From:中谷佳正
最近、僕がセミナー等で話をしているとある程度やれている経営者が言う言葉は「面倒くさい」とか言う人が少なからずいる訳ですが、僕の場合は確かに面倒な話が多いのは確か(笑)どんな話をしているかと言うと、、、
彼を知り己を知れば、百戦殆からず。
彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。
彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず殆し。
孫子に出てくる有名な一節ですが、多くの人は一番最初の百戦殆からずの一文しか知らないかもしれません。相手のことを知っていて、自分たちのことを知っていれば、どんな戦いにも負けないってことを話したりしている訳です。
続きの二文目と三文目にも注目してもらいたいなと。。。二文目の方は「彼を知らずして己を知れば、一勝一負す」ってことなんですが、相手を知らなかったとしても自分たちのことを知っていれば一勝一敗で五分五分だって言ってます。勝つこともあるし負けることもあるしってことで、これはビジネスではなく丁半博打的なことになる(笑)ただ、それでも一勝できるだけまだマシで、三文目にいたっては「彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず殆し」ですから、相手を知らず自分たちのことも知らなければ、、、毎回常にヤバイ状況に陥るってことです(笑)ビジネスの世界においては勝負に勝てないってことでしょう。。。
これはどういうことかと言うと、自分たちのことを知っているか理解できているかどうかがまずは勝負の分かれ目になる訳です。それがビジネスにおいても重要な要素。
では、自分たちのことを知るってどういうことなのかですけど、もちろん会社としての強みであったり弱みであったり、そういうことはとても大事です。ただ今回はちょっと趣向を変えて、自社のスタッフについて知っているかどうかという点で考えてもらえたらなと。自社にスタッフがいない人の場合は協力してもらっているパートナーとか取引先に置き換えてもいいかもしれません。
で、話を元に戻すとどうでしょうか?自社のスタッフがやりたいことってどれくらい知っていますか?将来の夢でもいいですし、もっと現実的な目標に対してでもいいですし、あるいは今の状況で本当はどういうことを仕事として取り組みたいと思っているのかと言うことでもいいと思います。優秀なスタッフであれば会社の将来のためにこんなことに携わってみたいというような希望を持っていたりするかもしれません。そんなスタッフたちが考えているやりたいことというのをどれぐらい知っているのかということです。
あなたがもしスタッフのやりたいことを知らないというのであれば、それはリサーチ不足ですね。孫子でも書かれている通り、まずは自分たちのことについて知っていることが戦いを有利に進める条件なわけですから、ビジネスで上手くやりたいというのであれば競合リサーチとか顧客リサーチとかそういうことをする前にちゃんと自分たちの中のことについてもっと詳しく知っておくべきだと思いませんか?
では今度は別の視点から何でスタッフのことをもっと知っておくべきなのかというと、それは知っているのと知らないのとでは許せる範囲が変わったり、お願いする仕事の質も変わってくるからです。上司として部下に求めるものも変わってくるでしょうから、成長意欲がある人には厳しく、そうでない人にはそうでない人なりに対応するということが行われるはずです。そうすると社内環境としては過度なストレスが減るわけですし、より意欲的な人間に対しては責任のある仕事を任せられるようになるので、社内全体として見ればパフォーマンスが上がるということになります。
「頑張ります」っていうから頑張るのかと思っていたけど、実際話を聞いてみたら本人の頑張ると言うことと、経営者が頑張ると言うことはレベルが違うって時も結構ある訳で。。。
Googleは生産性の高いチームの共通点は「社外で一緒に別のイベントをやっている」と言うことを発見したそうです。例えば全員でサッカーをやっているとか、休日にカヌーを楽しんでいるとか、日本でも脱出ゲームを一緒にやっている会社も増えましたね。そうすることでお互いのことをよく知り、信頼関係を産むことができる。信頼関係は本当に高いパフォーマンスを産む訳ですね。
「大きな調和の中の小さな衝突」を絶妙に作り出す。調和のない衝突は組織の分裂を招きやすいかもしれないですね。
社外で一緒のイベントもいいことですが、なかなか現実的に趣味も性格も違うと言う理由でそんな事できない会社も多いのでは?と思うのですが、、、僕の会社はそんな会社の一つなんですが(笑)
それでももし、今より自分も含めた社内のパフォーマンスを上げて、有利にビジネスを進めたいと考えているのであれば、ぜひ社内スタッフのことを知るためのリサーチの時間を取ることをおすすめします。。。
-中谷佳正
P.S.パフォーマンスが上がると言う事実が存在するのに面倒くさいと言うのはどう言う事でしょうか?(笑)今の業績のまま何年もビジネスをする方がよっぽど面倒なはずですよね?
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