From:リッチ・シェフレン
以前、直接的トレーニングとクロストレーニングについてとりあげたことがありますが、実はその話をすることになったきっかけは、他でもない私の宝物である私の家族、とりわけ私の娘でした。
それは、娘の学校の先生と保護者の面談会に出席したときのことです。この面談会の主旨は、現行のカリキュラムをPYPという初等教育プログラムに変更することになった経緯を学校側が保護者に説明することでした。
PYPの目的にはいろいろありますが、その1つとしてカリキュラムの相互関連性や相互依存性を向上することが挙げられます。
ここで重要なことは、意味ある適切な方法で情報を結びつけることです。直接的トレーニングとクロストレーニングによって、これがより効果的に実施しやすくなります。
ワールド・ワイド・ウェブを発明したティム・バーナーズ・リー(アル・ゴアに訊いたら「発明したのは自分だ」と言うのでしょうけど)が、この件について次のように話しています。
「ある情報の意味は、その情報が何に関連しているか、どのように関連しているかによってのみ決まる。意味を決めるものは他にはほとんどなく、構造がすべてである。
私たちの脳には数十億のニューロンがあるが、ニューロンとは何かといえば、ただの細胞である。脳の中でニューロン同士がつながって初めて知識になる。私たちが知っていること、私たちを形成しているもののすべては、ニューロンのつながり方で決まる。」
とにかく、私は自分の娘には最良のものだけを与えたいので、カリキュラムをPYPに変更したという報告を聞いて本当に喜びました。理由は次のようなものです。
私は小さい頃から学ぶことが大好きでしたが、それが特に顕著になったのは大学に入ってからでした。文学部で学ぶことが歴史、科学、数学、その他あらゆることに深く関連していることに気づいたからです。学べることのありがたさが日増しに強くなり、知識を吸収することにどん欲になりました。
脳とは、数十億のニューロンが相互に高度にリンクしているネットワークだと知っているからです。つまり、すべてのニューロンがそれ以外のすべてのニューロンに繋がっています。ですから、あなたの学ぶ情報が(ばらばらで別々で、孤立しているのではなく)統合され相互に関連しているほど、あなたが学んだ情報を記憶に残して、使う可能性が高くなります。
博識は強みになるからです。博識な人には、他の人に見えない繋がりが見えます。博識な人の記憶力は他の人より優れています。なぜなら、他の人より多様な情報が既に脳の中にあるので、新しい情報をリンクさせることによって、覚えやすくなるからです。
さらに多くの場合、クリエイティブな天才とは、一見関連がないように見える2つの考え方、アイデア、事実などを説得力ある形で組み合わせることができる人のことです。
典型的な例:ジェイ・エイブラハムは、起業家向けのマーケティング戦略にダイレクトレスポンスの原則を適用して自分のブランドを立ち上げました。
反対に私は、起業家によるビジネスの成長・運営方法に大企業のやり方を適用して、自分のブランドを立ち上げました。
そして、スティーブ・ジョブスは、自らのタイポグラフィの知識と、コンピューティングを組み合わせて、マッキントッシュ・コンピュータを創りました。
このように情報やアイデアは、それ単体で何かを生み出すということではなく、それが何に関連しているか、どのように関連しているかという組み合わせによって、大きな効果を発揮するということを忘れないでください。
大きな利益とその向こう側へ
リッチ・シェフレン
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