From:北岡秀紀
会社を成長させたい。でも、なぜか止まってしまう。
こういうとき、マーケティングやマネジメントなどの会社の仕組みを変えることを考えますが…
そもそも社長が無意識に儲からない状態にしてしまっている、ということが割とあります。
そういう社長に私は「迷いなく右肩上がりしている会社の社長はバカなんですよ」とよく言います。
右肩上がりしている社長は「儲けたい」とか「会社を大きくしたい」と欲求に迷いなく向かえているわけです。
相手の社長の自尊心を満たすために「バカ」と表現していますが、私はそういう人のことを天才と呼ぶのだと思います。
一心不乱に、ひとつの目的・目標に向かえるわけですから。
イチロー選手なんかは、その典型です。
しかし、(私も含め)凡人である多くの社長は、「儲けたい」「大きくしたい」といいつつ、本当の欲求は別だったりします。
儲けたい、大きくしたい、というのがウソなのではありません。
それはそれで本当だけれどもっと優先順位が高い願望がある、というのが正しいかもしれません。
今の組織のメンバーに対する優位性を保ちたい。(大きくすると影響力が行使しにくくなる、と思い込んでいる。)
若いのに社長ってすごいですね!と言われて満足している。(満足しているから、もう大きくする理由がない。)
会社のことより家族関係がボロボロでなんとかしたい。
お金より休んでボーッとする方が好き。
自分でも気づいていないですからいくら指摘しても認めません。
小さな決裁さえもスタッフに譲れない…
自分のやり方に固執して、新しいもっと効率的なやり方に変えられない…
発想力を広げるためと言い訳をして、アホみたいに遊び歩く…
こんなふうに具体的に成長を阻害する行動をしている、ということを私が指摘してはじめて自分の本当の願望に気づくのです。
マーケティングやマネジメントの仕組みを変革しようとすることは重要です。
でも、それは社長が本当にやりたいと思っているということが前提。
といっても、覚悟しろ、とかいう精神論でもありません。
自分の本当の欲がなんなのかに気づく。
そして、それを満たしてあげるなり、諦めるなりが必要です。
気づいたからこそ、その決断ができます。
で、儲ける、成長するということが自分にとって本当にやりたいことにしていく。
それができれば、結果として、割とカンタンに会社の仕組みは変わっていきます。
内面部分なので、自分でなかなか気づくのは難しいですが…
ちょっと見つめ直して見てください。
-北岡秀紀
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