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違いのわかる男の話

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From:北岡秀紀

From;北岡秀紀

「はやい、うまい、やすい」の牛丼チェーン。ご存知の通り、丼によそったご飯の上に、おたまですくった肉を載せるだけの超シンプルオペレーションです。5年くらいその牛丼チェーンでアルバイトをしていた某社長によると、その入れ方によって牛丼の味が違うそうです。

我々には絶対にわからない微差です。しかし、この社長はアルバイトをしていたからこそ、それを感じられるというわけです。

私のようなコンサルタントは店に入った瞬間、その店の売上・利益がなんとなくわかります。また、どこを改善すればいいのか?瞬時にいくつかの改善案を思いつきます。

焼肉店チェーンの社長はタンを注文するだけで、その店のクオリティがわかるそうです。あるエステティシャンの方によると、首から胸にかけての範囲(いわゆるデコルテ)を見れば、その人の心理状態がわかるとのこと。ネイリストはプライベートでも相手の爪をきっちりチェックしています。

あなたも自分のビジネスに関わることであれば、一般の人ではわからない微差に気づけるはずです。

微差に気づける理由

そして、微差に気づけるのは仕事だけではありません。

例えば、歯のホワイトニングをした瞬間、話している人の歯の色が気になるようになります。オーダースーツを注文するようになると、相手の服のサイズ感が気になって仕方なくなります。いい靴を履くようになると、今までわからなかったいい靴とそうでない靴の違いがなんとなくわかるようになります。

こんな例は枚挙にいとまがありません。

…ということは、気づかれてるってこと

力のある社長や一流の人であればあるほど、見た目、ファッション、持ち物に気を使います。また、立ち振る舞い、話し方のコーチなんかをつけたりします。

それはつまり、自分自身のレベルがあがるだけでなく、話している相手のことも判断できるようになっていくということです。自分に気を遣っているからこそ、相手が気を遣える人間なのかがわかるわけです。

つまり、自分に気を遣うということは、自分のためだけではありません。相手のために気遣っているのです。

中身が勝負というのは、正論のように聞こえます。でも、相手が気遣っているところに気遣っていないわけですから、そういう正論を述べる人こそ気遣いができない人ということがわかります。

社長はどうしても自分を後回しにしてしまう生き物です。でも、自分に気を遣うことはあなた自身のためだけではないのです。もうちょっと自分に気を遣うことを優先してみてください。

世界の見え方が変わるはず。結果、ビジネスも大きく変わっていきます。

北岡 秀紀

マーケティングコンサルタントであり、コンサルタントを指導するコンサルタントでもある。これまで約900以上のクライアントのコンサルティングを実施し、数々の店・中小企業・オンラインショップの売上改善を果たす。その成功率は91.7%を誇る。(2011年10月現在)単に机上の空論ではなく、「自身で実証済みのノウハウだけを伝える」ことを信条としている。年商1億円を突破したい社長向けの情報サイト『オクゴエ!』を主宰。また、自身のノウハウを受け継ぐコンサルタントを育てるプログラムを主催しており、一人あたりの参加費は350万円という超高額にも関わらず、申込が殺到。参加希望者の77%以上を断っている。

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