From:リッチ・シェフレン
正直に告白します。実は私も、他の人たちとまったく同じように、行き詰まることがあります。私に対する世間のイメージとは裏腹に、私はスーパーマンではありません。人やビジネスを動かすメンタルの強さは、人よりも持ち合わせているかもしれません。
また、一般的に見て高いレベルの成功を経験しているかもしれません。そんな私でも、この地球上のあらゆる起業家とまったく同じように、行き詰まることが普通にあるのです。
他の起業家との大きな違いは、私は行き詰まったときに、どうしたら一早く抜け出せるかを知っているという点です。
実はこれには、私が実行している秘訣がいくつか含まれるのですが、その1つに、私が「協力の輪」と呼んでいるものがあります。これは、片手で数えられる程度の人数の、普段から連絡を取り合っている親しい仲間のことです。特に、私が困難な問題を抱えている時に、親身になってくれる仲間のことです。
あなたも彼らの名前を聞いたらピンとくると思います。マーク・フォード、ジェイ・エイブラハム、トッド・ブラウン、マイケル・ケージ、ダン・ケネディなどです。
今はまだ、あなたにはこのような大物たちと話をする機会がないかもしれません。しかし、約束しますが、あなたの人生において彼らと同じような重要な役割をしてくれる人達が、あなたの周りにも必ずいるはずです。ですから、あなたも今すぐこの「協力の輪」を作るべきです。
その理由を説明しましょう、、、
あなたが知らないことを明らかにするためには、試行錯誤をしてみるかどうかの決断が必要になります。「経験は最良の師」という諺もあるように、試行錯誤は何かを学習するには最良の方法かもしれません。しかし、いつも必ず試行錯誤をする必要があるというわけではありません。特に、あなたの「協力の輪」の中の誰かが、あなたが試してみようと思っていることを実際に経験したことがある場合にはそうです。
『時には試行錯誤の痛みや苦しみを回避して、他人の経験から学んでもいいのです。』
人は自分の思い込みに対してはとても無力です。あなたの思い込みはあなたの見る世界をその色に染めてしまうので、あなたの言動をすっかり支配してしまいます。思い込みは、克服しなければいけないけれども、それが自分の力では一番克服するのが難しい問題でしょう。
『実力があり信頼できる「協力の輪」は、一番大切な時に、あなたの思い込みについてあなたに再考を促してくれます。』
あなたにはこれにきちんと向き合ってもらいたいと思います。あなたの中に明確なビジョンがない限り、あなたが欲しているものは手に入りません。あなたのビジョンが曖昧であるというだけの理由で、です。私が「曖昧なビジョン」と呼んでいるものは、起業家なら誰でもかかる病気のようなものです。目標とする結果までの詳細な道のりを検討することなく、魅力的な結果をただ思い描くことは実に容易です。
『あなたの「協力の輪」は、あなたのビジョンから曖昧さを取り除き、あなたの望むこと、そしてあなたの望むことを手に入れるために必要なことに、ピンポイントで集中するのを手助けしてくれます。』
私たちには、見たくないものから目を背ける傾向があります。これは人間の習性です。私たちは、見たくないものは見ませんし、聞きたくないものには耳を傾けません。そして、そのようなことについては、自分の見たい「バージョン」、自分の聞きたい「バージョン」にしてしまいます。
『あなたがただ見たくないという理由でそれを無視すれば、ひどい事態を招くことでしょう。あなたの「協力の輪」はあなたをそんな事態に陥らないようにしてくれます。』
これは本当に重要なことです。人間の習性とは恐ろしいもので、あなたは何をするにも自分自身を信用できないのです!自分がやると言ったことをやらないことについて、言い訳でも、正当に聞こえる理由でも、ごまかしの正当化でも、何でも常に考えつくのが人間です。
『頼りになる「協力の輪」は、あなたが責任を持って、目標の達成に向かって突き進むのをしっかり支えてくれます。』
これはとても衝撃的に聞こえるかもしれませんが、創造力とは、あなただけの点と点を線で結ぶこと以上のなにものでもありません。自分の持っている「点」を増やすことは、必ずしもその答えではありません。「大局観」が、あなたの知識量に勝ることもしばしばあるのです。
『より大きな幅広い大局観を持てば、あなたがつなげる「点」も増えるでしょう。そして、最終的にあなたの創造力も、より高まります。』
「協力の輪」が提供してくれる知恵は、あなたの行く先に横たわっている、最もフラストレーションの原因となるような、最も追い詰められるような、最も動かしがたい障害でさえ、克服するカギとなりえます。
そして最後に、あなたに質問させてください。あなたは、この「協力の輪」を作るために、現在何をしていますか?あなたには「協力の輪」といえる人たちはいますか?彼らと協力しあう前のあなたの状態はどうでしたか?どのくらいの頻度で彼らと話をしていますか?「協力の輪」があることで、あなたが何か突破できたことはありますか?
せひ考えてみてください。
大きな利益とその向こう側へ
リッチ・シェフレン
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