From:ジョン・カールトン
私には、私のことを最も親しい友人の一人として認識してくれる友人がたくさんいます。
しかし、彼らは私のことを同じく親友だと認識している別の友人とはウマが合わないことがよくあります。なぜなら私は相手が風変わりだろうが、年齢や政治的、宗教的、人種的な信仰が異なろうが、そのことで相手を不利な立場に追いやるような世界観を持っていないからです。
私が魅了されるのは、その人の性格、知性(IQではなく、むき出しの実践的知識)、強烈なユーモアのセンス、そして冒険心であり、それ以外のことは重要ではありません。
私はセールスマンシップを学び始めた頃から、他者の立場をよく考えることから生じる深い共感、そしてイデオロギーが絆を壊すことに対する拒絶といった、より重要なポイントのひとつに浸って自分を鍛えていました。
実は、これはかなり稀なことです。私は、たまたまこれを習得できたに過ぎません。なぜなら、社会の大半から隔離された気がして、完全に内向的で人種偏見のない労働者階級の子どもだった私は、他の疎外感を味わう第三者とのつながりを大事にしてきたからです。
注意深く観察していた人たちはお分かりでしょうが、大人になって成功を収めた人たちは、ほぼ例外なく青年時代に不遇の時代を送っていたか、あるいは自分の居場所を見つけられなかった人たちです。
私が起業家に送る最初のアドバイスは、大体「脱出しろ」です。要するに、自分の居心地のいい場所を離れて、自分自身の心情や、自分が有能であるといううぬぼれが絶えず試されるような場所へと出て行け、ということです。
外国に行くのもいいでしょう。しかし、自分の政治的、財政的、社会的な思考パターンが繰り返される環境から離れるだけでも事足ります。
自分とは異なる発想や意見を持つ人とは、議論するのではなく、その意見に耳を傾けること。自分が間違っていて、あなたの無能な友人が正しいという考えを持つことです。
優れたセールスマンが良い人生を送れるのは、彼らが自分の望んでいる世界(あるいは「こうであるべき」といった世界)ではなく、ありのままの世界を見ているからです。
現実とは、あなたの頭の中の認知的不協和を大いに修正してくれます。自分のエゴや、間違いを認めたくない強情さ故に自己弁護している場合はそれを認め、浅はかな格付けチャートに基づいて人々を判断するのをやめることです。そういった行為は高校生のやることです。
私の人生が未来永劫に豊かで、より楽しいものになった理由は、短所、ばかばかしさ、妄想、そして自分とは異なる世界観を受け入れたからです。
その結果、さらに良かったのは、まったく初めてのマーケットに挑むときでさえ、最初はどれだけそのマーケットの見込客が今までとは異質な人たちであっても、私にとっては彼らを理解することが比較的簡単にできたことです。
満ち足りた、生産的で名誉ある人生を送る方法はたくさん存在します。この考えに反対する人は、間違いなく駄目なマーケターであると言わざるをえません。
John Carlton
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