From:ダン・ケネディ
近年の政治的情勢がまたもや経済学者や議員、アナリストたちを議論させていますね。この議論とは、消費者やビジネスマンの間で経済活動が停滞しそうだという懸念が広がる中、どのようにして金を搾取しようかというものですよ。
政治家、メディア、経済学者などのイベントでの議論は珍しくありません。
2008年には深刻な不況に対するアドバイスが「高望みするな」や「つつましく暮らせ」であったことを覚えているでしょうか?
もしくは2004年のモーゲージ暴落と住宅バブル崩壊の頃、「フィナンシャル・タイムズ」紙が「外国型モーゲージマネーの利用の終焉は近い?」という記事を出したことを覚えていますか?
テレビのキャスターが「好景気はおしまいだ」とか「覚悟を決めろ」といったようなことを口にするのを何度聞いたことでしょう?これは、大衆に自分自身を守る方法は「生活水準を下げ」たり「財布のひもを固く締め」たり「倹約し」たりするしかないと信じ込ませるときにつかわれる定型句ですね。
残念ながらそうだと受け入れる人、つまりなすがままに管理されるのをいつも通り受け入れる人にとっては、それは至極真っ当なアドバイスであると言わざるを得ませんね。
しかし、私やあなたにとって期待値を下げるということは、私が思いつく中でも一番合理的でない対応ですね。あなたが流れに身を委ねたいときには良いかもしれませんがね。基本的な選択権はもっぱらあなたの手の中にあるのですよ。
確かに、富を得るには難しい状況というものは存在します。私が最初のビジネスを立ち上げたときは、金融引き締め、2桁の利子、インフレ、失業率の増加やガソリン不足、というジミー・カーター政権の不況の時代でした。世の中には避けて通れるものもありますが、避けて通れないものも存在します。経済不況を初めて味わった者は、恐れをなしてなにもできなくなってしまうかもしれません。
もちろん、ビジネスや経済における事象や現実は変化し続けています。アメフト選手が試合で変化する状況にどう適応するかに似ている、と言うと分かりやすいかもしれませんね。彼らは天然芝、人工芝、屋外、屋内、そしてよく知られるように様々な天候(雨、晴れ、雪、暑さ)で勝つためにプレーするのですよ。常に勝ち続ける人だっていますからね。
私は天候の良し悪しにかかわらず、屋外で1年中馬車レースに出場しています。過去18年間でひどく荒れ狂った暴風雪でレースが延期になったことや日程調整されたことは片手で数えられるほどしかありません。
天候やトラックの状態が変化することを考えて作戦を変更するのです。それに合わせ馬を慣らし、臨機応変に装備を整え、身に着けるものを変え、厳しい寒さや土砂降りの雨や泥に対して覚悟を決める必要があります。それでも勝利への意思は揺らぎませんよ。
ショッキングな変化が経済に影響を及ぼすのはこれが初めてでも最後でもありません。現状がどうであれ、世の中には富が存在するというのは紛れもない事実ですよ。その事実がある限り正しい考え、戦略、行動そして振る舞いを合わせて資産を得るのです。
-ダン・ケネディ
【ザ・レスポンス】の最新記事をお届けします