From:リッチ・シェフレン
前回の記事で私は、職場において「私たちの邪魔をするモノ」と「私たちの気を散らすモノ」が、私たちの仕事を中断させるという1つの目的を達成しているということ。
この2つのせいで私たちはゴールの達成までのコースを外れてしまっているということをお伝えしたしました。でも、もっとひどいことがあなたを襲っているという事実について本日は伝えたいと思います。
それは、「仕事を中断させるということ」「ゴール達成までのコースを外れるということ」が習慣になってしまうことです。そんなことを続けていると、将来あなたの脳みそはずっと同じことを繰り返すように調整されてしまいます。
要するに、あなたは「自分の意志とは関係なく、自分の不利になるように動く」よう、自分の脳みそを書き換えてしまうということです。
いいですか。競馬場の馬たちを試しに見てください。そこで見ることができる多くの競走馬が、目隠しをして走っているのには重要な理由があるのです。それは、目隠しをして走れば、目の前にある仕事、つまり勝つことに集中し続けることができるというものです。
ではなぜ、私たち起業家は馬と同じことをやるのが、そんなに難しいのでしょうか?私たちも、目隠しをして仕事をすればいいではありませんか。そうすれば、何にも邪魔されず、ビジネスを成長させること、ゴールを達成することに集中することができるではありませんか。
それなのになぜできないのか?あなたにそれができないのは、もしかすると、「あなたが結果を達成すること以上に、レースに参加することが大好きだから」なのかもしれません。あなたの深層心理が「ビジネス」の「ビジーネス(忙しさ)」を楽しんでしまっているのかもしれないのです。
※businessの語源がbusyであることも何かしら因果関係があるのでしょう。
その為、ビジネスが成功する為に必要な色々なことを実施することに、本当の意味で真剣になる気が起きないのかもしれません。なので、あなたは色々なことに気を散らされたり、邪魔をされたりして、ビジネスにおけるゴールから引き離されているにも関わらず、何の対処もしていないのかもしれないのです。
私はコーチングのクライアントによく聞かれます。「仕事中に私の気を散らし仕事の邪魔をするモノを避けるには、どうしたらいいでしょうか?」と。簡単な答えは、ダン・ケネディからの話でも聞いたことがあるかもしれませんが、「一人きりで監禁状態になって仕事する」です。ただし、これにはいくつかのマイナス面があることも否めません。
あなたが経営者なら、あなたがいなくなったオフィスで従業員が何をしでかすかわかりません。逆に従業員が何もしなくなってしまうことだってあるでしょう。あなたが誰かに雇われているなら、あなたの雇い主は不安でしょうがないはずです。あなたがコソコソ一人で何をしているのかと、気が気でしょうがなくなるでしょう。
そこで、これより良い答えが欲しいなら、もっと良い質問をするべきです。より良い答えは、より良い質問から得られる、と言いますからね。ではその質問とは?「なぜ私は、こんなに簡単に気が散るのに、それについて何もしていないのか?」です。
考えてみてください。誰もメールの返事を書くことを私たちに強制していません。すぐにFacebookを見ないと、LINEを既読にして返事をしないと、メールに返信をしないと死刑になるという法律もありません。私たちは本当に自分がそうしたいのであれば、何かに気を散らされたり、邪魔されたりすることを避ける事ができるはずです。
ではなぜ、私たちは何もしないのでしょうか?それは、色々な問題が起きた時にそれが「外部から来たモノのせい」だと責めるほうが簡単だからです。従業員の誰かやパソコンやスマホのせいにするほうが簡単だからです。自分の心の中を見て、蜘蛛の巣が張ったような奥底に何が隠れているかを確認するという恐ろしい作業より、はるかに簡単だからです。
リッチ・シェフレン
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