From:ダン・ケネディ
今日はあなたが自分に問うべき重要な質問についてお話しましょう。「一体どうしてやらないの?」
キンキー・フリードマンを知っていますか?テキサス州知事に立候補したこともある人物ですが、もし知らないのなら、あなたはもっと世間のことをよく知るべきですね。あなたが彼の存在を忘れているとしたら、キンキー・フリードマンとはその名の通り、非常に愉快な人物であることをお伝えしておきます。
彼はかつて「テキサス・ジューボーイズ(テキサス・ユダヤ男子)」なんて危ない名前をつけたバンドのリードボーカルで、風刺的な作詞家かつ素晴らしいミュージシャンであり、彼自身が登場するミステリー小説シリーズ(ウィリー・ネルソンが登場したものもあります)の作家でもあります。この小説は大変面白く、彼の作品を絶賛したクリントン大統領がホワイトハウスに彼を招いたほどでしたよ。
彼が立候補したきっかけは悪ふざけのようなものでしたが、有権者たちは真剣に受け取り、一方でメディアは半信半疑で彼を取材しました。実際、CBSのサンデーモーニングやCNNなどといった国民的なマスコミが彼について報道しました。彼の態度は不遜で、常に攻撃的で、極端に差別的な思考を持っていて、自分の思っていることを一切の編集無く言葉に出すことから、彼の政治家生命は短いだろうと予想されていました。
一方で、彼の選挙の支援者には、ジェシー・ベンチュラ(元プロレスラーでミネソタ知事になった)の選挙活動を支えた人もいたそうです。新聞のコラムニストでユーモア作家でもあり、長きに渡ってブッシュ政権を批判してきたテキサスの政治学研究者のモリー・アイヴィンスは、キンキーの出馬について尋ねられた時にこう答えています。「キンキー・フリードマン知事?一体どうして彼がやらないの?」
これはあなたにとっても良い質問ですよ。あなたが何かを変えようか悩んでいるとき、もしくはこれまでと違ったことをしようか迷っているとき、はたまた辞めるとき、始めるとき、何事をするにも、どう在るときも・・・一体どうしてやらないの?
私はつい先日、テレビでアート・リンクレターを見かけました。彼の93歳の誕生日と結婚70年を祝う、ラリー・キングの番組でのことでした。私は25年前とあるイベントで彼に会ったことがありますが、現在の彼は、昔とあまり変わっていないように見えましたね。とても元気そうで、全くもって頭脳明晰な人物のままでした。1年に50回以上も講演を行っていますが、スキーだけは諦めたそうです。ものすごいことですよね。
この通り、私たちの国はありえないことで溢れています。数百万ドル(数億円)を稼ぐシルク・ド・ソレイユ帝国を築いたストリート・パフォーマーから、アップル、アマゾン、ランス・アームストロングまで。それがビジネスでもエンターテイメントでも、政治でも長生きでも、どんなものであっても関係はないですよ。この世には不可思議で驚くべき、全くもって非現実的なサクセス・ストーリーが転がっているのです。なぜそのうちのひとつでも、あなたのものにならないのでしょう?
アール・ナイチンゲールが言ったように、我々が知る限り、人生は1度きりであり、2度目は無いのです。なのに一体全体なぜ、あなたは自分がやりたいことをやらないのですか?なぜ本当にやりたいことを行動に移さないのですか?なぜ今ではなく、後回しにするのですか?他の人は関係ないのですよ。あなたはこのグループのメンバーとして、他の99%の人々よりもお金の稼ぎ方についてほぼ確実に知っているはずです。あなたは大きくリードしているのですよ。時間を無駄にしてはいけません。
-ダン・ケネディ
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