From:マイケル・マスターソン
私は今年のAWAI / ETRブートキャンプで少なくとも24枚以上の名刺を受け取りましたが、そのほとんどは捨ててしまいました。なぜかって?私には、覚えてもいなければ一緒に働くこともないであろう人の名刺の束なんて必要ないからです。
コンベンション、セミナー、およびトレードショーで名刺を交換することは、一見生産的なように見えますが、実際のところ9割方効果はありません。あなたは名刺交換をすることで仕事をした気になっているだけです。そういう場で本来すべき仕事はこういったことです。
・ビジネスの目標を達成するのに役立つ人々を探す。
・その相手の目標を達成するのを手助けする方法を見つける。
・あなたに彼らを助ける資質があることを知ってもらう。
・あなたとビジネスをしたいと思わせるように仕向ける。
このような現実的で有用な目的のために、あなたは注意深く積極的に、かつ迅速に話を進めていく必要があります。成功する人脈づくりとは、あなたのエネルギーと知能のすべてを必要とするのです。カクテルを飲んだり、スポーツ談義をしたり、名刺を交換しているだけではなし得ません。
私の場合、名刺を持っていることは持っているのですが、使ったことはほとんどありません。名刺が必要な時に限って、なぜか名刺を持っていないのです。ビジネスの基本マナーから外れてはいますが、私は人脈づくりにおいて成功を収めていますよ。私は上の4つのタスクを徹底した上で、電話番号と名前が必要なときにはナプキンの裏に書き留めています。
私のような仕事では名刺は必需品ではありません。しかしあなたにとって役に立つものであれば、忘れずに財布やポケットに名刺を入れて持ち歩きましょう。人脈作りの目標を達成するために、相手にあなたが何をできるかがシンプルに伝わる名刺をデザインしましょう。
私がブートキャンプでもらったある名刺は素晴らしいものでした。小さなスペース広告のようにレイアウトされたシンプルなものです。
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特にオリジナリティあふれるわけでもなく、気が利いているわけでもないですが、売上増加を効果的に約束しています。これがあなたが名刺でできることのすべてです。名刺にそれ以上のメッセージを入れようとするとおそらく失敗するでしょう。
私は全く別の理由で、他の名刺も保存しています。この名刺をくれたのはとても頭が良くて魅力的な人物でしたが、デザインが最悪だったのです。
チキンスクラッチ・デザインスタジオ
デザインの総合サービス
グラフィックデザイン
ダイレクトマーケティング
一括パッケージ
ロゴ/レイアウトデザイン
エアブラシ作業
ウェブデザイン
図
美術
写真
言うまでもありませんが、会社の名前は本当はチキンスクラッチ・デザインスタジオではありません。しかし、それが何という会社か分からないのです。その社名は、私が理解できない芸術的なチキンスクラッチ(ひどい悪筆)なフォントで印刷されているうえ、オーナーの名前も似たような芸術的なフォントで判読不能です。彼に連絡したいと思っても、電話口でなんと名前を呼べばいいのかすら分かりません。
まず信頼性の問題です。ひとりで(スタジオ全体としても)記載されている全ての分野の専門的なサービスを提供できるとは私には思えません。
2つ目はカードのデザインです。異なる形、図形、文字が3方向へ向けて面白い形で爆発しているようなデザインで、何から読むべきなのか、どのコピーが一番大事なのか分かりません。
一言で言えば、私のダイレクト・レスポンス・ビジネスに必要ないデザインの完璧な実例です。
名刺のデザインは、控えめにする方が効果が高くなります。ここで私からのアドバイスをお教えします。
1. 人脈づくりや自己紹介目的で名刺をつくるのか、それともリード・ジェネレーションの装置として名刺を作るのかを決めましょう。
後者の場合は、できるだけシンプルにカードを作成してください。あなたの名前はすべて大文字、中央上に入れてください。そしてその下には、頭文字だけ大文字にして連絡先を入れます。紙の種類はビジネスのイメージによって異なりますが、中級から高級な白かベージュの紙を使いましょう。(毎回同じものにしましょう。高品質が必ずしも最良の選択ではありません。)そして活字は暗い色の方がいいでしょう。
2. 人脈づくりや自己紹介目的で名刺を使う場合は、メリットやスキルをひとつだけ記載した小さなスペース広告のようなデザインが望ましいです。
内容は10語以下で1行から2行で伝えましょう。
3. 名刺のデザインはシンプルにしましょう。
色とデザインはあくまでもコピーを強調するためのものにするべきです。あなたがいかにクリエイティブであるかを誇示してはいけません。
チキンスクラッチ・デザインスタジオの名刺を書き直してデザインをやり直しするとしたら、次のようになります。(ただし、きちんと中央に配置して、タロットカードに出てくるような字体を使わないこと)
ダイレクト・レスポンスで使えるアート
レスポンス率を倍増させるデザイン
名前… …住所… …電話番号… …Eメール
書き直しにかかった時間は2分36秒でした。恐らくチキンスクラッチ名刺をデザインした時間よりずっと短いはずです。しかしこの名刺は効果があると思いますよ。
大事なのは、あなたを売り出すことです。あなたの言いたいことを強調するために名刺を活用しましょう。
よい人脈づくりができますように!
-マイケル・マスターソン
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