From:ダン・ケネディ
自分の思い通りに物事が進まなかった時に何をすべきかを教えてあげましょう・・・いつもうまくいくなんてことは絶対にないのをわかっていますよね?
先日、競馬場の訓練士から電話がありました。今納屋には29頭の馬がいて、そのうちの20頭は私が完全に、あるいは部分的に所有しており、たった2頭だけがその夜のレースに出ることになっていました。ところがこの2頭のうちの1頭が自分の馬房の柵を噛んで歯を折ってしまったため、レースからは抜けないといけないかもしれないと言うのです。こんなことが起こる確率ってどれくらいでしょう?
とあるデータによると、珍しい出来事が起こる確率は10%以下となっています。レース当日に馬房の柵を噛んで歯を折るなんて事を含めたら、おそらく0.0000001%くらいの確率になるでしょうね。これが誰かが仕掛けたいたずらだったとしたら、また話は別ですけれどもね。
人生なんて、そんなもんですよ。
ほとんどの人は、人生でうまく行かないことがあると「かわいそうな私」と哀れみ、落ち込み、怒り、すっかり取り乱していしまい、多くの時間を無駄にします。私はそんなことに費やす時間やエネルギーを最小限に抑えようと努力していますよ。うまく行けば儲けもの、うまく行かなくても驚きはしません。私は大抵の場合、プランBを用意していますからね。
最高の結果を期待し、最悪の事態に備え、その中間に対しては想像力を働かせて対処しましょう。
私は大きいものから小さいものまで、何百件ものセミナーを開いてきました。でもホテル等の会場で全てが然るべき様にセットアップされていたことなんて、未だかつてありませんよ。30年間のうち1度たりともありません。1度もですよ。私のことを「否定的」だと呼びたければ呼んでくださいな。「否定的で自己実現的な予言者」と非難しても構いません。しかし私はどの会場に行く場合でも、必要であれば会場全体と音響装置を全部ボツにし、やり直すのに十分な時間の余裕を必ず持つようにしています。私は誰も信用しないんです。私だって超がつくほど楽観的に考え、時間通りに会場に着くことだってできますよ。でも私の失敗を見て笑ってやろうと思っている人を喜ばせるためだけに、たやすく避けられることをあえて避けない、なんてことはしませんね。
-ダン・ケネディ
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