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あなたのビジネスは虚業かも?

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From:リッチ・シェフレン

私は、一瞬で自分の間違いに気づきました。それなのに、3時間経ってもまだ、その代償を支払わなければなりませんでした。

話を始めにもどしましょう。私がオハイオ州クリーブランドにある、ケース・ウェスタン・リザーブ大学に通っていた頃のことです。

ニューヨークの自宅からオハイオの大学宿舎までは、車で高速80号線を西に向かって走り、ペンシルバニアを通り抜けてオハイオまで、480マイル(約772km)の道のりでした。

ある霧の深い晩のことでした。大学に戻る途中、180マイル(約290km)ほど走ったところで、ちょっとお腹がすいたので、サービスエリアで車を停めました。安くておいしいファストフードを食べ、急いで運転を再開しました。

高速道路を1時間半も走ってから、私は自分の間違いに気がつきました。霧がものすごく深かったので方向を誤り、サービスエリアを出た後、反対方向である東に向かって100マイル(約161km)もきてしまったのです。

それに気がついた私は、同じ状況に陥ったら誰もがやることをやりました。Uターンをして来た道を引き返したのです。そしてサービスエリアを出てから3時間を過ぎて、ようやく元の地点まで戻ってきました。200マイル(約322km)も走ったあげく、3時間とガソリン代を無駄にしました。

学生時代の他愛もない失敗ですが、これが、ビジネスだったら、どうでしょうか?

間違った方向に進むとどうなるのか?

車で間違った方向にどれだけ走っても、現在地から目的地の方向へは一歩も進んでいなかったように、ビジネスでは本業と関係のない方向でどんなに仕事をしても、あなたのビジネスはまったく前進しません。また、ガソリンと同じで、ビジネスでも、たとえ虚業であっても、本業と同じように労力もリソースも消費します。

虚業とは、これをやればあなたのビジネスは前進し、あなたの望む利益も自由なライフスタイルも手に入れることができる、とあなたが考えることでありながら、実際には、それにどれだけ労力をつぎこんでも、あなたの望む結果から、なぜかどんどん遠ざかるだけ、そんな仕事のことです。

さて、私の観察したところによると、インターネット・マーケターやネット起業家の大多数は、利益につながる仕事、もっといえば最終的に収支決算上で純益を増やす仕事よりも、虚業の方にずっと多くの時間を費やしているようです。

これでは、「戦略的」とは正反対の状態です。なぜなら「戦略的」とは、最低限の労力と最小限のリソースで結果を出すことだからです。

ここで戦略とは、自分の経営環境の中で結果を出すことにほかなりません。ですから、たとえ現在あなたが理想的な戦略をとっていても、今後も常に理想的である保証はありません。そのうち状況が変わり、利益につながる仕事だったものが虚業に変わる可能性もあります。

すると同時に、「あなたの最高のビジネス資産」であったはずの根気強くやり抜く力や、コミットメント、高い集中力などが、あっという間に「あなたにとって最大の障害」になることもありうるのです。

これはどういうことでしょうか。この記事を読んでいるような人は、自分が必要とするビジネスの知識を手に入れるまで、根気強くやり遂げる人である可能性が高いでしょう。

しかも、あなたが起業家気質の人なら、最新の戦術やテクニックをオンラインで入手するまで、自発的に行動する人でしょう。

でも、本来称賛すべきである、このような根気よくやり遂げる能力は、最も大事なこと、つまり、お金を稼ぐことからあなたの関心を遠ざけてしまう可能性があります。また、虚業に変わってもやり続けることになり、あなたが望む結果には永遠につながらないことにもなりかねません。

虚業がわかる4つの兆候

あなたのビジネスの現状に照らして、思い当たることはありませんか? この問いに答えられるのはあなただけですが、自己診断の手助けとなるような兆候をいくつか以下に紹介します。

1.学んでいるけど収入になっていない
一番わかりやすいこととして、何かを学んだりリサーチしたりすることは、現実にお金を生み出す活動ではありません。もちろん、自分の業界について学ぶことは重要ですし、リサーチは必要です。

