From:ダン・ケネディ
さて、仕事で圧倒的な成果を残すハイパフォーマーよりさらに上の、スーパー・ハイパフォーマーについて考えてみましょうか。あなた自身がそのスーパー・ハイパフォーマーになるために学べること、そして彼らについて知っておくとよい話を暴いていきましょう。
ジョン・F・ケネディは、彼が艦長であった魚雷艇P.T.109のことをこう話しています。「私がなぜ英雄になることができたのか、それは私のボートが沈められてしまったからだ」
キーキー鳴らないのに油をさしてもらえるタイヤはごく少数です。期限がないものは、ごく少数のものしか処理されません。ハイパフォーマーたちの優れた実績の裏側にある「知られたくない秘密」は、例外的なイニシアティブや自制から成る、清く正しく美しい美徳ではありませんよ。
「他人は自分よりもずっと高いレベルにいて、何かを成し遂げている」と思っていませんか?自制やイニシアティブ、才能、遺伝的に、他人の方がどこか優れているのだと思い込んでいるからですよ。他人が自分より優れているとか、自分にはない特別な能力を持っているなどと思うことは、自分を駄目にしてしまう誤った考え方ですよ。
他人があなたより優れていることも稀にあるかもしれません。けれど多くの場合、スーパー・パフォーマーや、超成功している人、超金持ちも、皆と全く同じように弱い部分があります。ナポレオン・ヒルが「17の原則」の中で、イニシアティブや自制、忍耐力などを挙げたのは正しかったんですね。しかし、彼が研究した成功者が成功した本当の要因である「期限、義務、莫大なリスク、投資」を強調しなかったのは失敗ですね。
高給取りの、経験豊富なプロのアメフト選手を考えてみて下さい。彼がなぜ、シーズン前のトレーニングキャンプに押し込められるのか。試合に向けて身体的、精神的に準備を整える方法は、彼自身ももちろんわかっていますよね。けれどそこで彼の好きなようにさせていたら、何もしないでしょう。ですから、好き勝手の許されない特定の環境の中で生活する必要があるのですよ。
もしあなたがもっと何かを成し遂げたいなら、一連の環境、条件や約束の中に身を投じることですね…成功者に倣って自分を向上させ、それを行動で表していくのです。
私も自分の自由にできたなら、遅くまで寝ているでしょうね。もしくは1日休みを取って買い物に出かけたり、午前中ずっと競馬場にいたり、または1日中トリビアル・パスート(盤上ゲームの一種)をいじくり回したりして、あなたが今このEメールを読んでいることはなかったでしょうね。
私のことを自制の鏡のように思っている人がいます。そうだといいんですがね。実際は、キーキー鳴っているタイヤに、私の「油」が必要な人が大勢いるだけなんですよ。
秘密がわかってちょっとがっかりなんじゃないですか?秘密なんて大抵そんなものですよ。
-ダン・ケネディ
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