From:北岡秀紀
From:北岡秀紀
先日、パートナーやスタッフを交えてミーティングをしていたときのこと。
ある会に参加してくれるお客さんに、ある開運グッズをプレゼントしたい、という話をしました。この開運グッズは、出版記念に友人からもらってとてもうれしかったので、これから売上をアップしていきたいというお客さんには喜んでもらえるのでは、と思ったからです。社長というのは、そういう開運グッズ結構好きですし。
それを聞いて、パートナーは「いいんじゃないでしょうか…」というような答えでした。
しかし、そこに勇敢な(笑)私のアシスタントが「それ、微妙です。欲しくないでしょ!?」と一言。その一言をきっかけに全員が「そうですね、あんまり欲しくないですよねぇ」という答えに早変わり(笑
確かに、はじめ賛成と言っていたときも諸手を挙げてって感じでないことは気づいていました。でも、アシスタントの一言に勢いを借りて、そんなにすぐに意見をコロって変えるって…
危険信号
正直、ちょっと悲しくなるとともに、かなり危険だな、と思いました。
お客さんへのプレゼントという比較的小さな話でさえ、私に反対をしないわけです。となれば、もっと大きな重要なことで、反対意見なんて出るはずありません。
私自身、反対意見、自分なりの意見を言うことを尊んでいます。そういう人を評価することも繰り返し伝えています。
実際、反対意見の口火を切った私のアシスタントには、その能力やスキルというよりガンガン私に意見を言ってくれるところを評価し、同じような仕事をしている人以上の報酬も渡しているくらいです。
それでも、やっぱり意見が出ないわけです。
もちろん、その私の考えが浸透しきっていない、パートナーがもともとは私の講座の受講生だったりするなどの問題点は考えられますが…それでも、単なるプレゼントでさえ反対意見が出ないってことはないでしょ、というのが私にとって最もショックなポイントでした。
あなたは大丈夫?
こんな身内の恥ずかしい話をわざわざするのは、この問題は弊社だけのものではないからです。
どうあれこうあれ社長は、その会社の最高の権力者です。少なからず全てのスタッフやパートナーはあなたの顔色を伺っています。
「ウチはオープンだ」なんて言ってみても、現実は社長が気づいていないだけで、実はイエスマンしかいない、意見が出ないという組織が大半です。
コンサルタントである私には本音をいうけれど、社長には言わないということは、よくあります。スタッフの意見を取りまとめて、匿名化して、社長に伝えるということを仕事にしているコンサルタントもいるくらいです。
あなたの会社はどうですか?
「ウチはそんなことないよ」と思ったとしたら、かなり危険です。なんらかの形で真意を隠していると思って、最悪を想定して制度設計するのが社長の仕事ですから。
私がアシスタントの発言をきっかけに賛否の流れが変わったことに気づいたように、ほんの小さなことにサインが隠れています。絶えず意見は活発にでているのか?ということを意識するようにしてください。
意見の多様性が組織の強さになりますから。
ちなみに…この問題をうけて、弊社では新しいミーティングのルールとやり方を取り入れることにしました。
その結果がどうなったかは、また3ヶ月後にお話しします。
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