From:北岡秀紀
「ごめん!予定はいってしまって!!」
と言って約束をキャンセルしたことありませんか?
特に、この年末、予定が立て込むので、直近でこれを言った人もいるかもしれません。
でも、よく考えればコレっておかしな話です。なぜなら予定は「入った」のではなく(自分の意志で)「入れた」わけですから。
誘ってきた相手が大口のお客さんだったり、体育会系の人であれば先輩だったり、社会的立場が圧倒的な人だったりしたら、行かざるを得ないから仕方ない、って思うかもしれません。
果たしてそうでしょうか?その誘いを断って、何か困ることがあるんでしょうか?
断ったら大口のお客から切られるかもしれない?誘いを断っただけで切ってくるようなお客と付き合うのが間違いです。先輩だから?たかだか先に生まれたという理由だけでエラそうにされる理由あります??上の人だから?上であるほど、あなたでなくても、誘う人はたくさんいるはず。
先約を理由にヘソを曲げるヤツがいるなら、そんなヤツを切るいい機会だと思ったほうがいいんじゃないの?と私は思いますが。
だから、先に入った予定を優先しましょうね、って話ではありません。
先に入った予定を優先するのも選択肢。前の予定をキャンセルして、新しい予定を入れるのも選択肢。結局、選ぶのは自分だってことです。
なんであなたは社長になったのでしょうか?(もしあなたが起業前の人であれば、[なりたいんでしょうか?]と考えてください。)
お金が欲しい、時間が欲しい、自分の考え方・サービスを広めたいetc様々な答えがあるかもしれません。でも、突き詰めて考えれば「自分が選択できる幅を広げたい」ということのはず。
例えば、キャッシュで1000万円持っている人と1億円持っている人、買えるものの選択の幅は広がります。病気になった時、受けられる治療の選択肢も大きく広がります。
つまり、あなたは会社を大きくして影響力を高め、その結果として自分や自社の選択肢を広げようとしているわけです。だから「入ってしまって」と自分には責任がないかのような言葉を使うのは、その意志を放棄していることに他なりません。
「入れた」「入った」文字にすれば、たった一文字の差です。
でも、このたった一文字からビジネスや人生に対する態度がハッキリと見えるわけです。どちらが成功するかは言わずもがな。
あなたはどちらを選びますか?
追伸1
「入った」は人間関係を円滑に進めるための言葉のアヤと思うかもしれません。しかし、「自分より他を優先した」という相手の印象は変えることはできません。
また、「先約があるから」とキッパリと断ると「おぉ!」と思う人もヘソを曲げる人と同程度はいます。なので、長期的に見て先約優先主義のほうが得だと思います。
追伸2
逆に、お客から見て誘った時に「断ってはいけない」と思わせるにはどうしたらいいんでしょうか?自分が「入ってしまって」と言ったときを思い出すといいですよ。
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