From:小川忠洋
大阪のオフィスから、、、
あなたが島田紳助の事を好きか嫌いかは分からない。しかし、彼は今、最も人気があって、最も稼いでいる芸能人の一人である。”行列のできる法律相談所”などを見ていると、トークがとてもウマイなぁと感心してしまう…
彼は自分の番組で、自分の商売を宣伝するという、無料宣伝商法(勝手に名前をつけた)で、どんどん商売を広げている。・・・
ただの漫才師が何故?
ただの漫才師が何故ここまで成功したのか?その秘密を語っているビデオが存在した。吉本の若手漫才師を育成する学校の講義のビデオだ。
このビデオで語られている事は、セールスレターを上達させるためにやるべし!と言われている事と全く一緒だった。つまり、レターを手書きで写すこと。島田紳助の場合は、他人の漫才を手書きで写す事。
この作業、やった事がある人なら知ってるけど、めちゃめちゃメンド臭い。紳助本人も、『すっごい邪魔臭いけど、漫才のビデオを止めて、紙に書く』と言ってる。そして、『いっつも、寝る前に考えんねん。なんでオモロいんやろ?』
そして、違いを考える。
そうすると、”落ち”の時に急に言葉数が少なくなったり、同じパターンで”落ち”に入っていたりとか、色々な事が分かる。
セールスレターも書き写していると、どれくらいのポイントから商品の紹介が始まって、どんな形で、相手のベネフィットにつなげていて、どんな形で、落ち=クロージングしているか?と言う事が身にしみて分かる。
しかし、ほとんどの人は、「書き写す」という手法自体は知ってはいるが、実際にはメンド臭いのでやらない。そして、「セールスレターを身につける新しい方法」を探し求める。どうやら、漫才も、セールスレターのライティングも同じらしい。
ポジショニング
同時に、紳助は、漫才師としてのポジショニングを考えて、自分はどこに居るべきか?を決めてから、そこにエネルギーを注いだ。明石家さんまがいるから、そのポジションは狙えない。
だから、自分が取れるポジションを狙って取りに行った。
そして、売れてる芸人のやり方をパクった。マネをして、自分の取れるポジションを一気に取りにいく。強い競合のいないポジション。
そして、自分のやりたい事ではなく、どうすれば売れるか?という事にフォーカスした。
どこかで聞いたことがないだろうか?
これはビジネスで成功する黄金則だ。
成功に偶然はない。成功した人は、他の人が見てない、細かい所を見て、成功の秘訣がないか、常に考えている。何故、あの会社の商品は売れているのか?自分の所と何が違うのか?人が見てない細かい所をも見る。そのためには、メンド臭い事もバカみたいにやっている。
この話を聞いて、あなたはどう思っただろう?島田紳助を見る目がちょっとは変わったかな?
ー小川忠洋
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