From:北岡秀紀
最近、ポイントカードのアプリって増えていますよね。
おかげで「カードを持ち歩くの面倒なんですよねー」という断り文句が効かなくなりました。
正直、スマホのアイコンが増えるのも同じくらいイライラするんですが。
それはともかく、あなたは(アプリを含めて)ポイントカードを持っていますか?
おそらくほとんど持っていないはず。
いつも行くところくらいじゃないでしょうか?
残りは、断るのも面倒だしとりあえずもらって、どこに置いたかわからない。
で、店に行くたびに「いやー前もらったと思うんですが…」と伝え、「じゃ、次回来た時にポイントまとめますね」ともう一枚カードをもらう…これを繰り返しているんじゃないでしょうか?
ここから考えるべきことは、そもそもポイントカードは必要なのか?ということです。
ポイントカードって、来店頻度もしくは購入単価をあげるためのツールのはず。
でも、あなたがカードを持っているいつも行く店は、そもそもカードがなくても行っているはず。
それを逆から見れば、割引をしなくても買ってくれるようなお客さんに、ただ安く売っているだけ。
購入単価を下げているだけです。
その割引分をお客さんへのプラスのサービスに使うか、顧客獲得に使う方がよほど売上貢献してくれるはず。
ちょっと考えればわかりそうなものですが…
なぜこんなにも多くの店がポイントカードを使っているのでしょうか?
おそらく他の店もポイントカードを使っているから。
それ以上の理由はありません。
つまり、世の中にある9割以上のポイントカードは、「私、何も考えていませんよ」と世間に宣伝しているようなものです。
自分の凄さをアピールしたい社長の方が多いのに、不思議で仕方がないですよね。
「いや、ウチはポイントカードとかやっていないから」
と高みの見物を決め込むのは、まだまだ甘い。
あなたも上記のポイントカードのように、その目的を忘れ、「他がやっているからやっている」状態になっているものはないでしょうか?
服屋さんの「入り口までお持ちします。」もそう。
毎週とか毎月とか定例でやっている会議もそう。
ネットで集客することもそう。(実は、オフラインの方が楽に儲かる業種もあります。)
無意識でやってしまっていることですから、気づくのはなかなか大変。
でも、「目的が手段に置き換わっていないか?」と自らに問い続けてください。
あるときにふと「あ、コレちがう」と気づくことができます。
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