From:小川忠洋
From:小川忠洋
大阪のオフィスから、、
何ヶ月か前、TVで”人志松本のすべらない話ゴールデン”がやっていた。その中で、誰が言ったか忘れたけど、忘れられない話がある。その話とは、いたずら好きの芸人が、後輩芸人がケータイ電話を忘れて行ったので、ケータイのメモリを全て、歴史上の人物に書き換えた・・・と言う話だ。
つまり、『織田信長』とか『千利休』とかから電話がかかってきたり、メールがきたりすると言う、なかなか、、っていうかかなり面白いイタズラだ。(天才だなと思った)本人が誰かに電話をしようにも、全部『小野小町』とか『坂本龍馬』とかになっているので、誰にも電話をする事ができない、、、、
この話が忘れられない、、、
この話を聞いてからと言うものの、彼(寺本)のケータイを見る度に、うずうずと僕の中の何かが産声をあげている・・・
やるべきか?決行すべきか?
でも、どうやって?そして、もし僕の名前が『平清盛』になっていたら、彼は僕にどうやって連絡をとればいいのだろうか・・・?仕事に支障はでないのか?などと言った事が頭に浮かぶが、、、それはこの際おいておこう。やってから考える。これが基本だ。
やってから考えると言えば、これは起業家にとってもとても大切な行動基準だ。
ほとのどの人は、完璧を目指して、なかなかスタートしない。考えて、考えて、計画して、計画して、新しい問題が出て来て、それに対処して、対処して、考えて、計画を練り直して、、、、そしてスタートしない。
しかし、大切なのは、スタートしてから改善を繰り返して行く事だ。英語でReady Fire Aimと言う言葉がある。翻訳すると、
『構え』『打て』『狙え』
となる。あれ?ちょっとおかしくない?『構え、狙え、打て』だろう?打ってから狙ったってもう遅いだろ!と思うだろう。もちろん、これが寺本を遠くからエアガンで狙撃すると言う話であれば、ちゃんと狙って打たなければならない。
しかし、ビジネスでは話は別だ。
打ってから狙うのである。分かりやすく漢字を書き換えれば、『売ってから狙う』のである。商品やサービスはこの世に出てこそ、何らかの価値を生み出すもの。あるいは、価値がないなら、価値がないって早く分かった方がいい。
大ヒットを狙って、時間をかけているよりも、さっさと売ってしまって、それから改善を繰り返す方が正しい。
広告の世界では、ドライテストと言うテスト方法がある。これがどんなテストか知っている?商品を制作する前に、売ると言うテスト法だ。
つまり、まだ商品がこの世に存在しないんだけど、広告だけ作って、売ってしまうと言うテスト方法。売れたらその商品を作る。売れなかったら、謝って商品を作らない。と言う方法だ。これはリスクがなく、売れるかどうかがスグ分かるので、とても有効な方法になる。(もちろん、運用には気をつけなければいけないが・・・)
構え、打て、狙え
起業家としてこの精神を忘れないで欲しい。完璧主義は、ビジネスにおける最も危険なわなだ。完璧というゴールは水平線のように、いくら追いかけても追いかけても到達することのない地点。それは幻想だ。
※強いて言えば、完璧な商品に近づける作業とは、顧客と一緒に共同でやる作業であって、我々サイドだけでできるもんではない。相手の意見が必ず必要だ。
さあ、もう十分、準備はできた。
無造作にも、寺本のデスクにiPhoneが落ちている・・・クックック(笑)・・・馬鹿なやつめ・・・
(続く・・・)
ー小川忠洋@平清盛
PS:「ケータイのアドレスを変えて欲しい人は他にいませんか?」
この意味が分からないなら、あなたにはコレが必要だ。
【ザ・レスポンス】の最新記事をお届けします