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新規事業の2つのワナ

2016.9.6 | ,
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From:山田光彦

最近、何人かの方から新規事業の立ち上げについて、相談を受けました。

種類はほんとに色々。たとえば、結婚して少し経ったぐらいの女性をターゲットにしたものから、働き盛りの男性、BtoBなど、、、商品もまったく違うものばかり。僕の知らないビジネスの話をいろいろと聞くことができて、とても勉強になったんですが、、、それは置いておいて。

新規事業をやるのにあたって、相談を受けた方の中に、とても不安を感じておられる方がいたんです。「この新規事業がうまくいくかどうか不安。具体的に、どんなことをやったらいいかよくわからなくなってきて、あんまり進んでいない」。そんな方がおられたんですね。

僕もはじめて事業をやるときには、とても不安になったことを覚えています。なので、その方には、昔の僕に今の僕がアドバイスするなら、こんなアドバイスをするだろうな、ということをお伝えしたんです。

具体的に、どんなことを話したかというと、、、

新規事業をやるとき、まずやるべきこと

新規事業のときに、まずやらなければいけないこと。それは、売上を上げることです。売上を上げなければ、なにもはじまりません。商品やサービスが良くても、アフターフォローが素晴らしかったとしても、売れなければ意味がありませんからね。せっかくの商品を使ってくれる人がいないわけですから。

じゃあ、売上を上げるために最初にやるべきことは、なんでしょうか?

ビジネスはよく戦争に例えられるので、戦争に置き換えて考えてみましょう。もし、あなたが敵国が攻めてくるとき、もしくは、こちらが敵国に攻めるとしたら、まず何をやりますか?

おそらく、相手がどうやって攻めてくるのかを調べたり考えたりして、それに対策をしたり、どうやって敵国を攻めるかの作戦を立てたりするのではないでしょうか?自分の軍隊を使って効率的に相手をやっつけるには、どうすればいいか、そんな作戦を立てますよね。

そして、作戦を立てるときに必要になるもの。それは、情報です。情報がゼロで敵国のことがまったくわからなければ、作戦のたてようがありません。逆に、敵国の情報を完全に把握していて、どんな風に攻めてくるかがわかっているなら、その攻撃を防ぐのはかなり簡単になると思いませんか?
ワナをはって、相手の戦略に大きなダメージを与えることもできますよね。

そして、新規事業をやる時に、もっとも不足しているもの。
それは、情報です。

はじめての商品をはじめてのお客さんに売るわけですから、最初に情報がないのは当然です。でも、戦争の時に、情報がなければ作戦が立てられないのと同じで、新規事業で商品を売るときにも、情報がなければ、、、

・どんな商品を作ればいいのか?(どんな商品をお客さんは欲しがるのか?)
・セールスレターに、何を書けばいいのか?
・どこに広告を出したらいいんだろうか?

といった作戦を立てることがとても難しくなります(というかムリですよね)。お客さんの情報がなければ、どんな商品を欲しがるのか、どこに広告を出せばいいのか、いくらかかるのか、わかりません。競合がどれぐらい売上を上げているかわかれば、うまくいったときにどれぐらいの売上になるのか、ということもわかります。

危険なのは、その新規事業に競合がいない時。

競合がいない、チャンスだ、、、と思ってしまいがちですが、これは危険なサインです。なぜなら、今まで誰かが、そのビジネスにチャレンジしたけど、全部潰れてしまった可能性が高いからです。思いついたビジネスアイデアが、かなり画期的でだれも思いつかないようなものでない限りは、かなり危険でしょう。

逆に、競合がいるなら、うまくやれば売上が上がり、利益が出るという生き証人がいるということになります(生き証人=競合)。広告を出して、新規顧客を獲得しているなら、広告を出せるぐらい利益が出ている証拠です。

情報の集め過ぎに注意!

でも、情報の集め過ぎには注意が必要なんです。これは、ダン・ケネディも「分析中毒」と言って警告しているものなんですが、こういう情報は集めだしたらキリがないんです。

よくあるパターンは「あっちの本では◯◯と書いてあった。でも、こっちの本では△△と書いてあった。どっちが正しいんだろう」といったことや、「AさんはXが欲しいと言っていた。でも、BさんはXなんていらないと言っていた」などなど。こうなってしまうと「どっちが正しいかがわかってから、行動しよう」となってしまって、行動力が極端に落ちてしまうんです。

でも、情報収集を完璧にやったとしても、実際に新規事業をやる前から、その新規事業が確実に成功するか、失敗するかわかる、、、なんてことはありません。

これができたら超能力者ですからねw
でも、自分の専門分野ならだいたい分かるようになってきます。でも、それは情報を大量に持っているから、予測が的確になってくるというだけの話です。

有名な話でいくと、マクドナルドでもお客さんにアンケートを取ったら、健康的なサラダがほしいといった要望があったから、売ってみたけど、全然売れない、ということすらあるわけですから。お客さん本人が欲しいといったものを売っているのに、売れないわけですから、予測は結構難しいわけです。(これは僕も経験済みですw)

情報を集めて、作戦が決まったら、即実行!

なので、ある程度情報を集めたら、できるだけ早い段階で実際に売ってみてください。この売れるか売れないか、どれぐらい売れたか、これが一番役に立つ情報です。

そして、実際に売ってみた売上が満足できるものなら、、、新規事業は成功です。
でも、思ったほど売上が上がらなければ、もう一度、作戦を立てなおして(情報が必要なら、情報を集めて)、再チャレンジ。

あとは、うまくいくまでこれを繰り返す。もしくは、撤退する。
この2つにひとつです。

情報を集めないと成功率が低くなりますが、情報を集め過ぎても行動できなくなるので、ご注意を。

山田 光彦

【ザ・レスポンス】の責任者兼チーフ・セールスライター。以前は、司法書士として事業をやっていたが、顧客を集める重要性を痛感し、セールスライターへ転身。現在、ダイレクト出版のマーケティング部門の事業部長を務める。

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