From:寺本隆裕
沖縄のリゾートホテルより、、、
今、沖縄にいます。 恒例の「一人合宿」です。
「リフレッシュ」「ストレス解消」のためではありません。もちろんその目的もないわけではありませんが、自分自身と向き合う時間を取るためです。
行動のモチベーションは、「自分自身の存在意義」を認識するところから生まれます。
「自分は何のために働くのか?」「自分は何のために存在しているのか?」を明らかにしないと、モチベーションが続かないし、全力で仕事に打ち込むこともできません。(ちなみにそういうことを見つけるために、日本の歴史を学ぶことは非常に価値のあることです…)
これについて、ウチで来週発売になる新刊本”忙しい社長のための「休む」技術”では、”精神的エネルギー”と呼んでいます。そのため僕もこうやってたびたび、一人合宿に行ってエネルギーを補給しているわけですが、、、
ではどうやって精神的エネルギーを高め、モチベーションを高めるのでしょうか?
新刊本”忙しい社長のための「休む」技術”からの引用をご紹介しましょう、、、
p298
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知らない人からかかってきた電話に折り返したら、それが留守番電話になっていて、次のようなメッセージが流れてきたらどう感じるだろう?
「あなたは何者ですか? あなたが本当に求めているものは何ですか? 発信音の後にメッセージを残してください」
これはかなりの難題だ。あなたは何と答えるだろう?きっとこれは人生で最大の問いになるだろう。
「あなたは何者ですか?」は、「あなたは何を最も深く信じていますか?」という質問に置き換えられる。
「あなたが本当に求めているものは何ですか?」は、「あなたが自分の人生で実現したいことは何ですか?」と考えていいだろう。
精神的エネルギーは、私たちが自分個人の利益を超えた、もっと大きな何かのために役立とうとする思いから引き出される特別で力強いエネルギー源だ。そうした行動は、ただ自分の必要を満たし、個人としての目的を果たそうとするだけではめったに得られない、生きる意味、存在意義、そして、他者とのつながりを与えてくれる。人のためになることをすると、人間としての奥行きが深まる。もっと大きな人間になれるのである。
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著者は、何が精神的なエネルギーになるかは、非常に主観的で微妙で、人によって異なるものなので、そのエネルギーの源になるものは自分でみつけなければならない、と言っています。
P300
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私たちが心の奥深くに保つ価値観が、どんな人間になりたいかを決める。それが信念の基礎になっている。価値観に従って行動していれば、人生の荒波を切り抜けようとするときにも、もっと楽な道を進みたいという誘惑に駆られたときにも、その価値基準が内なるコンバスとなって正しい選択をするのをたすけてくれる。
精神面を養うための最初の課題は、自分の価値観を定義することである。通常、それらはまだ幼いころに植え付けられる。はっきり意識して考えるようになるずっと以前に、親、教師、育ったコミュニティの規範によって教え込まれるものだ。
大人になってからでさえ、自分が何を信じるのか、その結果、どう行動したいのかを時間をかけて考える人は多くない。たいていの人はそれよりもっと長い時間を、ただ日常の必要を満たすために使っている。忙しくて余裕を失うほど、「ここでとるべき正しい行動は?」「この状況で、私は自分の価値観にしたがって行動しているだろうか?」「私は自分の利己心を超えた行動をとっているだろうか?」などと、自問することは少なくなる。
しかし、時間を取ってこうした難しい問いかけをしないかぎり、自分の深い価値観と結びついていることはできない。自分で意識的に養わなければならない。
ナチスの強制収容所で生き抜いたヴィクトール・フランクルは、その経験を元にこう書いている。「人生に何を期待するかは重要ではない。それよりも、人生に何を求められているかのほうが重要だ。私たちは人生の意味について問うのをやめ、その代わりに日々の一刻一刻を、人生から意味を問われているのだと考えなければならなかったのだ…人生とは最終的には、その問いに正しい答えを見つける責任を全うし、自分に与えられた役割を果たすことなのである。」
あなたのいちばん優れたところはどこだろう?自分のことを好きになれて、ほかの人のためにもなる資質は何だろう?
準備ができたら、次の3つの問いに取り組んで欲しい。これに答えることで、あなたが最も大切にしている価値観を思い出せるはずだ。
(1)あなたが自分の人生の師、またはロールモデルと仰ぐ人たちを思い浮かべてほしい。いちばん尊敬する誰かでもいい。その人達の特徴としてどんなことが思い浮かぶだろう?
(2)自分の子ども……またはあなたの身近にいる特別な存在……を思い浮かべてほしい。彼または彼女に備わって欲しい性質はどんなものだろう?
(3)あなたが我慢できないと感じる人達の行動を考えてほしい。彼らはどんな人だろう?それぞれの特徴のすぐあとに、それと反対の特徴を挙げていこう。
おそらく、3番目の問いへの答えのあとで、その反対の性質として書き込んだ言葉やフレーズが、あなたが最も大切にしている価値観を指し示しているはずだ。他の人の”我慢できない”ところを考えると、本能的な反応を引き出すため、あなたが本当に感じていることをほぼ正確に映し出す。
そして、我慢できないところの反対を考えると、自分が本当に”体現したい”価値観が明らかになる。たとえば、けちけちした人に我慢できないのなら、おそらくそれは、あなたが人に親切であることに価値をおいているからだろう。もし無礼な態度にイライラするのなら、それは、あなたが思いやりに価値を置いているからだろう。
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”忙しい社長のための「休む」技術” より
さて、
あなたの価値観は何でしょうか?
あなたは何者でしょうか?
あなたが本当に求めているものは何でしょうか?
精神的エネルギーは、満たされていますか?
仕事や日々を一生懸命に生きるモチベーションは十分ですか?
寺本隆裕
PS 新刊本”忙しい社長のための「休む」技術”は4月25日頃、発売です♪ お楽しみに!
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