From:北岡秀紀
年末年始くらいは明るい話題を!ということなんでしょうか?
Facebookやらで、「2015年はこんなことを達成しました」だとか「2016年はこうなります!」というような威勢のいい自慢話がアチラコチラで聞こえてきます。
また、メディアでも2015年に活躍した人だとか、2016年に注目すべき人というような特集が組まれます。
こういうの見てどう思います?
「くそ〜アイツとほとんど歳が変わらないのに負けてる」
「競合のアソコだけには負けられない!」
とか、そういうこと考えたことないですか?
私は考えます(笑)超俗物ですから。ただし、それは一瞬です。
こういう安い嫉妬をしたときには、私は尊敬するコピーライターの友人がこう言っていたことを思い出します。
「絶えず意識しておかないと、お客さんではなく同業にどう見られるか?でコピーを書いてしまうんですよね」
つまり、同業の人に「この人こんなテクニック使っている!」「さすが◯◯さん!」と思われることを意識してしまう、というわけです。
でも、コピーはお客さんに向けて書くべきものです。彼は、それを絶えず自分に戒めている、ということです。
私自身もメインのお客さんは年商1億円を超えたいという経営者、もしくは年収ベースで1000万円を超えないくらいのコンサル業の人たちです。11年以上、このビジネスをしていますから自分自身や会社も成長しています。また、クライアントには上記をはるかに超えた人たちも大量にいるわけです。
しかし、「年商ン十億円の有名会社がクライアントです」だとか「グループで十億円目指します」だとか「会社は社会の公器であるからミッションステートメントがどうたら」だとか言ったらどうなるでしょうか?
同業に対する自慢ができて一時的には自尊心が満たされるかもしれません。一方で「この人は私のことをわかってくれない」と思われ、メインのお客さんから見放されてしまいます。
そして、これはあなたにも起こりえます。あなたの商品・サービスで最新技術を導入したら言いたくなりませんか?また、コピーを勉強したら学んだテクニックをバンバン使いたいと思いませんか?
でも、それってお客さんに向けて言っています?同業者に向けて言っています?ぜひ振り返ってみてください。結構、同業者に向けて言っていること、多いはずです。
当たり前ですが、私たちの利益はお客さんからもたらされるものです。間違っても競合から、ではありません。そして、比べるべきは競合や同年代の社長じゃなくて、去年の自社そして自分とです。
・・・ちょっとは年始っぽい話になったでしょうか?
− 北岡秀紀
【ザ・レスポンス】の最新記事をお届けします