From:小川忠洋
上の子は5歳なんだけど、ぐっと我慢しているのがよく分かる。見ててほほえましい…買って上げたくなってしまう…
「新しいおもちゃ」ほど子供にとって魅力的なものはない。特にそれが、“友達が持っている”なんて場合は、「欲しい」欲求は断然高まる。でも、前に買ったおもちゃがあるでしょ。あれ、前に買った時も、あんまり使ってなかったでしょ。と、買うのを拒否。
まぁあまりに友達がみんなそろいも揃って同じおもちゃを手にした時には、不憫で買ってしまうが、、、(将来スマホが欲しいなんて言ってくる事を想像するとゾッとするわ)
何の話をしてるのかって?もちろん、あなたの話。ぼくの話。起業家の話だよ。
ぼくらもいつも「新しいおもちゃ」を欲しがっているでしょ?ん? 心当たりあるでしょ?
ないとは言わせないよ。新しいマーケティングノウハウ、新しい儲け方、新しいテクニック、新しい広告媒体、新しいハックス、新しいキャンペーン、新しい商品、新しい、、、顧客とか。
ぼくらも常に新しいもの中毒である事は間違いない。だから新しいモノは常に気になるし、常に追いかけちゃうもの。。。でもね、、、よくウチでもある話なんだけど、
新しいモノを追いかけて、それに対してめちゃめちゃな労力、エネルギーをかけるわけ。既存のものは、大してエネルギーがかからないから、放置でもいける。
例えば、既存商品、既存キャンペーンは、上手くいっているので、そのままにして、新しい商品、新しいキャンペーンを作ろう!なんて話はウチでもよくある。
先日もそんな話があった。とても売れてるベストセラーな商品があるんだけど、それは、ほとんど手をかけなくても売れてるから、置いといて(笑)新しい商品のキャンペーンの企画とかマーケティング素材、広告とかセールスビデオとかの制作を一生懸命やっているのよ。んで、それ見て言ったんだけど、
オイ、コラ。なんでこっち(古い方)をやらねーんだ?
明らかに売れている。明らかに売りやすい。同じ粗利を稼ごうと思ったら、新しいものの、10分の1くらいの努力(エネルギー、時間)で稼げるのに、なぜ、こっちに力を注がない?そんな話をしてたら、ぽかーんと、「言われてみりゃそうですね」的な反応をしていた。
恐らく、あなたの会社でも同じような事があると思う。ってか、ぼくにだってあなたにだって、同じような習性はあるっしょ。既存の顧客との関係性が強くて収益性がとても高いにも関わらず、常に新規、新規と新規客ばかり狙ってしまうとか。
ーもちろん新規がゼロになると良くない。バランスの問題ー既存商品の改善をすることなく、新商品に走ってしまうとか。既存事業の改善をすることなく、新事業に走ってしまうとか。(先々週くらいそれで失敗してた人がいたでしょ?)
ぼくらは子供の頃から常に「新しいおもちゃ」を求めているわけで。それは、いい大人になった現在でも変わらない。おもちゃが昔はプラスチックの塊だったのが、いまは新しい金儲けのテクニックや抜け道とかになってるだけでしょ。(ぶっちゃけおれも金儲けのテクニックのコレクションをしたいもんね。それを入れる箱があったら既に結構そろっている自信がある(笑))
しかし「新しいおもちゃ」が必ずしもあなたに利益を生んでくれるとは限らない。昔ながらの汚れたおもちゃの方が遙かに利益をもたらしてくれる・・・なんて話は、よくある話。
ここが起業家とマネージャー、経営者の違いだけど、起業家は新しいの始めるのが得意。ってか中毒。マネージャー、経営者は、既存のものを改善するのが得意。どちらが利益あげると思う?
まぁ、改善する方だよね。大抵。
なので、性根が起業家だったら、それに従い突き進むのが良いと思うけど、時々、立ち止まって、自分が「新しいおもちゃ」をおねだりしている子供と一緒じゃないかと考えてみる必要がある。そう。ぼくらは子供の頃から変わってない。
次にあなたが「おもちゃ買ってー」の子供を見かけた時には、この話を思い出すだろう。そしたら、「オレも同じ事やってないかな」と振り返って考えてみよう。
そして、今、現時点で前からずっと上手くいってる所はなにか?と考え、それにエネルギー(時間、お金、労力)を振り分けるようにしてみたらどうだろう。
エキサイティングじゃないかもしれないが、きっと利益性は高いはず。ホームランを狙うよりも、着実に塁に出るチームの方が勝つからね。その話はまた後で。
ーおがわ
PS:
明日からスタンフォード大学ツアーに行ってきます♪
PPS:
もうすぐこのザ・レスポンスのブログがリニューアルされるので乞うご期待♪
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