ですが、あなたの時間をすべて学ぶことに費やしていたら、行動に移す時間はありませんし、それでは、あなたのビジネスは虚業ベースになってしまい、実際に何の収入も得られません。

2.半年たっても、具体的な成果が一つも出ていない
虚業かどうかを簡単に見分ける方法として、ある目標に向かって働き始めてから、望むような具体的な成果が出ないままに、どのくらい時間が経過したかを考えます。

具体的な成果とは、商品、ローンチ、本、あるいは何らかのプロジェクトです。このような具体的な成果が出せないまま、時間が半年以上経過した場合は、成果をもたらさない虚業にフォーカスしている警告としてとらえてください。

3.「やることリスト」が、お金にならないプロジェクトだらけ
本業に取り組んでいる場合、あなたの具体的な「やることリスト」は、利益につながる行動でいっぱいのはずです。あなたは、やることリスト上の1つ1つのタスクが、いかにお金を稼ぐことにつながり、最終的に収支決算上の純益になるか見通せなければいけません。

また、あなたが望む収入を得るためには、どれほど多くのステップをクリアしなければならないかを知ることも重要です。つまり、やることリストをつくる前に、まず、この収入に至るまでの多くのステップが、4つか5つくらいのステップになるように、ビジネスプランを立てるべきです。

4.同じことを、しかも間違った方向でくりかえしている
ビジネスの現場で顧客相手に最初からうまくいくアイデアなんて、ほとんどありません。もしあなたがこれまでの自分の成果に落胆しているなら、アプローチを変えてビジネスを前進させたことはありましたか? あるいは、最初に計画したアプローチにこだわり続けてきましたか? 

もしあなたが残念な結果が出ているにもかかわらず、最初のアプローチを続けることにこだわっているなら、私はそれを虚業に分類します。あなたのビジネスにおいて、より良いアプローチをとれるように何度でも変えていく方が良い結果につながるのです。

では、もう一度質問します。あなたは、虚業に陥っていませんか? もしそうなら、それを変えるためにあなたは何をするつもりですか?

虚業から抜け出す簡単なエクササイズ

では、私ならまずどうするか教えましょう。紙を1枚用意して、自分のビジネスのために自分が今やっていることをすべてリストアップします。そしてそれらを「虚業」か「本業」かに分類します。

その後、もう一度リスト全体を見直して、「本業」の項目だけを見て、次のことを自問します。

「本業」の項目を実現し、自分が望む結果を手にするためには、いくつのステップをクリアしなければならないか? そして、収益を手にするまでにクリアしなければならないステップの数を減らす方法はあるか?

この問いにあなた自身で答えてください。そうすれば、虚業を切り落とし、実際に収入を生み出す優先事項に集中することによって、あなたのビジネスを前進させることができるでしょう。

リッチ・シェフレン

<編集者のおすすめ>
リッチが繰り返ししつこくあなたや起業家に言っていることがあります。それが、「チャンス追求型」の起業家になるな!ということです。

あなたが今日の記事を読んだなら、さらにその重要性をわかってもらえたと思います。なので、あなたがビジネスで成果を出すためには「チャンス追求型」ではなく「戦略型」の起業家にならなければならないのです。

「戦略型」とは最低限の労力と最小限のリソースで結果を出すことです。

そのためのヒントが必要なら、是非こちらをチェックしてみてください

最低限の労力と最小限のリソースで結果を出す方法

リッチシェフレン

グーグル、ヤフー、マイクロソフトなど、大手インターネット関連企業へのコンサルティングを行うネットマーケティングの第一人者。ビジネス戦略の構築を得意とする起業家で、マーケティングの世界で巨人と言われているダン・ケネディ、ジェイ・エイブラハムたちとパートナーシップを取り、指導を行っている。そんな経歴からリッチはグルズ・グル(Guru’s Guru = 先生たちの先生)と呼ばれる。

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