先日、
20代のとても優秀な塾生とご飯を食べながらマンツーマンで３時間ほど話をしていたんですが、次の日に興奮しすぎて寝れませんでした！というメッセージをもらいました。それは彼が長い時間悩んでいたことが、その数時間で数多く解消したことによるものから来る訳です。

僕もそうですが人と会話をしている時に、「あ、なるほど！」と腑に落ちる感覚があった事が、あなたもたくさんあると思うのですが。こんなひらめきを得ることを、アハ体験と言います。このアハ体験の瞬間、わずか0.1秒の間に脳内の神経細胞が一斉に活性化するらしいです。僕たちは、こうやって自分の脳力以上のアイデアを思いつくことで、それまでは困難だった難題を解決できるようになります。じゃあ、もしこのアハ体験を何度も起こすことができる環境があったらどうか。。。きっと、ビジネスの成果も飛躍的に向上するはず。
だったら、意図的にそんな機会を増やせば良いということで生まれたのが・・・

『「マスターマインド」とは、二人以上の、統一した願望や目標を持った人間の集まりのことであり、また、それらの人々の間で行き交う、波長の合った思考のバイブレーションのことです』
これは、ダン・ケネディの話の中でもよく登場しているナポレオン・ヒルによるマスターマインドの説明です。ナポレオン・ヒルと言えば、数々の成功者にインタービューをして集めた情報をもとに、その成功哲学をまとめた「思考は現実化する」で有名です。ダンは、この本を読んでいないなら、さっさと読むべきだと言ってます。。。
そんな思考は現実化する本の中でも出てくるのがマスターマインドです。ナポレオン・ヒルの分析によると、過去の成功者の記録を見る限り、成功者たちが意識していたか、していないかに関わらず、「マスターマインド」を活用していたことは明らかです。。。マスターマインド・グループを正しく選別することができれば、願望や目標は、気づかないうちに、ほぼ半分は達成されたも同様とまで言ってます。
要するに、自分1人の脳力で思いつくことには限界はあるけど、それが2人以上の有能な人間が集まったら、色んな気付きが得られて自分の脳力以上の成果を生み出すことができるようになる、、、ってこと。

でも、社長は孤独だなんて言葉をよく聞いたりすると思います。確かに、社長のことを理解してくれる人なんて、周りにはなかなかいないでしょう。
そもそも、2016年の中小企業庁の発表によれば、中小企業の数を見ると381万者とのこと。小規模事業者に至っては325万で、日本の人口が1億2,693万人らしいので、39人に1人しか同じ社長としての感覚を共有する人が居ないという環境です。まぁ、実際には同じ人が何社も持ってるみたいなことがあると思うので、もっと少ない人数しか共感できる人が周りにいないってことになるでしょう。さらに言うと、業種の違いや、上手くいってる人、上手くいってない人、創業者なのか、継承者なのか、みたいな感じで分けていくと、日々の生活の中で同じ感覚を共有できる人なんていうのは、ほぼ見つけられないはずです。
しかも、会社の中においては、従業員VS社長みたいな構図があって、誰も社長の本音を理解してくれないなんて場合も多い。。。何でもかんでも思ってることを言えるとは限らないですし、家族やパートナーにも言えないことを抱えていたりします。だから、マスターマインドなんて言うものは微塵もなく、本当に精神的にも孤独を味わっている人が多いんじゃないでしょうか。過去の僕のように経営者でも静かな絶望の中で生きている人はかなりいるはずです、、、

ちなみに、シカゴ大学の心理学・行動神経科学教授であるジョン・カシオポ博士の研究チームによると、実験によって孤独な人や群れから離れたアカゲザルの体内で、炎症を引き起こす遺伝子が活発になって、病気を撃退する遺伝子の活性が不活発になることがわかったそうです。
つまり、僕たちは孤独を感じていると抵抗力が低下して、健康に悪影響が発生するらしい。しかも別の研究でわかっていた、社会的孤立を感じている高齢者の早死にのリスクが14%高まる可能性を、この実験は裏付けることになったそう。。。僕たちが孤独であることは、精神的に辛いだけじゃなくて、肉体的にも影響を及ぼすと言う事。確かに、社長の人は早死するイメージが強いですね。恐ろしい事です、、、

つまり、社長が幸せになるためには、マスターマインドの存在が欠かせないと言う事ですね。マスターマインドの存在は、自分の脳力以上の成果を出すために、過去の成功者達が見つけ出した成功法則であるのと同時に、肉体的に健康を維持する為にも大きな役割を果たすことになります。
だから、もし今のビジネス環境で孤独を感じているのであれば、できるだけ外の世界に出て、マスターマインドを組むことができるような人に会うようにすると良いでしょう。

っていう話をしている僕も、実は小川さんがやっていたパートナー養成講座をはじめとするダイレクト出版が提供してくれていた環境で、たくさんの仲間と出会いました。そのメンバーとの関係をマスターマインドと呼んで良いかは分からないですが、少なくとも色んな気付きを与えてくれたり、孤独を感じなくても済む関係を提供してくれたのは確かです。
勉強して知識を得ることも大事ですが、それ以上に外に出て実際に同じ境遇にいる人と出会うことで、仲間づくりをすることも、僕たち経営者の重要な仕事なのかもしれないですね。

– 中谷佳正

P.S.
和気藹々ではなくて、切磋琢磨できるような仲間と一緒にいられたら僕は嬉しい。あなたにとってピッタリかどうかはわからないけど、そんな仲間に出会えるかもしれない場所も作ってみたので、良かったらチェックしてみてください。。。
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