From:北岡秀紀
戦術より戦略が大事。
マーケティングを一通り学ぶと、この真実に気づきます。
そもそも大きな方向性(=戦略)がズレていたら、いくら頑張って施策(戦術)を実行してもうまくいくわけないですから。
では、
「どんな戦略がいい戦略で、どんな戦略が悪い戦略なのか?」
というとなかなか答えにくい質問です。
マーケティングのように気軽にテストできるものではないからです。
戦略が合っているか間違っているかはある程度、時間をかけて検討する必要があるからです。
もちろん私はコンサルタントなので
というのは作っています。
自分が立案した戦略とこのチェックシートを照らし合わせれば、それなりに良い戦略にはなります。
ただ、あくまで「それなり」でして…
あとはアートの部分というか言語化できない部分があります。
ただ、経験則としてこのアートの部分にもひとつ明確で大切な基準がありまして…
それは「この戦略を実行する」と決意したとき「うわぁ…」「つらいな」「こわいな」というようなネガティブな感情が出てくるかどうか、です。
こういうネガティブな感情が出てくればだいたい合格です。
なぜなら戦略って読んで字のごとく「戦いを略すこと」です。
なので、「何かをやる」と決めるよりも「何かをやらない」と意思決定することが多いです。
ネガティブな感情が出てくるということは、その戦略では「大切な何かを手放す」意思決定ができているはずなんです。
そんな大切なものを切り落とせていれば…戦略として合格だと考えていい、ということです。
「おいおい、感情かい!?」
「そんなあいまいなものでいいの?」
って思ったかもしれません。
が、それでいいんです。
感情ってビジネスに持ち込んではいけないもの、って思いがち。
私も若い頃にはそう思っていました。
ゴルゴ13的な感情を完全に殺して、与えられた役割を120%全うできる人こそ仕事ができる人だ、と。
けれど、あなたがこのレスポンスで学んでいるマーケティングだってまずは感情からはじまります。
それを論理で裏付けているだけです。
戦略も結局、人の営みです。
だから、あなたの感情をもっと大切にして欲しいんです。
もしかすると私と同じように仕事に感情を入れないまま来てしまったために、良い戦略を立ててもネガティブな感情が湧いてこない人もいるかもしれません。
ビジネス感情スイッチがオフになっているあなたは…
「楽しい」「面白い」などあなたの気持ちが「快」に動いた瞬間を記録してください。
そして、なんかいいなと思ったものは遠慮なくやるようにしてみてください。
徐々にですが…自分自身の感情に気づけるようになるはずです。
-北岡秀紀
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