From:北岡秀紀
From:北岡 秀紀
「apple to orange」・・・リンゴとオレンジを比較する。「次元の違うものを比較する」ことを表す慣用句で、コンサルタントが良く使う言葉のひとつです。
「このデータはapple to orangeになってない?」
なんて使い方をします。
ダン・ケネディはコレを価格のプレゼンのテクニックとして伝えています。
例えば、ダイエットサプリを1万円で売っていたとしましょう。サプリとして1万円は比較的高い。でも、同じようなダイエット効果が得られるトレーニングジムにかかる費用や時間などと比較すれば…「安い」と感じさせることができるわけです。
「ザ・レスポンス」を読んでいるあなたであれば、まァ、おなじみかもしれません。
しかし、このapple to orangeのテクニックはマネジメントにも使えるのはご存知ですか??
このマネジメントテクニックは私のオリジナルではありません。サラリーマン時代にお世話になっていた取引先の社長さんが使っていたやり方です。
彼は、恐ろしく人心掌握に長けていて、「社長のためなら死んでもいい!」みたいなスタッフがたくさんいました。
この社長がapple to orangeを使うのはスタッフに臨時ボーナスを渡すときです。彼の臨時ボーナスはキャッシュを手渡し。しかも、自分の財布から出します。
Apple to orangeが出てくるのはココから。
渡す際に、まずボーナスを渡す理由(業績が良かった、頑張ったetc)を軽く述べます。
そのあと
1万円を渡すときは「これでお茶でも飲んでこい」
10万円を渡すときは「これで食事でもしてこい」
と声を掛けます。
めちゃくちゃ巧妙なことにお気づきでしょうか?
1万円のときに「食事」、10万円のときに「旅行」と言ったら、まァ妥当か、ちょっと少ないくらいです。一方で、1万円で「お茶」、10万円で「食事」って言われると「こんなにもらっていいの!?」と感じます。
apple to orangeを使って、金額以上の効果をあげています。
もちろん、現金をその場で渡す(領収書を切らず)、相手が良いことをしたら間髪いれず渡すetc他にも重要なポイントはあります。
しかし、この声かけこそが最も重要なポイントです。そのまま真似して使えます。
ぜひあなたも真似してやってみてください。同じ金額を渡してもビックリするくらい反応が変わることに驚くはずです。
-北岡 秀紀
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