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ビジネス成長の秘訣は「回復」?

2017.6.14 | ,
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From:リッチ・シェフレン

ビジネスにおけるゴールを達成するために、目の前のプロジェクトに全力を傾けようというときに、あなたのモチベーションを高め、行動を引き起こすきっかけとなるような言葉はありますか?

私は言葉の達人ではありませんが、以前よりも言語に注意を払うようになりました。これは子供たちからの贈り物です。「いい言葉」と「悪い言葉」について教えてくれた子どもたちを褒めてあげたいと思います。

娘たちが新しい言葉を覚え、話し方を身につけているのを見ていると、彼女たちの思考の働きにびっくりさせられます。2歳児が初めて「カバ」と言おうとするときには、その脳の中で実にいろいろなことが起きているのです。でも、どんなにひどい発音でも、「カバ」と言えたときは喜びでいっぱいです。

私はまた、言葉のもつパワーについても学びました。言葉のもつ意味や言葉が投影するイメージについてです。人を傷つける言葉もあれば、微笑ませる言葉もあります。ときには、シンプルな言葉でも、その言葉を発したときに私たちの心に生まれるリズムが、落ち着いた気分にしてくれる場合もあります。

いくつか例を挙げましょう。

リラックスする。。。
補充する。。。
元気を取り戻す。。。

なんとなくいい気分になりませんか。今度は、これらの言葉の意味と、これらの言葉が私たちの心にもたらすイメージについて考えていきましょう。

リラックスする。。。ペースを落とす、横になる、ソファなどに足を投げ出す。海から吹くそよ風と暖かい太陽の日差しを肌に感じる。

補充する。。。暑い日に飲む冷たい水、長い一日の仕事を終えた後にプールで泳いでリフレッシュする。フルーツ・スムージーをグイッと飲み干した後の「栄養を摂った」という感じ。

元気を取り戻す。。。朝、一日のスタートにエスプレッソを飲んで目を覚ます。マイカーに乗ってイグニションキーを押すと、たっぷり充電したエンジンのうなる音がして、思わず愛車に向かって「お前はスピードを出すために生まれたんだ、準備はいいか。」というノリノリの感じ。

今日は一日、仕事をする中で、意識してこういう言葉を使うようにしてみてください。

「回復」こそ勝利へのカギ

最近、私は情報過多についてたくさん話をしていますが、「情報過多を克服した」と宣言するときにどんな気持ちになるでしょうか。その気持ちを自覚するのは大切なことです。

十分な情報を得ているかどうか不安に感じたときもありましたが、今は回復するときです。「回復」は、私たちみんなにとってとても重要な言葉です。私は、アルコール中毒克服プログラムを受けて回復するときの意味で言っているのではありません。

そうではなくて、私の言う「回復」とは、これまで以上のエネルギーを蓄えて戻って来ることができるように十分に元気を取り戻すということです。時間をとって考えてみてください。ぜひそうしてください。

ストレスを感じた後は回復すれば、成長が促されます。回復しないまま、ストレスにさらされ続ければ、燃え尽き症候群になってしまうでしょう。

ウエイトリフティングに興味をもったことがある人なら、私の言っていることがわかると思います。ジムでトレーニングするときには、持ち上げられなかった重さのレベルでトレーニングをしますが、その後しっかり回復する時間をとることで筋肉は増強され、次に同じ重さに挑戦するときには前回より筋力が増しているわけです。

トレーニングするときには、十分に回復しないと、トレーニングし過ぎという状態になってしまいます。そうなると、最終的に、トレーニングをする前に比べて、強くなるのではなく、逆に弱くなってしまいます。つまり、本来の目的と正反対の結果になってしまうのです。

感情面でも同じことが起きます。かつて大きな衝撃を受け、トラウマとなった出来事でも、今はその出来事のおかげで力が湧いてくる―そんな経験はありませんか。家族の危機、最愛の人の死、つきあっていた人との別れ、ベンチャービジネスの失敗、失業などです。

このように、ある出来事のおかげで新たな強さを獲得できるわけは、トラウマから完全に回復し、似たようなストレスの状況に以前よりうまく対処できる準備ができたからです。次にそういう状況になったときには、ずっとうまく対処できるでしょう。

回復できないまま別の危機に直面すると、あなただけでなく、あなたの家族や友達も、自信ややる気をなくしますし、ビジネスは混乱状態になります。

私は、成功した起業家の伝記を読みますが、あなたはどうですか。あなたも私と同じくらいたくさん読んだことがあれば、彼らの人生には「トラウマ→回復→勝利」というパターンがあることに気がついたのではないでしょうか。

成功した人の多くは、ものすごい失敗をしていますが、そこから回復し、その後はその経験のおかげでより強くなっているのです。多くの前哨戦に負けた後に、本戦に勝てる場合がよくあります。

なので、「回復する」ということは、私たちが成長する上で不可欠なのです。あなたも、自分がやること全てにおいて「回復」を取り入れるよう努力してください。

あなたにとっての「金曜日」とは?

「金曜日」という言葉は、回復のたとえです。では、これをあなたの人生に置き換えるとどういう意味になるでしょうか。もしあなたがアドレナリンを出しまくり、経済的に必ず成功すると確信しながら、毎日14時間も仕事していて、なおかつ最高の状態を保ちたいなら、必ず休みをとり、回復しなくてはいけない、という意味です。

また、情報が不十分なのではないかという不安がどうしても拭えないなら、絶対に回復することはないという意味です。そして、回復によって得られる成長もありません。なぜなら、この情報不足という不安にはゴールのテープはないからです。終わりが見えないからです。全力で走るのであれ、ゆったりと歩くのであれ、絶対に終わりは来ないからです。

だから、情報に対しては「必要な時に」入手するというアプローチの方が、何でも「念のために」入手しておくという方法よりずっと優れているのです。必要になるかもしれないからと、念のために情報を溜め込むよりも、必要なときに情報を手に入れてそれに基づいて行動を起こすことで、私たちは、今以上に効率よくなって成功するよう自分を訓練できます。

ゴールのテープ、つまりここが「フィニッシュ」という明確なラインがあれば、それによって成長の度合いも測ることができます。

さきほど話した、落ち着いた気分にしてくれる言葉を思い出してください。リラックスする、補充する、元気を取り戻す、ですね。

人生で一番つらいと思った出来事でも、後になってその出来事から一番多くの刺激を受けるようになることがあります。「最低最悪」の経験から、人生について一番素晴らしいレッスンを学べることがあります。

情報過多の中では、本当の意味の回復はできませんが、息抜きをすることはできます。回復しなければ、燃え尽きたり心身が衰弱したりします。息抜きだけでも、十分な恩恵を受けることができます。

あなたの人生やビジネスに対する姿勢こそ、あなたが前進する上で最も大切な資産になるのです。

大きな利益とその向こう側へ
リッチ・シェフレン

リッチシェフレン

グーグル、ヤフー、マイクロソフトなど、大手インターネット関連企業へのコンサルティングを行うネットマーケティングの第一人者。ビジネス戦略の構築を得意とする起業家で、マーケティングの世界で巨人と言われているダン・ケネディ、ジェイ・エイブラハムたちとパートナーシップを取り、指導を行っている。そんな経歴からリッチはグルズ・グル(Guru’s Guru = 先生たちの先生)と呼ばれる。

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