From:リッチ・シェフレン
以前にも話したことがありますが、自分のモチベーションがあがるような特定の戦略についてよく考えることは、自分のことをよく理解することでもあります。
モチベーションをあげる戦略には、心の底から達成したいと思うゴールに「向かって行く」戦略と、ひどい苦痛から「離れて行く」戦略があります。
どちらの戦略でも、あなたがゴールを明確に意識していればうまくいきます。
つまり、達成しようとしているゴールがはっきりしているかどうか、あるいは、避けようとしている苦痛がはっきりしているかどうかということです。
自分の現状に満足してしまうと、少なくとも「離れて行く」戦略に関しては問題が発生しますが、これに対処する方法についてお話します。
その1つは、自分が今もっていること・もっているものに関して、がっかりしたり、不満に思ったり、あるいは、嫌悪感を抱くことをどうにかして見つけることです。
でも、これは理想的な解決策とは言えません。短い期間ならうまくいくかもしれませんが、やはり、あなたの全体的な幸せレベルをアップするための戦略としては効果的ではないと思います。
もっとポジティブな方法としては、あなたが手に入れたいこと・手に入れたいものを具体的に思い描き、その後、それを手に入れられなかった場合の否定的側面や後悔などについてあらゆることを、極めて慎重に列挙します。
それを手に入れないとどんな気持ちになるだろうか?どんなことを後悔するだろうか?自分についてどう思うだろうか?と。このように、獲得できなかった場合のネガティブなことをすべて並べ挙げてみてください。そうすれば、手に入れたいこと・手に入れたいものを獲得することで、そうしたネガティブなことを避けられます。
「離れて行く」戦略の場合は、離れようとしていること・離れようとしているものが何であれ、あなたがそれから離れなければならない理由について、はっきり意識して明確にすることが重要です。それはなぜそんなに悪いことなのか?と。
それでは、あなたは何を創り出したいのでしょうか?「向かって行く」戦略の場合は、「そこに向かう」こと自体に、ものすごく大きな力を与えることが大事です。つまり、「どうしてもそこにたどり着きたいから、少しずつでもそこに近づくために毎日必ずちょっとしたことでも実行する」というように。
私はこれを「方向」という言葉で表現します。あなたをやる気にさせるのは、どちらの方向ですか?
やる気の要因は内面か外面か?
考えるべき次のポイントは、あなたをやる気にさせる要因は、内側からくるものか、外側からくるものかということです。
これについては、次の質問に答えてください。
「あなたが自分で『いい仕事をした!』と実感するのはどんなときですか?」
ちょっと考えてみてください。
大体の人の答えは、次の2つのうちのどちらかです。「ただそう思うから」または「人にそう言われるから」です。「ただそう思う」のであれば、それは、自分の内側の判断基準に従っているということです。「人にそう言われるから」であれば、外側の判断基準に従っているということになります。
「あなたはどのようにして、自分がいま何に集中的に取り組むべきかを判断していますか?」
この質問に対する最も一般的な答えは「ただそう思うから、正しいと感じるのはこれだ、自分が集中的に取り組むべきことはこれだ、というように」または「他の人達がこれに集中的に取り組んでいるから」です。ここでも、内側か、外側かです。
良いリーダーとは、自分の内側に判断基準をもっている人のことです。
自分の内側に判断基準をもつことが理想的です。でも、自分がどちらの判断基準をもっているかを知ることで、あなたは本当の自分をより良くレバレッジできます。
もしあなたが自分の内側に判断基準をもっていて「ただ判断できる」のなら、もっと簡単に今やるべきことに集中的に取り組めるようになりますし、いつそれをやるべきか、などもわかるようになります。
外側に判断基準をもっている場合は、あなたは外からフィードバックをもらうように自分の人生を設定する必要があります。そして、それをあなたが行う様々な活動の中にうまく組み込まなければなりません。
次に、あなたは可能性から物事を行いますか、つまり、可能性があることをやるタイプですか?それとも、必要性から物事を行いますか、つまり、必要なこと、やらなければならないことをやるタイプですか?
ここで、あなたには自分のビジネスを成長させるためのコンセプトがあると仮定しましょう。
その場合、あなたがビジネスを成長させることについて考えるのは、公共料金の支払いができるようにするため、つまり、必要性からですか?
それとも、それよりもずっと大きなレベルで、「可能性」に基づいてビジネスを成長させることについて考えていますか?
最後にもう1つ、モチベーションを上げる考え方
最後に、次の質問について考えてみてください。「あなたをやる気にさせるのは何でしょうか?」
あなたの夢の人生について考えるとき、すなわち、あなたの経営するビジネスが今よりはるかに多くの利益を挙げたとしたら、、、あるいは、起業して今より大金を稼ぐようになったとしたら、、、実現することになる人生について考えるとき、あなたをやる気にさせるのは何でしょうか?
そうなったときにつきあうようになる人たちですか?そうなったときに住んでいる場所ですか?それとも、あなたが自分のために創り出す環境、すなわち、あなたのオフィスやあなたの家などですか?
そういう人生が実現したときに、今はもっていないけれど、もっていたらいいなと思い描くこと・思い描くものはありますか?今は経験していないけれど、そうなったときに経験していたらいいなと思うことはありますか?今は知らないけれど、そうなったときに知っていればいいなと思う情報はありますか?
このように、自分をやる気にさせることについて考えるとき、ひとつひとつすべてがおそらく何らかの役割を果たすことは確かでしょう。しかし、ここで大事なことは、人、場所、もの、経験、情報などのうち、何か一つ他より突出して自分をやる気にさせることを見極めることです。
この自分自身についての知識をもっていると、あなたは、より大きなモチベーションを保つことができるはずです。なぜなら、どんなゴールであっても、それにどのようにアプローチしたらよいかを知っているからです。自分をやる気にさせるのは何かを知っているからです。
モチベーションをあげるには自分はどのように考えればいいか、自分で理解するのです。
これを明確にすればするほど、やる気をだすことは簡単になります。それは、あなたがやる気になるための自分だけの方法を見つけたからです。
人生において成熟し、成功する秘訣は、自分をよりよく理解することだと私は信じています。
自分が繁栄するためのシステムやプロセスをいろいろと開発したうえで、理想の環境にいるときに自分は様々な物事をどのように行うのかを理解できれば、あなたはシステムやプロセスをもっと組み込むことができるでしょう。
これがモチベーションをあげる方法です。
リッチ・シェフレン
PS.
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