貸さなかったりといったこともありますね。

頭はいいのかもしれませんが、仕事ができないことに繋がってしまいます。

会社が採用したいのは、頭のいい人ではなく会社で活躍してくれる人のはずですよね。
成果を出して活躍するためには、学んでいかなければいけません。

つまり、絶対に採用してはいけない人材の共通点は「頭がいい人」です。

頭がいい人は学歴が高い人が多いような傾向があって、普通は人事担当からしたら「この人良さそうだな」と思うんでしょうけど、僕の経験上、ちょっと良くないかもと感じることが多々ありました。

採用したい人は、仲間と調和できてうまく仕事をしていける人です。

頭のいい人はバカにならないですし、仕事を省力化したり、言われた以上のことをしないなど、仕事にフルコミットしないような働き方をする傾向が強いです。

ですので、頭がいい人は採用するときに要注意です。

採用するかどうか悩んでいるときの見極めポイントは?

面接をして、その人を採用するかどうかをもし悩んだ場合、「迷ったら不採用」「その人と働きたいかどうか」というポイントで判断をするようにします。

優秀だったかもしれない応募者を不採用にしてしまうことより、会社にとって悪影響のある人を採用してしまうことのほうが、ダメージが大きいからです。

迷っているということは、その人が会社に合うかどうか判断できていないということ。
会社に合わない人だった場合のことを考えると、採用するべきではありません。

つまりダイレクト出版の「こんな人は来ないでください」という方向性はある意味正しいわけです。

まとめ

中小企業が人材募集する時は会社が困っているタイミングであることが多く、採用してはいけない人材について考えずに採用してしまうケースが多いため、注意が必要です。

また「こんな人材像を求めています」といった訴求で応募してくる人は、自分ができる人間だと考えていることが多く、正しく自己認知できていないです。

こういった人は頭のいい人が多く、頭がいいと学ぼうとせず仲間や上司の意見を聞かないことも考えられます。

会社が求めている人材は、頭がいい人ではなく、仕事で成果を出して活躍する人ですから、成果を出すために学べるような人を採用するべきです。

採用に迷ったら、会社に合わなかった場合はダメージを考慮して、迷った時点で不採用にするか、その人と働きたいかどうかで判断するようにしましょう。

▼動画で見返したい方はこちら

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