From:北岡秀紀
From: 北岡秀紀
会社が儲かり始めると「社長の金銭感覚がおかしくなる」ということが起こります。今まで買うのをためらっていた価格帯のものまで何も考えずにポンと買うようになったり、今まで行かなかったキャバクラにいったり、高級車を買ってみたり…
金銭感覚が狂うというのはダメなことのように言われますが…多くの社長を見ていて、会社の成長に必要なプロセスだな、と最近つくづく思います。
その理由のひとつは自分の欲を満たすこと。「マズローの五段階欲求説」「衣食足りて礼節を知る」ではないですが、自分の欲を満たしてはじめて、スタッフ、お客さん、そして社会のことまで考えられるようになります。(儲かっていない社長の「理念」ほど痛々しいものはありません。)結果、スタッフやお客さんにより協力してもらえる体制ができあがってきます。
そして、意外と言われていないのが、もうひとつの理由。それは…お金を投資できるようになる、ということ。これは意外と言っている人が少ないのですが…
例えば、あなた自身の数年前を考えてください。「本屋に1500円でたくさんの情報あるのに、10,000円の教材って高い!」って思っていましたよね??でも、今となっては10,000円の教材を買うというのはそれほどハードルが高いことではないと思います。そう、人はお金を使うことに慣れるのです。
10万円単位の買い物に慣れると10万円単位のものを買うのに躊躇がなくなります。100万円単位でも同じです。つまり、もともと躊躇なく使える金額の枠が決まっていて、大きな買い物をすることで使える金額の枠が大きくなるのです。
この金額の枠を広げることは、ビジネスを成長させるうえで重要です。なぜならビジネスの成長ためには人件費、広告費etcの投資が必要だからです。
会社が儲かり始めた。そのお金をすぐに人材、広告費にまわせるのが最高です。が、正直これは理想論。そううまくはいきません。自分が持っている金額の枠というのは意外と強固ですから。
そこで、好きなもの、欲しいものにお金を使うことで、金額の枠を広げていきます。ですから、金銭感覚が狂うということに、あまり過敏にならないでください。(その恐れのために、会社が大きくならない人多いです。)
遊びでも趣味でもなんでもいいから、ちょっと頑張った金額を払う経験をしてください。結果、自分が使える金額の枠が増え、ビジネスでも必要な投資ができるようになります。もちろん枠を広げることを言い訳に遊びすぎるのは論外ですが。
私がよく言うのは、とりあえず半年は必死で遊ぶこと。必死で遊べば、まァ、半年もすれば飽きます。こっちの世界に戻ってこれます。というより、戻りたくなります。戻ってきたころには、前の自分とは全く違う自分になっていますから、ビジネスの成長も楽になっていきます。
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