From:ダン・ケネディ
多くの人が、良いチャンスを掴むことよりもうまい言い訳のほうを好むものです。
先日の夜、親しい友人と、その人の娘婿について話していました。その彼の体重は、300ポンド(約136キロ)を超えています。妻と子どもたちがいますので、彼には家族を養っていく責任があります。しかしそんな身体であれば、この先、心臓発作が待ち受けているでしょうし、糖尿病を発症するのは確実でしょう。その他にも多くの健康上の問題があります。
ですが、彼にはうまい言い訳がずらっと並んだリストがあります。
例えば:保険業界での輝かしいキャリアのために、昼食と夕食はほぼ毎日クライアントや営業担当者と外食するので、生野菜をかじっているのを見られるなんて「男らしくない」…忙しくて時間がないから移動中にファーストフードを食べる…太っているんじゃなくてただ体が大きいだけ…一生懸命働いているので食事を楽しむのは当然だ…などなど。私も体重が245ポンド(約111キロ)だったとき、うまい言い訳リストがありました。
言い訳リストを作ることで、自分の限界を実際よりも低くしてしまいます。
お金と成功について―まあ、言い訳をしてお金持ちになった人は1人もいません。さまざまなものを作ってお金持ちになることはできますが、言い訳を作ってお金持ちになることはできません。
以前一緒に仕事をしていた人が、最低賃金しか払う価値がない人は3タイプあると話していました。それは口先だけで行動が伴わない人、うまくいかない理由や完了できない理由のリストを作る人、そして、向上する努力を怠り現状のままでいることの言い訳をする人です。
自分に責任を持ち、困難なことから逃げ出さずにいることは、簡単ではありませんし、実際それほど楽しいことでもありません。けれども、人生というものは、偶然どこかに行き着くということはありません。ある地点に到着するということは、人生という旅の途中で選択したことが積み重なった結果なのです。
皮肉にも、成功すればするほど、誰かが面倒なことを要求してくることは少なくなります。ですから、自分で選んで進んでいかなければなりません。
先日、ある男性が私の友人ピートにこう言いました:「ダン・ケネディの本や教材は全部持っていて、何年も彼のことをお手本にしているんだけど、まだ僕はダン・ケネディの優秀な生徒ではないんだよ。」ピートは、賢いことに、その理由を尋ねるのはやめました。なぜならこの後、長い長い言い訳リストが待ち受けていると思ったからです。
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