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勉強熱心な社長が陥りがちな間違い

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From:北岡秀紀

いよいよゴールデンウィークですね。何か予定は決まっているでしょうか?

大型連休ほど働けといつも言っていますが、今回はインプット中心にすることにしました。最近、妙に出張が多いせいで、たっぷりの書籍が残っているからです。もしかすると、あなたもせっかくの休みに勉強しようと思っていることがあるかもしれません。

が、ちょっと待ってください。「ザ・レスポンス」を読むような勉強熱心な社長が気をつけるべきことがあります。

その勉強は本当に「今」やるべき勉強でしょうか?「いつか役にたつだろう」というような勉強をしていないでしょうか?改めて考えてみてください。

社長の勉強の目的=成果をあげること

社長の勉強の目的はただひとつ。ビジネスの成果をあげるためです。ですから、「今、必要な」勉強だけをすべきです。よく考えてください。過去に「いつか役にたつだろう」の「いつか」が来たことってあるでしょうか?ほとんどないはずです。

「いつか」のために勉強するより、「いつか」が来たときに一気に勉強した方がいいです。その方が確実に身になりますから。英語なんかがその典型ですよね。

成果をあげる勉強法

では、「今、必要な」勉強とはどんなものでしょうか?

やりかたは簡単。今のビジネスの課題を自分なりに考えます。そして、その課題が本当なのかを疑いつつ、解決策を本や教材から探します。(課題を疑うのは客数が問題だと思っていたら客単価が問題だったというような、課題設定が誤りだということが少なくないからです。)

そして、解決策が見つかったら、そこで本、教材を勉強するのは終了です。とりあえず実行してみます。実行してわからないことがあれば、その本や教材に戻ってみる、関連本などを読むなどして実際に実行していきます。なお解決策は3つ程度は見つけておきましょう。なぜなら、実行した解決策がうまくいかない可能性が大いにあるからです。

多くの人は本、教材があったら全部学ぼうとします。本当に右も左もわからない初心者が全体像を理解するとき以外はそのやり方は間違いです。それは学生時代のテスト用の勉強法です。そうではなく「これ」というところを見つけたらそれで終わりにする、というのがポイントです。

役に立たない勉強もやろう

ちなみに。。。「いつか役にたつだろう」勉強はすべきでないですが、全く役に立たない教養を学ぶのは強く推奨します。特に、ある程度、ビジネスが軌道にのってきているなら絶対にやるべきです。歴史、哲学、宗教、物理…自分が興味が持てる分野であれば何でも結構です。

何かに役に立てるつもりで学ぶわけではないですが、この関係のない知識が意外と仕事にもつながってきます。こういった知識が深まれば深まるほど、人としての魅力が増します。ビジネスの話だけしかできないヤツなんて面白くないですからね。

こういう知識をつけるようになってから、一気に上の方と知り合いになったという人は割に多いです。ちなみに、こういう教養系は、結局少しずつ学んでいくしかありません。暗記とかそういう世界ではないですから。

そこでオススメしたいのは、まず入門書を3冊くらい読んでみる。で、そのあと、じっくりその分野の本を読んでいきましょう。内容を細かく覚えようとする必要はありません。が、ミクロにとらわれず全体像を理解しようと意識することがポイントです。私がよくやるのは全て読み終わったあと、その書籍を図に直してみるということです。図にすると全体の構造がよく見えますし、どこの知識が欠けているのかということがよくわかります。

せっかくのGW。これから3ヶ月にやるべきことを3つ見つける勉強をしてください。そして、残った時間はぜひ!役に立たない勉強をしてみてください。

北岡 秀紀

マーケティングコンサルタントであり、コンサルタントを指導するコンサルタントでもある。これまで約900以上のクライアントのコンサルティングを実施し、数々の店・中小企業・オンラインショップの売上改善を果たす。その成功率は91.7%を誇る。(2011年10月現在)単に机上の空論ではなく、「自身で実証済みのノウハウだけを伝える」ことを信条としている。年商1億円を突破したい社長向けの情報サイト『オクゴエ!』を主宰。また、自身のノウハウを受け継ぐコンサルタントを育てるプログラムを主催しており、一人あたりの参加費は350万円という超高額にも関わらず、申込が殺到。参加希望者の77%以上を断っている。

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